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次の日になった。
今日は両親が仕事でいない。今日だけがチャンスなのだ。
「あ、すみません、えっと、小林、先生は、いませんか…?」
俺はわざと息を切らしていった。
「あ、小林せん、せ、い、実は、少し熱が、あって、休み、ます」
何とかOKを貰った。よし、いこう。
昨日行った都会へ──
都会
そんなに道は覚えてないけど、とりあえず、テキトーに進んでいった。
すると、風俗店のすぐそばまで来ていた。
「待っててね、すぐ助けるから」
絶対黒歴史になるだろうが、どうでも良かった。俺はその店の中に入った。
「うっ、グラグラする匂いがする…」
その店の中は何というか……気持ち悪い。ここに来るべきではなかったと、今さら後悔している。だけど、ララを助けないと。
「おっと、坊ちゃん!?ここなんだか分かる!?」
店のオーナー?この人にそういわれた。
「はい、分かってます」
「その学ラン、とみの第2中学校だよね?学校は?!」
「休みました」
俺は俺ではない対応をする。そりゃあ、この世で1番大切な人が穢れそうなんだ。恋は攻撃にもなるからね。
「へー、つまり、そういうことがしたいと?」
「違います」
俺はキッパリ断った。
「二階堂ララを買いにきました」
俺はお金を出した。
「いや、坊っちゃん、買うってどういう…」
「この店から出させるってことです」
俺は笑ってそういった。
「へー、でも、これは本人の同意がないとだ」
「いや、俺はララがいやだって言っても無理矢理ここから出します」
「即答だな」
そのオーナーは笑った。俺は早く逃げたかった。だけど、ララの人生もかかってる。
「あとね、ララはこの店のなかで一番人気なんだよ、だから、出すわけには…」
「だったらお前らがもう少し頑張れよっ!」
俺は大声を出した。
「あのね、これはね!」
すると、ドアから誰かが入ってきた。
「ちょ、りょーた……?」
俺は名前を呼ばれたような感じがして、後ろを振り替えったら、ララがいた。
「ら、ララ?」
「何で、ここに?」
俺が言おうとすると、
「いやあ、この子、ララちゃんを連れていこうとしてね、多分、お持ち帰りするよ、気を付けてね」
と言った。違う。俺はララをここから出したいだけ。
「………」
「ララ!俺はそんなことはしない!俺は…」
俺は必死に否定しようとした。だけど、彼女の口からでたか言葉は衝撃だった。
「いっそのこと、持ち帰ってよ」
その言葉に、オーナーは口を開けたままだった。
「………はは、坊っちゃん、持っていきな」
「え?」
俺の思ったのと違うが、何とかララを連れ戻すことができた。
何分経っただろうか今、ララをあの店から出して歩いているけど、全くと言って良い程話してない。
「………ねぇ、ララ」
「…なに?」
「何で、持ち帰りされたいって言ったの?」
俺は勇気を出していった。
「あー、あれは…」
ララは少し考えた。
「ただ単に、本当に持ち帰ってほしかった」
「………」
俺は黙ったままだった。
「ごめんだけど、俺、持ち帰りたくないんだ」
「そうだよね…」
俺の本心ではない俺がそう言った。
「でも…」
「?」
「ララが好きだから……」
「!」
俺は唐突に告白してしまった。
間違えていってしまった自分を恥じ、顔がすごく赤くなった。
「わ、忘れて!」
俺は顔を隠しながら言った。
「忘れるわけないじゃん」
ララは微笑みながら言った。悪魔みたいに。
「私、大好きだよ、そういうところ」
大好きと言われてさらに顔が赤くなった。頭がパンクして死にそう…
「もう一回言う?」
「も、もうやめて…」
俺は頭を抱えていった。
「ふふっ」
「わ、笑わないでよ」
俺の声は震えた。
「ごめん、でも、これって、両思いだよね」
「っ~~~!」
もう本当にやめてほしい。ゆきなりに虐められてたときが懐かしく感じるほどだった。
「はは、かわいっ」
「っもう…」
俺は気持ちを落ち着かせた。
「えっと…………俺と付き合ってください」
俺は立ち止まってララに手を出した。
「…………はい!」
俺たちは正式に付き合うことになった。つまり、リア充になった。リア充…………
今日も散々だった。と思いながらスマホをいじっていた。
ピンポーン
チャイムがなった。
「はい?」
「りょーた君!僕!」
「あ、ゆきひと君!?」
俺はゆきひと君を家の中にいれた。
「ゆ、ゆきひと君、どうしたの?」
「りょーた君!聞いてよぉ!」
ゆきひと君が泣きついてきた。
「お兄ちゃんがさ!俺を無視するの!俺は毎日構って欲しくて話しかけているのにさ!お兄ちゃんは「今忙しいから」って言って構ってくれないの!お兄さんには構ってるんだよ!?おかしいよ!」
「は、はは」
俺は早口でなんて言ってるのか分かんなかったが、絶対ゆきなりに対しての愚痴を言ってるのだろうと思った。
「ま、まあまあ、ゆきひと君、俺がゆきなりに言っておくから」
「本当に!?お願いね!」
そして、家に帰っていった。何だったんだ。
今日の日記
『今日、早かったけど充実した日だったなぁ…
明日はどうしよう。ゆきなりを復讐したい。でも、そうするとゆきひと君の約束を破るのと同じ。だからと言って、復讐をしないとなると、あやが助けられない。
俺は、どうすればいいんだろ…』
第9話、おわり!
次が最終話(バッドエンド編)だ!
でもなぁ、これ、ハッピーエンドない気がする…
だって、これ、もう逃げ道ない…(そう作ったのお前だろ)ぼ、僕もこうなると思ってなかったんだ!(おい)
今日、文字少なめだったな……