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次の日
俺は朝起きてすぐに倉庫へ行った。
ララには悪いけど、前科、付けるね。
そして、チェンソーを出した。
そして、鞄の中に入れた。
もう決めたこと。誰も俺に逆らえない。と言うか、逆らうな。
学校
「おはよう」
俺は皆に笑顔でそう言った。
「おはよう、今日はずいぶん元気だね」
ゆきなりがそう言う。全然違和感に気づいていないらしいけど。
「…………りょーた…」
あやは違和感に気づいたようだ。
「………なる程、りょーた」
あやは鞄を指差した。
「?」
「協力するわ」
何と、協力してくれるらしい。絶対止められるかと思った。でも、あやは俺の意思を尊重した。
「じゃあ、派手にお願い!」
「うん!」
30分後
最後はゆきなりだけになった。
「ねぇ、りょーた」
ゆきなりがそう言ってきた。
「何?」
「いや、何でこんなことするのかなって」
もはや、俺のクラスの教室は疎らに赤が付いていた。ゆきなりは、なぎさであった者の真っ赤な液体を触れた。
「俺はただゆきなりに復讐したい、あと、ゆきなりの苦しんでいる顔が見たいからね」
「ふーん、でも、俺、そんなんじゃ苦しまないし、りょーたにできるかどうかだよね」
正気ではない俺がそう言うと、ゆきなりがそう言ってきた。冷静な目で俺を見ながら。逆にその冷静な目が愛おしく感じた。何だろう。この懐かしい感覚。
「ってか、あやもグルになってるし、大丈夫?全然関係ない人まで切っちゃって」
そう、俺は、この教室の中に入った人全員を切っていた。無差別事件だよね。もうこれ。
「大丈夫でしょ、どうせ俺もここで命日にするし」
「度胸が良いね、でも、前科付いちゃったじゃん、絶対地獄に堕ちるよ」
「お前もな」
ゆきなりのつっこみに更につっこんだ。
「まあ、俺は、復讐できたらそれでいいんだ」
数秒ぐらい、沈黙が続いた。
「……はっきり言って、俺、ゆきなりのことは信頼してた」
「それは嬉しいな」
ゆきなりは冷静な態度で言った。絶対意味は違うけど、冷笑みたいだった。本当の意味は、嘲笑うみたいな「フッ」みたいな感じを冷笑って言うけど、これの場合は目が全然笑っていない感じだった。まあ、どっちにしても目は笑ってないけど。
「………遠回しに、謝れば命だけは助けるって言ってるの気づいてる?」
あやがそう言ってきた。そう、俺はゆきなりが謝れば命だけは助けようとしてた。と言うか、これ以上被害を広げないようにしてた。
「うん、知ってた」
ゆきなりは冷静に笑っていた。
「でもさ、俺って性格くっそ悪いじゃん?りょーたがどれぐらい本気なのか見てただけ」
後で殺される人とは思えないぐらい淡々と話していった。
「まあ、どれだけ謝っても俺がしたことは変わらないからね、次は虐めないように頑張らないと」
「てか、ここで頑張ってほしかったんだけどね」
俺はゆきなりの言葉につっこんだ。
「だよねー」
ゆきなりはまだ冷静を保っていた。友達ももう俺がやったはずなのに。
「ゆきなり、友達が死んでも冷静ってすごいね」
「まあ、全員友達って思ってなかったし」
俺はゆきなりの愛情のなさに笑った。もはや人間ではないことに。
「ゆきなりって、愛されるけど愛することはできないよな」
「それでなんか悪い?」
悪いと言われるとあれだが、俺は人間の心が分かっていないゆきなりを、今、サイコパスだと思った。
「別に悪いとは思ってないけど、少しは他の人の気持ち考えろってことだよ」
「考えようとはしてるよ」
してはないのかよ。
「ねぇ、殺すなら殺してよ、どうせ俺には最悪な結末しかないんだからさぁ」
逆にそう頼む人を初めて見た。
「はあ、あ、そうそう、一つ質問良い?」
俺は最期にゆきなりに質問をすることにした。
「何?」
「はっきり言って、俺のこと、どう思ってた?」
俺はこれが聞きたかった。
「はあ、なぎさのことかと思ったけど、りょーたのことか」
ゆきなりは言ってはないが、「よっしゃ!」みたいな感じの目をしていた。どれくらいなぎさのことが嫌いなんだろ……
「俺はりょーたのこと、一応大切にしてたよ、俺、本当に嫌いなやつは虐めたりしないし」
逆にすごいわ。
「でも、まさかりょーたに殺されるとはね、驚いたよ」
悟ったように言っている。
「そうそう、一つお願いがあるんだ」
「何?」
俺はゆきなりのお願いを聞くことにした。
「幸実だけは、殺さないようにね」
「え」
確かに、幸実だけはいなかった。
「ほら、ぐちゃぐちゃにしちゃってよ、思う存分」
ゆきなりはそう言う。俺は容赦なく、ゆきなりを血まみれにした。
「りょ、りょー…た?と、あや…ちゃん?」
あれから数分後、幸実がきた。
「ゆ、幸実?」
「な、何してるの!?」
「「………」」
俺とあやは口を閉じた。何たって、ゆきなりに殺すなと言われているからだ。
「何があったの!?ねぇ!なんでウチ以外の人は死んでるの!?」
幸実は混乱しているみたいだ。涙が溢れている。
「ねぇ!りょーたとあやちゃんがやったんだろうけど、何でそうしたの!?もっと良かった結末があったよ!」
幸実の言ってることは正しかった。
「……………っ!」
俺は思わず涙を流した。
「いいよ、ウチがどうにかする」
幸実はそう言った。
「「え?」」
「と言うことで、寝ててね」
すると、俺とあやは倒れた。見た景色は真っ赤だった。だけど、一人の男の子が血まみれだが、気力を踏ん張って手を伸ばしていた。
その子は目が赤くなっていた。
そこからもう記憶がない。俺は思ったよ。
選ぶ選択を間違えたってね。
どこから間違えたのだろう。
絶対あそこから間違っていた。
あれから全部狂った。
戻らない時が戻ったら、あれから戻りたい。
あーあ。
現実って厳しいなぁ!
「うわぁっ、この子、まさかのバッドエンドかぁ」
俺はいつも通り、密室空間にいた。
「ってか、今回は少しグロいんだよ、もう少し踏ん張ってほしかったなぁ」
俺は画面を見ながら言う。
「それにしても、幸実かぁ、彼女、少し厄介だなぁ」
幸実をアップにして見る。
「まあ、別にいてもいなくても不幸は集められるけど」
俺は後ろを見た。
「ただ不幸が集まりにくいだけだから」
そして、もう一回画面を見た。
「あーあ、本当話したいなぁ」
俺だけの時の神様。
バッドエンド編おわり!
少し変な終わりかただな…
でも、最後に出てくる子、分かってくるようになってるよ!
まず、俺だから男の子だと予測できるね!
………あとは知らん(マジかよ…)