クズ共が出てくるっぴ☆
いぎぎ視点
ゴミ箱の前で立ち尽くす私の後ろに、ちょっと大きな黒い影
クスクスと気色の悪い笑い声がした
無視して拾い上げたティディさんは、薄汚れていて、綿が飛び出ていた
帰ったらお直しをしてあげなくちゃ
ドイツさんにも…見つかったって伝えないと
今頃心配してくれているだろう
ほんと、私には勿体ないほどのお友達です。
mob 「かっわいそ~w気持ち悪かったから捨てておいてあげたよ?」
…大丈夫、私には色んな優しいお友達が居るのです
でも、だけど、
…同じ国とは思えなかった。
また暗くて寂しい夜が巡って来た。
歪な縫い跡が付いた小さなティディベアさんと、赤と青と白のティディベアさんがこっちを見つめてくる
天井からぶら下がったきらきらの電気
ふわふわしたカーペット
冷たい床…
…眠りたいな
眠ればまたフランスに会える
けどなかなか寝付けなくて
苦しいままで…
でも…ちょっとうとうとしてきた
おやすみなさい
『浮かない顔してるね、どうしたの?』
「ふらんす…!」
彼が目の前に居ることで、大きな安堵が襲ってくる
やっぱり私にはフランスが居なければ生きていけない
そんな気持ちを再確認する。
「あのね、あのね、学校で私の、てぃでぃさんがその…捨てられてて、笑われてね」
『…そっか…でも大丈夫!ここは僕といぎりすだけだよ!』
「…へへっ、そうですよね…!」
もうこのままずっと、一緒がいい。
そんな事を考えていた私の頭の中に、ふとフランスの言葉が聞こえてくる
『いぎりすに、そろそろ言わなきゃいけない事があって』
「…?なんですか?」
『えっとね、その…』
ためらってますね
悪いことなんでしょうか…?
もしかしたらフランスも私から離れていってしまうのかもしれない
それだけは、それだけは嫌だ…
『もうすぐ、いぎりすお誕生日でしょ?』
「そうですね…明後日が、」
誕生日なんか聞いて、プレゼントでもくれるのでしょうか?
そうだったらどれほど良いだろう…
…そんな私の期待を裏切るような一言。
『僕ね、いぎりすがね、8さいになったら、消えちゃうの』
「…え…?」
頭が真っ白になった
ずっと、一緒に居る
私の心の支え
きっと、一生消えやしないと思っていた
そんなのは夢物語だったのかもしれない。
楽しい時間はいつか終わる
散らかった部屋も、いつかお片付けをしなければならない
分かってはいたけれど、こんなにも辛いなんて。
『それまで、ね、一緒に遊ぼ?』
「ぁ…え…はい…」
『そろそろお片付けしよっか!』
頭がぼんやりとしてきた
まだ脳の理解が追い付いていない私をよそに、また朝がやってくる。
朝が来るのがつらくて、もうちょっとだけ
あとちょっとだけ、フランスと一緒に居させてほしい。
明後日から私にはフランスが居なくなる
そんなの耐えられない
だから、今は、
いっしょにいさせてください、神様。
コメント
6件
イギギ報われなかったら特攻する★(本気)
イギ……報われてくれ……(願望) そしてモブはぶっ56((
イギー!報われてくれぇえええ!!