テラーノベル
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午後2時。京都の歴史ある街並みは、お土産袋を両手に下げた生徒たちで賑わっていた。
班ごとの自主行動を見守るため、🌟司と🎈類は並んで石畳の道を歩いている。もちろん生徒から見たら、
「引率教師の巡回」だが、周囲から見ればスタイルの良い2人の私服デートにしか見えなかった。
🌟「ふぅ、京都の秋はやはり風情があるな! 生徒たちも大きなトラブルなく楽しんでいるようで何よりだ!」
手元の名簿を確認しながら、司は満足そうに微笑む。真面目な彼は、仕事モード全般で背筋をピンと伸ばしていた。
そんな司の横顔を、類はハンチング帽に手を当てながら、愛おしそうに見つめる。
🎈「そうだね。でも司くん、せっかくの京都なんだ。もう少しボクたちの『デート』も楽しまないと損だよ?」
🌟「でっっ!デート言うな! 何度も言うがこれは仕事、見回りだ! 生徒の模範となる行動を……ん?」
ふと、類の視線が司の口元に固定されていることに気づく。
🌟「な、なんだ? オレの顔に何かついているか?」
🎈「ふふ、ついてるよ。さっきの食べ歩きで買った、みたらし団子のタレが、ね」
🌟「うわっ、本当か!? どこだ、右か左か……」
慌ててポケットからハンカチを出そうとする司の手を、類が優しく制した。そして、人通りの少ない路地の影に司の身体をすっと引き込む。
🌟「る、類…どうしたんだ???」
🎈「ふふっ…じっとしていて、司先生。」
類はいたずらっぽく微笑むと、自分の親指で司の唇の端をそっと拭った。
昨夜のキスや、今朝髪を解かした時の距離感を思い出して、司の心臓がドクンと跳ねる。類はその指先を自分の唇に寄せ、ペロリと舐めてみせた。
🎈「うん、とっても甘い。……でも、司くんの方がもっと甘そうだね」
🌟「っ~~~~~!!! お前、外だぞ! 誰かに見られたら……っ///」
真っ赤になって周囲をキョロキョロと見回す司を見て、類は声を殺してくすくすと笑う。
🎈「大丈夫さ。冬弥くんと彰人くんは今、近くの和菓子屋で御当地チーズケーキを選ぶのに夢中だから、ここには来ないよ」
🌟「あいつ達の行動を把握しすぎだろ、お前は!」
少し怒りながらも、司は類の隣を歩く速度を心なしか緩めていた。
賑やかな通りに戻ると、類は自分の大きな手を、司の指先にそっと触れさせる。
繋ぎたいけれど、生徒の手前繋げない。そんなもどかしい距離感で、二人の指が何度もかすれ合った。
🎈「ねぇ、司くん。あそこにあるレトロな喫茶店、すごく雰囲気がいいよ?次のチェックポイントまで時間があるし、少しだけ『作戦会議』という名の休憩をしないかい?」
🌟「……はぁ。仕方ないな、少しだけだぞ。ほら、案内しろ!」
ぶっきらぼうに、けれど嬉しそうに微笑む司。
朝、自分が綺麗に解かしてあげた類のメッシュが、京都の優しい木漏れ日に照らされて鮮やかに揺れていた。
コメント
1件
わあ、もう修学旅行2日目なんですね!今回も本当に素敵でした…🌷 「デート」って言われて全力否定しながらも、類の甘やかしに抗えない司先生の反応がもう可愛くて仕方ないです。みたらし団子のタレを親指で拭って♡♡♡類の仕草、反則級ですね…!あの距離感、読んでるこっちがドキドキしちゃいました。 それでいて外だから繋げない、でも触れたくなる指先の描写がとても繊細で、この二人の関係性がすごく伝わってきました。次の「作戦会議」、どんな優しい時間になるのか続きが待ち遠しいです!