魔法のマジカルタイムプリズミック!
第8話「カリスマビューティ」
次の日、アリシアは昼休みに昨日と同じちょうちょのいる屋上に遊びに来た。
アリシア「あの…。ちょうちょさん…?」
ちょうちょ「おっ、アリシアではないか…。用でもあるのか」
アリシア「私のファッションって地味じゃないデスカ…?」
ちょうちょ「…。別に何も地味な所はないぞ何かあったのか?」
アリシア「私、実は他のクラスの生徒達に虐められてね…。」
アリシア「私はファッションショーに出るのが夢だったのデス…。しかし、他の生徒達からはからかわれて、掃除用のバケツに水をかけられて…。「てめえはまだ未熟野郎だ、お前は才能のない人間だ」って言われたのデス」
ちょうちょ「アリシア…。悲しい過去があったなんて…。」
アリシア「今も良いことなんて何もないデスッ…!!」
アリシアは涙を流しながら泣き崩れた。
ソナタ・ヒソカ「そうさ、その通りさ!そこのお嬢さん!!私もその過去、経験していたんだよ…!!」
アリシア「あなたは誰なの…!?」
ソナタ・ヒソカ「私の名はソナタ・ヒソカ。あんたの過去が私が味わった過去と同じだった…!!さぁ、この秘薬をお飲み…!! 」
アリシア「いやっやめてっ…!!イヤーッ!!」
ちょうちょ「アリシアーッ!!」
アリシアはソナタ・ヒソカに強制に秘薬を飲まされた。
すると、アリシアの体から黒い光が現れ、姿を包み込んだ。
ソナタ・ヒソカ「さぁ、目覚めなさい…。闇のタイム戦士、フルールの誕生よっ!!」
アリシア「プリペル・パラレル、クロックダークネス!!」
一方、その頃、きらら、せいこ、あかね、たまこの4人は校舎の裏側でチックとタックと一緒に今後、ニクシーミが現れた時に皆を避難させる方法等の作戦会議をやっていた。
\ドカーンッ!!/
すると、校庭の方から物凄い爆発が聞こえた。
きらら「噂をすれば…!!」
せいこ「行こうっ!」
きらら達は急いで校庭に行った。
きらら「そこまでよっ、ニクシーミ…!?」
きらら達が見たのはニクシーミではなく、長い三つ編みをした深緑の髪色、オシャレな帽子、ロングスカートを身にまとった謎の少女がニクシーミと共にいた。
せいこ「あんたは誰なんだ…!?」
フルール「私の名はフルール…。マキモドシ帝国の幹部、ソナタ・ヒソカから生まれた闇のタイム戦士ヨ…。」
せいこ「闇の…!?」
あかね「タイム戦士…!?」
チック「これは今までにないパターン…!!」
タック「ヤバい展開になるヤツじゃん…!」
そこには闇のタイム戦士、フルールがソナタ・ヒソカと共に待ち構えていた。
ソナタ・ヒソカ「そう、この子は私が開発した闇のタイム戦士。さぁかかってやりなさい」
フルール「えぇ」
フルールはちょうちょに向かって攻撃した。
ちょうちょ「そうはさせないっ!!」
ちょうちょは運動神経バツグンの速さで回避した。
フルール「何〜本気出しているの?それじゃあ仕返しをどうゾ〜!!」
\バシッ!!/
フルールは自ら生成した茨の鞭でちょうちょを叩いた。
ちょうちょ「うっ…!!」
ちょうちょは顔に深い傷を被った。
きらら「ちょうちょちゃんに何をしているのよ!」
せいこ「コイツ、ニクシーミよりヤバいじゃん…!?」
あかね「何とか助けなければ!」
ちょうちょ「やめろーっ!」
きらら「皆、変身行くよっ!!」
きらら、せいこ、あかねはタイム戦士へと変身してフルールに立ち向った。
ミルキー「プリペルパラレル・ハートパステルファンシー!」
ミルキーはパステルミスティエールを使って必殺技を放った。
フルール「ふっ…。そんな小さな技で私を倒せるとでも思ったのか…?」
ミルキー「きゃあぁぁっ!!」
コメット、ベリー「ミルキー!!」
ミルキーはフルールの攻撃で吹き飛ばされたが…。
たまこ「大丈夫ですか?ミルキー。」
丁度、下にいたたまこがミルキーをキャッチしてくれた。
ミルキー「ありがとうたまこちゃん!!」
たまこ「いいえ、そちらこそ!」
コメット「よっしゃ、一発3人で必殺技決めとくか?」
ベリー「賛成っちゃ!!」
ミルキー「行くよっ!!」
ミルキー、コメット、ベリー「3つの時空をお届け!プリペル・パラレル、トリオステージパーティ!!」
ミルキー、コメット、ベリーは初めて3人の合体技を放った。
ニクシーミ「トキハスギタ〜。」
フルールの周りにいたニクシーミは3人の合体技により浄化された。
フルール「ふっ…。こんなすごい力を持っているとは…!かかってみなさい!」
コメット「どうだ、やってみろよ!」
フルール「プリペル・パラレル、ネガティヴブルーミング!!」
フルールも3人の合体技をお返しに必殺技を放った。
ミルキー、コメット、ベリー「あっ…!!」
3人は当たりそうになるが…。
ちょうちょ「やめろっ!!」
ちょうちょは3人を守った。
ちょうちょ「ぐあぁっ…!!」
しかし、ちょうちょはフルールが放った必殺技で当たってしまったのだ。
ミルキー「ちょうちょさん!」
ちょうちょ「うぅ…。」
ちょうちょはボロボロになりながらもフルールに立ち向った。
たまこ「ちょうちょさん!無理しないでください!!」
ベリー「それ以上けっぱると…!!」
ちょうちょ「くうっ…。体の力が入らない…!」
ちょうちょはフルールの力で限界の状態だった。
コメット「ちょうちょ、無理すんなって…!!」
ちょうちょ「アリシア…。なんて私は馬鹿なんだ。」
すると、ちょうちょは泣きながら言った。
ちょうちょ「私もここに来る前はファッションのオシャレは今より上出来じゃなかった。分かる、あなたがファッションのオシャレ力があまりないって虐められていたことを…。私は思い出した…。」
ミルキー「ちょうちょさん…。」
ちょうちょ「私もファッションに夢中になっていた際に他の生徒達に何回も虐められていたと…。」
ソナタ・ヒソカ「貴方もこの子と同じ過去を持っていたなんて。偶然ね…。」
ちょうちょ「許さなかった…!!あんな奴等なんて私に教えたとしても絶対に言わないでやる…!!そう思っていた。」
ちょうちょ「しかし、私は服飾の興味の腕前のおかげで奴等より上出来になった所、奴等は不良少年、不良少女となり、更に私を虐めてきた。」
フルール「…!!」
ちょうちょ「私もあなたと同じ目にあって苦しかったし、辛かった。けど、私はそれでも挫けずに前向きにファッションの力を入れていた…。」
ちょうちょ「しかし、私の過去が乱れている中、1人の生徒が私を支えてくれていた。私はその子と2人で仲良くファッションの衣装を考えたり作っていたりしていた。だから、今の私はファッションの魅力を発揮することが出来た。」
ミルキー「ちょうちょさん…。」
ちょうちょ「だから私はアリシアの過去を思い出した時、2人で一緒に新たな未来に突き進みたいと思った!!」
ちょうちょ「そんな酷い過去なんて私の未来で切り裂いてみせるっ!!」
\ピカーン✨️/
するとちょうちょは眩い光の中に包まれるのと同時にケガが完治した。
ちょうちょ「ケガが…!!完治している…!?」
チック「あなたはタイム戦士に選ばれたのよ…!!」
タック「そのパラレルミスティペンダントとパラレルミスティクロックを使って変身して!!」
ちょうちょの胸元と腕にはパラレルミスティペンダントとパラレルミスティクロックが装着してあった。
ちょうちょ「こ、これは…!?」
パラレルミスティペンダントとパラレルミスティクロックが装着したことに驚きながらも真剣な表情で変身する準備を構えた。
ちょうちょ「私は貴方と一緒に素敵な未来を変えるっ!!変身行くぞっ!!」
ちょうちょ「プリペル・パラレル・クロックライズ!!」
ちょうちょは紫を基調としたロングドレスのノースリーブへと変わり、腕に着けているパラレルミスティクロックのフタを開け、首に下げていたパラレルミスティペンダントにかざした。
すると、パラレルミスティクロックの時計の針がチクタクと鳴らしながらぐるぐる回った。
被っていた帽子は数多のちょうちょ達へと姿を変え、彼女の目の前を通り過ぎたのと同時に目の色がキラキラの入った紫へと変わり、焦げ茶の茶髪のストレートロングヘアから紫色の髪色へと変わってピンクのリボンが現れ、ポニーテールに縛られた。
彼女はもう一度、クロックにペンダントをかざすと再び、数多のちょうちょが現れ彼女の足を包んだ。するとグラデーションの入った紫のタイツとパステルピンクの靴が現れ、両手に2匹のちょうちょに触ると花の付いた白手袋、胸元にも一匹のちょうちょが止まったら黄色のブローチの付いた薄紫のリボンへと変わり、服もロングドレスのシルエットから紫を基調としたオートクチュールのファッションの様な華麗なドレスに変わった。
更にクロックにペンダントをかざして時計の針をくるくる回すと、頭に一匹のちょうちょが止まるとピンクの長いリボンが付いた薄紫の帽子が現れ、肩パッド、腰元に青と紫のヒラヒラのドレスとピンクと灰色とカラフルな衣装が数多のちょうちょにまとわりつくことで現れた。
彼女はスポットライトの中、静かに靴音を鳴らしながらしなやかに歩いてステージ前で決めポーズをしながら彼女は変身後名乗りゼリフを言った。
ビューティ「大正を超える美しさ!ファッショナブルジェネレーション、ビューティ!」
彼女の名はビューティ。ビューティは変身後名乗りゼリフを言った後、周りに紫のキラキラを散りばめながら美しい雰囲気に飾った。
ミルキー「ちょうちょさんが…!?」
コメット「タイム戦士に…!?」
ベリー「変身したっちゃ…!?」
ビューティ「これは中々な衣装だ…!!美しいではないか…!!」
フルール「衣装…?美しい…?」
ビューティの華麗な姿を見たフルールは一瞬、正気を取り戻すが…。
フルール「くっ…!!美なんて私には似合わない…!!ぐあぁっ…!!」
ソナタ・ヒソカから飲まれた魔法薬の力で暴走した。
ビューティ「待ってろ、アリシア…!私が乱れた時空を変えてやるからなっ!!」
ビューティ「パラレルミスティエールッ!!」
ビューティはパラレルミスティエールを出現してフルールを誘き寄せた。
フルール「くうっ…!!」
フルールは攻撃するも、ビューティはまるで踊っている様に攻撃をかわしている。
ビューティ「私の魔法についていけるかな?」
ビューティはパラレルミスティエールで魔法を出した。
フルール「ぐぅぅぅ…!!」
フルールはバリアを張ってビューティの魔法を避ける。
ビューティ「アリシア、思い出せ!貴方が憧れたこのカリスマビューティをっ!!」
フルール「カリスマビューティ…?あーッはっはっはっ!!私はお前なんて一度も信頼しない…!!お前なんて大嫌いダッ!!」
フルールはビューティの言葉に反対した。
ビューティ「私は貴方と一緒に2人でファッションの力に輝きたいんだっ!!」
フルール「くっ…。バリアが…!!」
フルールのバリアはビューティの強力な魔法によって消滅した。
ビューティ「美しさをお届け!プリペル・パラレル、オートクチュールリリアン!!」
ニクシーミ「ニクシーミ〜っ!!」
フルール「いやぁぁぁぁぁっ!!」
フルールはビューティの必殺技で白い光の中に包まれた。
フルール「…っ!!ここはどこダ…?」
フルールは白い光の中にいる中、ビューティも白い光の中に入ってきた。
ビューティ「お願いだ、アリシア。私と一緒に手を取り合おう。共に一緒に乱れた未来を変えよう!」
フルール「うんっ…!!」
フルールはビューティの手を取り合いながらアリシアへと解除された。
アリシア「ごめんなさい…。ちょうちょさんに伝えられなかった私が行けなかったワ…。本当にごめんなさい…。」
アリシアは泣き崩れながらビューティに抱きついた。
ビューティはちょうちょへと変身解除した。
ちょうちょ「良いんだ。昔、私も貴方と同じ虐めを沢山受けてきた。けど、私も貴方みたいに未来を変えることができた。」
ちょうちょ「貴方と私の2人のおかげで最悪な過去から逃れることができた。だから私と2人で頑張ってファッションの魅力を伝えてあげよう…!!」
アリシア「私も、ちょうちょさんと一緒に仲良く手を取り合って最高の衣装を作りたいデス…!!」
ちょうちょとアリシアは握手をしながら2人で衣装を作ることに決めた。
きらら「2人が作った衣装、楽しみだな…!!ステキなムテキって感じ…!!」
ソナタ・ヒソカ「申し訳ありません、マキモドシ教授…!!また新たなタイム戦士が誕生してしまいました…!!」
オールド・マキモドシ教授「お前…。何へこたれた顔で言ってるんだっ!!もういいっ!!こうなったら新たな手段を選ばなければ…!!」
オールド・マキモドシ教授は怪しい表情で企むのだった…。
第9話につづく
コメント
4件
第8話キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!アリシアちゃん正気取り戻せてよかった…新たな戦士きましたね!次回も楽しみにしてます!
まさかソナタさんのゲス顔を見せるとは( ᖛ⥿ᖛს )