テラーノベル
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瞼が重い。少しずつ、だけど確実に永眠へと導くように重く、見えないなにかは瞼にのしかかっていく。
だんだんと視界がぼやけ、白い視界のぜんぶが渦巻きのように歪む。疲れている、そういうわけではない。
それでも、“終わり”は刻一刻と近づいている。
ふと、足を止めようかと迷う。
俺の辿り着く先が天国なのか地獄なのか。そんなこと俺にはわからないけど、楽になれる道は何より魅力的で。
だから、これでいいんだ。
未練がないと言ったら嘘になる。でも、期待したって仕方ない。もう後の祭りだ。
全部、全部、来世に期待しよう。
苦笑するようにひとり、口を歪める。
次の瞬間、痛みを覚えるほどの眩しさで辺りは輝き出し、目の前になにかが形作られた。
扉だ。古ぼけ、色褪せた、見たこともないのにどこか懐かしい雰囲気だった。
一拍遅れて思考が追い付く。
目がチカチカし、うっすらと涙の膜が張る。随分とこの世界にいたから感覚が麻痺しているのだろうか。
というか、なんでここに扉が。この世界は現世とは違うんじゃないのか。
ギギギギ、と音を立てて扉がゆっくりと開く。
その先は見たこともないくらい明るくて綺麗で、眩しくて。
吸い込まれるようにして俺は扉に近づく。
__おいで
そんな声が聞こえた、気がする。流石に幻聴だろう。
扉の先に誰かが見えた。しっかりとした腕、眩いほどの光に反射して輝く紫、うっすらと白く曇った黒縁の眼鏡、そのどれもを
どこかでみたことがある気がする。
なんだろう、なんだろう。この期に及んで気になってしまう。
どこかってどこだろう。ほんとに見たのかな。
ちょっとばかりの好奇心が顔を出してそのまま大きく膨らんでいく。
この扉の先への不安も好奇心も、ぜんぶ、ぜんぶ、押し込めるように、拳をぎゅっと握る。
息を吸って大きく一歩を踏み出し扉の向こう側へと駆け出した。
設定とか色々不安になって更新遅れました。
この先の展開と合わなくなるので1月6日に二話にちょいと文章追加したので
それ以前に二話を見た方はもう一度見ていただきたいです。
次回mfdnちゃんと気をもった状態でのご対面です。
コメント
6件
うん。上手い。好き。
わ〜!負けないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!