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#すのあべ
「っ、おい、ちょっと待てっ……!」
「まだ足りない」
蓮は理人の制止など歯牙にもかけず、自身が便器の蓋に腰掛けると、理人の胴を自分を跨ぐようにして正面から座らせた。
対面で、逃げ場のない密着。理人の腰を強引に掴むと、重力に従って一気に引き寄せる。
「あぁっ! やっ、んんっ!!」
再び最深部まで容赦なく貫かれ、理人は声を抑えることも出来ずに悶えた。蓮の肩に必死にしがみ付きながら、ビクビクと背をしならせて身悶える。
「は、声デカいって……。それとも、外の連中に聞かせたいわけ?」
耳元でねっとりと、獲物をいたぶるような声で囁かれ、理人は慌てて首を振った。聞かせたいわけがない。だが、溢れそうになる熱い吐息が喉を焼いて止まらない。
「フッ、どうだか。……さっきから、搾り取られそうなくらい締め付けて来るんだけど……っ」
蓮が熱っぽい声を漏らしながら、下から突き上げるように腰を揺らす。結合部からは、先ほど放たれた白濁が攪拌されて泡立ち、ぐちゅ、ぐちゅと、静まり返った個室に卑猥な音を響かせている。
「は、う……っ、奥……当たって……っ、ふ、ぁあっ!」
「ここがいいんだろ? さっきより、ずっと感度が増してる」
蓮は意地悪く、先ほどローターで散々苛め抜かれた前立腺を、一点に絞って集中的に狙い打った。
突き上げるたび、結合部から溢れた体液が飛び散り、互いの腹部や肌を無残に汚していく。もう、声を気にする余裕なんてどこにもない。理人の世界は、この狭い個室と、自分を貫く熱い質量だけで塗り潰されていた。
「っ……いやっ、だ……ぁっ! こんな……っあぅ、だめッ!」
「フン、そんなこと言いながら。……言ってることと、やってることが正反対じゃないか」
グリッと抉り込むようにして、蓮が腰を深く突き入れた。深々と根元まで咥え込まされ、あまりの質量と圧迫感に意識が飛びそうになる。
絶妙な角度で内部の「芯」を掻き乱され、強烈な快感が電流のように身体を走る。
「ひぁっ……あっ、ダメッ……ふっ、ソコ……もう、ぅぁっ! は……っ、ソコ、は、……またッ!」
「ああ、今にもイっちゃいそうだね。無理やり犯されてるのにイくなんて、どんだけ淫乱なんだ」
「うっ、あっ、あっ! ちがっ、は……っ」
耳元で低く囁かれ、ゾクリとした戦慄が背筋を走る。同時に、体内に埋め込まれた蓮のモノが、さらなる熱を帯びて質量を増していくのを感じた。
もはや、蓮が何を言っているのか、思考力の低下した理人には理解できない。耳元に響く荒い呼吸と粘着質な水音が脳内で反響し、正常な判断力を奪い去っていく。
内臓を直接犯され、狂いそうなほどの快楽を強制的に与えられて。ついさっき達したばかりだというのに、また、あの灼熱の瞬間を求めて、全神経が張り詰めていく。
身体も心も、ドロドロに溶かされて混ざり合っていく。
我を忘れ、本能が命じるままに、気が付けば理人は自ら腰をくねらせ、蓮を求めていた。狂ったように身悶えし、喘ぐ自分の姿がどれほど無様か、それを蓮がどう見ているか、そんなことを考える理性はもう一欠片も残っていなかった。
「ぅ、はっ! や、ぁあっ……っ、蓮、蓮……っ、どうしよう。いい……気持ちいい……っ!」
もう、自分を偽れなかった。蓮に蹂躙され、心の奥底から暴き出された欲望が、理人の口から断片となって零れ落ちる。一度認めてしまえば、あとはなし崩しだった。
もっと欲しいとねだり、自ら腰を揺らす姿は、かつてのエースの面影もないほどに浅ましい。
だが、それを隠す術を、彼はもう失っていた。
絶頂が訪れる。そう確信した瞬間、強引に顎を掴まれた。息苦しくて開いた唇に、熱く柔らかなものが押し当てられる。
それが口づけだという認識すら曖昧なまま、舌を絡め取られ、口腔の粘膜をねっとりと舐め回された。
「ん……ふ……っ」
熱い吐息ごと、思考も意識も何もかもが真っ白に染まっていく。熱い接吻を受けながら、理人はぶるりと身体を大きく震わせ、二度目の絶頂を迎えた。
一度放った後とは思えないほど、勢いよく溢れ出した濃い粘液が、重なり合った二人の腹を熱く汚していく。
「んんん――っ!!」
蓮が一際強く腰を打ち付けた。理人の絶頂に促されるように、蓮もほぼ同時に、理人の最奥へ熱い塊を叩き込んだ。
体内で脈打つ命の鼓動を感じながら、理人は何度もびゅくびゅくと精を放ち続けた。
繋がった部分から、蓮の身体が痙攣するように震えるのがダイレクトに伝わってくる。
口腔内では、まだ蓮の舌が生き物のように蠢き、理人の舌を吸い上げ、甘く噛んでいた。その刺激にさえ、身体がビクビクと反応してしまう。
「ん……っ」
ようやく唇が解放された時には、理人の全身から完全に力が抜け、ぐったりと蓮の胸に倒れ込んでいた。
蓮の身体に全てを預けるようにして、肩を上下させ、大きく息を吐き出す。
「逃がさないよ……」
荒い息を吐きながら、蓮が低く、執着を込めて呟くのを、理人はどこか遠い世界の出来事のように聞いていた。
もう、何も考えたくなかった。
このまま、この熱の中で溶けて消えてしまえればいいのにと、ただそれだけを願っていた。
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