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#シリアス
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「異世界から……か…
薄々違和感は感じてたよい…。運転免許証とかいう妙なカードみてェなのは持ってるし、
お前が持っていた金も金の数え方もこの世界の金とは違う。
これだけ探しても日本だって見当たらねェしな…。」
やっぱりマルコ隊長もおかしいと思っていたんだな…
「思い出したってのは…?差し支えがなきゃ教えてくれ。
もし言うのが苦しくなるようなら言わなくたっていい…」
「いえ、全部言います…。
だって白ひげ海賊団の一人としていられるのは記憶が戻るまでですから。
どこへ向かおうとしてか、何をしようとしてたか、
それを思い出したらマルコ隊長かお父さんに言う条件でしょ。」
「いぶき……」
私はこれまでに何があったのかを彼に話した。
この世界に来る前、私は確かに日本に居たんだ。
私はずっと、息苦しかった……
今から数年前、幼かった時からずっと……
昔私は学校でみんなの輪に入ることができずにいた。
だから一人で居ることが多かった。
放課の時間は他のみんなは楽しそうに遊んだりおしゃべりをしている中、
私はぽつんと席にただ座っているか
もしくはクラスに居づらい時は図書室で本を読んでいた。
でも本を読みながらでも、図書室でも友達同士で楽しそうに本を読んでいる子達もいるし
「ねぇ次私が大縄跳び跳びたい!」
「うんいいよ!じゃあ私と○○ちゃんで縄回すね?」
外から運動場で楽しそうに遊んでる子達が窓から見えたりもする。
羨ましかった…みんなどうやって仲良くなれたのかな…?
私もあんな風にみんなと遊んでみたい……
だから思い切って輪の中に入れてもらおうとしたけど
「(ねぇどうする…?)」
「(あの子クラスで一人の子じゃん…?
一緒に居たらみんなにからかわれるから嫌だ…)」
彼女達が小さな声で何か言っているのが聞こえてくる。
距離だって取られていた。
「あ、あの…私も一緒に遊…
「やだあっち行ってよ!」
「そうだそうだ!…行こう?」
「まっ、待って…!」
「こっち来ないでよ?てかいい加減にしてくれる…?
迷惑が掛かってるのが分かんないの…?」
怪訝そうにしながらそう言われ、仲良くなってみたいと思った子達はみんな走っていってしまう。
それも辛かったが、授業でのグループワークも辛かった。
「えー何でこいつと同じ班なんだよ?」
「そういうことを言うんじゃない。もう決まったことだ、仲良くやりなさい。」
「よ、よろしく……」
「えっ何聞こえないんだけど?こいつなよなよしてて気持ち悪ィ!」
「だからぼっち人間なんだよ、やーいぼっちにーんげん!」
みんな私とのグループワークは嫌がっていた。
そんな状態が辛く、私は学校に行くのがしんどくなっていた。
人が怖い……
みんなの視線が怖い……
学校に行く日はお腹が痛くなったりもしたし、
行きたくなくて仮病を装って休んだりしたことだってある。
そんなある日、親に思い切って相談した。
「人が怖い…?」
「うん…私学校行きたくないのお母さん…
クラスの子達にいじめられてるの…、!」
「……それ本気で言ってるの…?」
「えっ…」
「はぁ…バカ言ってんじゃないわよ。
嫌なことはみんな我慢しながらやってるんだから、あんたも頑張んなさい?
あのねいぶき、もっと強く生きなきゃダメよ。
大人になったらもっと辛い事が多いのよ?」
「嫌だよ…!辛いから相談してるんじゃん…!」
「いいから学校へ行け。父さんが会社行く途中まで送ってあげるから、
早く朝ごはん食って支度しなさい。」
お母さんもお父さんも聞く耳を持ってくれなかった。
なら担任の先生にと思い、相談をしても
「あぁまぁ…あの子達は悪い子達じゃないから、まぁ大丈夫だって。
その内分かり合えるよ。……いじめ問題とか面倒臭いから勘弁してくれよ…
…ごめんな先生職員会議あるから。まっ、頑張ってね。」
「先生待って…!」
担任の先生もまた、聞く耳を持ってくれなかった。
何でみんな話を聞いてくれないの……?
私が間違ってるのかな……?
私が、負担になるようなことを言ったから……?
私一人で頑張るしかないの……?
その日から私は、人の顔色も伺うようにもなってしまった。
自分のせいで嫌な思いをさせたり、
迷惑を掛けないようにしなきゃ……
そんな考えに…
そして人が怖い気持ちも抱えたまま
私は必死に耐えながら学校へ行っていた。
こんな状態で授業なんて集中できるわけない…
頭になんか入ってくるわけない……。
みんなとなんて仲良くできっこない……。
学校生活にいい思い出なんて当然あるわけない
大人になってからも、いい思い出なんてなかった……