テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
学園内をドタバタと走る小松田は曲がり角のところで誰かと思い切りぶつかった。
「いてて、大丈夫ですか?小松田さん」
「雷蔵!大丈夫か!?」
小松田とぶつかったのは学園一変装上手な5年ろ組鉢屋三郎と同じく5年ろ組で迷い癖がある不破雷蔵だ鉢屋三郎は不破雷蔵の顔が好きでよく不破雷蔵の顔になることから双忍とよく言われている。
「大丈夫です〜、
じゃなくて早く新野先生を見つけなきゃ!」
「新野先生なら図書室にいましたよ。」
「てか小松田さん
そんな急いでどうしたんですか?」
小松田は感謝の言葉を伝えすぐに図書室に向かいながら鈴井くんが帰ってきたんです〜!と叫びながら走り去って言った
その言葉を聞いた双忍はお互い体の気温が下がるのを感じた。
「鈴井くんって、もしかして、
すずらんのことか!?」
「この学園で鈴井くんなんてすずらんしか
いない、うん」
双忍のふたりは嫌な予感を感じ
すぐに保健室に向かおうと走り出した。
「新野先生!保健室に来てください!」
図書室に着いた小松田開口一番に叫んで話したその場にいあわせた中在家長次は口角を上にあげ小松田を叱ろうと思ったがいつもの小松田の様子と明らかに違うのを感じとりいつもの顔へと戻した。
「分かりました。 中在家くんすみませんが、こ の本棚に戻しておいてくださいませんか? 」
「もそ…」
新野先生は小松田の背中を追い保健室に向かいだした。長次は新野先生の読んでいた本を戻そうと手に取ったその本は花大百科本と書かれておりスズランのページが開かれていた
その花言葉を長次はなぞったあと元の本棚に戻した。
スズランの花言葉
『再び幸せが訪れる』
『純粋 』
『謙虚』
「もそ…..」
先に保健室に着いたのは双忍だった2人は目の前の同学年を見て雷蔵を手で口を隠し膝から崩れ落ちた三郎は怪我人に触れようと前に歩み寄ろうとするそれを数馬が精一杯の力で止めようとした。
「三郎、雷蔵、言いたいことは
あれこれ あるだろうが
今日は自室に戻ってくれないか?」
先程まで伊作に叱られつつも話していた鈴井本人は今は体を起こすこともままならなかった
怪我は塞がっていると言ったがそのほとんどが適切な処置が施されておらず処置ずらされていないところもある医学などもしらない者が施したんだろう。当然のように高熱を出し汗が止まらず呼吸も荒い
「そいつはすずらん、本人なのですか?」
「はい、鈴井先輩は先程まで
私達とは打って変わって明るく
あの頃と何も変わらない
先輩だったんですが、急に、」
「そらそうだ、明るく接せる方が異常だ」
「先輩方すみませんが、
今は外していただけると幸いです」
「伊作先輩!すずらんはたすかりますか?」
「助かりますよ、」
雷蔵の質問の答えは背後から聞こえた。
後ろを振り返ると新野先生と肩で息をしている小松田が立っていた
少し長めになってすみません。
また次回もお楽しみに、