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36 - grem

♥

278

2024年12月30日

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何もネタが思い浮かばなかった為に苦し紛れみたいな作品になってしまいました。

どうも作者です。


頻繁に1人旅に出るインスピレーション君がここ数日全く姿を見せてくれなくてですね(言い訳)



小説はこれが今年最後だと思うので、また来年は頑張れたら良いですね



それでは、どうぞ……































grem【こんな夜は】



















太陽の眠りが長くなり、草花も動物も活気の失せるような、肌を刺す厳しい北風が吹く季節。


積み上がったサイン済の書類に向けていた目を、ふと窓の方へ移す。

外との温度差で結露が張るガラスに、澄んだ空に浮かぶ月や星の光が滲んでいて美しい。

丁度、12時を報せる時報が鳴った。


そのままそれをぼんやりと眺める。









嗚呼、こんな夜は『アレ』が欲しい










コン、コン、コン


規則正しいノックが、静かな部屋に響いた。

本当にアイツはタイミングが良いな。



「あぁ…入っていいゾ、エーミール」


「失礼しますね」



ガチャリと重い扉を開けて入ってきたエーミールの手には、小さなお盆があった。



「どうせ眠れなかったんでしょう?」


「ああ、丁度頼もうかと思ってたんだ」



コトリ…置かれたお盆の上には、エーミールのお気に入りのマグカップが置かれていた。

その中にはゆらゆらと湯気を上げるホットミルクが入れられていた。



「いつも通り、蜂蜜入ですよ」


「いつもすまないな。ありがとうエーミール」



ひと口飲めば程よい温度で、自分好みに調節された蜂蜜の甘さが固くなった体を解してくれて、ピンと伸びていた背筋の力を抜いた。



「あ”〜、美味い……落ち着くんじゃあ…」


「それは良かった」



口元を隠しくふくふと笑う姿が、完成されたひとつの絵画の様で









「…エーミール」


「?どうし…っ……ん!」



深く、口付けを落とす。

美しいモノを乱したいと思うのは人間の性と言う物だろう。


舌を絡める度、ビクビクと身体を揺らし涙を溜め瞳を溶かす様が、どうしようも無く愛おしい。



「〜〜っ!…っは、は…けほっ、ふっ…は、はぁ…」


「はは…大丈夫か?エーミール」


「…っだ、大丈夫なわけ!ないでしょ…」



腰の抜けかけているエーミールを支え、柔らかな亜麻色の髪を手櫛で梳かす。





「さぁエーミール、ベッドに行こうか」


「は!?…あ、貴方この前も散々!」


「もう3日前やろ?」


「『まだ』です!!」


「嫌じゃ無い癖に」





細い腰を撫でれば、エーミールは甘い声を零した。





「楽しもうな」




顔を赤らめたエーミールが小さく頷くのを見届け、身体を抱えたまま寝室へ向かう。


















こんな夜は、エーミールと過ごすのに限る。






よく、眠れるからな。






























かなり短いですねぇ……

作者は今おばあちゃん家居ます。お正月は毎年恒例なんでね

明日はイラストの方上げる予定です!





では、皆様。よしお年を








この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

濡場がないのにちゃんとBLとして成り立ってるのすごすぎます🫶🫶 中年組ほんとに尊い🤦‍♀️💓以心伝心みたいな関係好きすぎました‼️‼️

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