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殺しきって見渡す紅い部屋を後にして、セーフハウスの城に戻る。
自室に戻ると、いつもは赤い影が…ってない!?
その時やっと気付いた
”彼に„背後を奪われていることに
1 お帰り
ぶっきらぼうだが、彼にとってはこの愛想で十分
4 ただいま
出来るだけ愛想良く、微笑んでみる
1 無理に笑う必要はない
うっ……読まれてた
4 そ、それもそうだね
彼は俺からマントを奪って部屋を出る
彼も分かっているだろう
金で買われたこと
金に売られたこと
もう十年以下くらい
俺と初兎は、オークションと言う、売られもの場に来ていた
仏が相棒を手に入れたから
オークションも終盤に差し掛かった頃、
俺の相方と初兎の相棒がいた
檻の中で気絶させられた彼らは顔が見えるように
倒れているようだ
彼らの薄く開けた瞳は……
だった
輝かない瞳だがとても作り物のように美しかった
これが俺らの出会い
次々と金が出されている
4 十億
…シーン…
落札のベルは静かに響き渡った