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#100日後に神絵師になる
さらな
11
もか🍑@🐣🎀🪽腐女子
5,146
#もか
あなたが泣き続けている間。
たっつんは何も急かさなかった。
「落ち着け」とも、
「泣き止め」とも言わない。
ただ静かに背中を撫でながら、ずっとそばにいてくれる。
その優しさが逆に安心してしまって、涙はなかなか止まらなかった。
「……っ、ごめ……」
しゃくりあげながら謝ると、たっつんはすぐに返す。
「せやから謝んなって」
「でも……」
「今のお前に必要なん、“ごめん”ちゃうやろ」
低い声が耳元で響く。
たっつんは少しだけ身体を離して、泣き顔のあなたを見つめた。
「……しんどかったな」
その一言で、また涙が溢れそうになる。
あなたは唇を噛みながら頷いた。
するとたっつんは、本当に苦しそうな顔で眉を下げた。
「気づくん遅くてごめんな」
「え……?」
予想外の言葉に、あなたが目を見開く。
「なんでたっつんが謝るの」
「だってお前、ずっと耐えとったんやろ」
たっつんは視線を落としたまま呟く。
「俺、近くにおったのに」
その声が少し悔しそうで。
あなたは慌てて首を振った。
「違うの、たっつんは悪くなくて——」
「でも、お前“助けて”も言えんかった」
「……っ」
言葉が詰まる。
たっつんは小さく息を吐いて、あなたの頭へ額を軽く当てた。
「……もう我慢大会せんでええ」
「……」
「辛い時は辛いって言え」
近い距離で真っ直ぐ見つめられる。
逃げられないくらい優しい目だった。
「俺、お前が笑っとる方が好きやけど」
たっつんはそこで少しだけ困ったように笑う。
「泣いてる時くらい支えさせて」
その言葉が、胸の奥にじんわり広がる。
あなたは涙で濡れたまま、小さく頷いた。
するとたっつんは安心したみたいに笑って、
「……よし」
ぽん、と頭を撫でた。
その手はいつも通り優しいのに。
今日は少しだけ、“大事に触ってる”感じがして。
あなたの心臓が静かに跳ねる。
するとたっつんはふとあなたの顔を覗き込んだ。
「……目、真っ赤やな」
「誰のせい……」
「俺やな」
くすっと笑う。
やっと少しだけ、いつもの空気が戻る。
でも次の瞬間。
たっつんは急に真面目な顔に戻った。
「なぁ」
「ん?」
「もうあんなコメント、一人で見んな」
「……」
「見てしんどくなったら、俺呼べ」
迷いのない声だった。
「夜中でも?」
「起きる」
「寝てても?」
「起きる」
即答。
あなたが思わず笑うと、たっつんも少し笑った。
「やっと笑った」
その言い方が嬉しそうで。
あなたは胸の奥がじんわり温かくなるのを感じていた。
ここまでが少し前のお話しで次から1話の方に繋がって6話の後の話になります。
コメント
1件
たっつんの「泣いてる時くらい支えさせて」、ここエモすぎてやばいです😭💕 ずっと我慢してた主人公に「しんどかったな」って寄り添って、夜中でも呼べば起きるって即答するところ、もう完全にヒーローじゃないですか…! 心臓跳ねるシーン、めっちゃわかります。次の展開も楽しみすぎる〜!! もか⚡️さん、素敵な話をありがとうございます🌸