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# は る 。
2,509
♡
112
#ご本人さまとは関係はありません
桃夢 ㄘぃ
260
あなたが泣き続けている間。
たっつんは何も急かさなかった。
「落ち着け」とも、
「泣き止め」とも言わない。
ただ静かに背中を撫でながら、ずっとそばにいてくれる。
その優しさが逆に安心してしまって、涙はなかなか止まらなかった。
「……っ、ごめ……」
しゃくりあげながら謝ると、たっつんはすぐに返す。
「せやから謝んなって」
「でも……」
「今のお前に必要なん、“ごめん”ちゃうやろ」
低い声が耳元で響く。
たっつんは少しだけ身体を離して、泣き顔のあなたを見つめた。
「……しんどかったな」
その一言で、また涙が溢れそうになる。
あなたは唇を噛みながら頷いた。
するとたっつんは、本当に苦しそうな顔で眉を下げた。
「気づくん遅くてごめんな」
「え……?」
予想外の言葉に、あなたが目を見開く。
「なんでたっつんが謝るの」
「だってお前、ずっと耐えとったんやろ」
たっつんは視線を落としたまま呟く。
「俺、近くにおったのに」
その声が少し悔しそうで。
あなたは慌てて首を振った。
「違うの、たっつんは悪くなくて——」
「でも、お前“助けて”も言えんかった」
「……っ」
言葉が詰まる。
たっつんは小さく息を吐いて、あなたの頭へ額を軽く当てた。
「……もう我慢大会せんでええ」
「……」
「辛い時は辛いって言え」
近い距離で真っ直ぐ見つめられる。
逃げられないくらい優しい目だった。
「俺、お前が笑っとる方が好きやけど」
たっつんはそこで少しだけ困ったように笑う。
「泣いてる時くらい支えさせて」
その言葉が、胸の奥にじんわり広がる。
あなたは涙で濡れたまま、小さく頷いた。
するとたっつんは安心したみたいに笑って、
「……よし」
ぽん、と頭を撫でた。
その手はいつも通り優しいのに。
今日は少しだけ、“大事に触ってる”感じがして。
あなたの心臓が静かに跳ねる。
するとたっつんはふとあなたの顔を覗き込んだ。
「……目、真っ赤やな」
「誰のせい……」
「俺やな」
くすっと笑う。
やっと少しだけ、いつもの空気が戻る。
でも次の瞬間。
たっつんは急に真面目な顔に戻った。
「なぁ」
「ん?」
「もうあんなコメント、一人で見んな」
「……」
「見てしんどくなったら、俺呼べ」
迷いのない声だった。
「夜中でも?」
「起きる」
「寝てても?」
「起きる」
即答。
あなたが思わず笑うと、たっつんも少し笑った。
「やっと笑った」
その言い方が嬉しそうで。
あなたは胸の奥がじんわり温かくなるのを感じていた。
ここまでが少し前のお話しで次から1話の方に繋がって6話の後の話になります。
コメント
1件
たっつんの「泣いてる時くらい支えさせて」、ここエモすぎてやばいです😭💕 ずっと我慢してた主人公に「しんどかったな」って寄り添って、夜中でも呼べば起きるって即答するところ、もう完全にヒーローじゃないですか…! 心臓跳ねるシーン、めっちゃわかります。次の展開も楽しみすぎる〜!! もか⚡️さん、素敵な話をありがとうございます🌸