テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
それから数日後。
あなたは少しずつ、たっつんに頼れるようになっていた。
……とはいえ。
長い間“我慢する癖”がついていたせいで、完全には直らない。
「……」
休憩中。
あなたはスマホを見つめたまま、小さく眉を寄せる。
また嫌なコメント。
前より減った気はする。
でもゼロにはならない。
胸がちくっと痛んだ、その瞬間。
「お前また一人で見とるやろ」
「ひゃっ!?」
後ろから急に声がして、あなたは飛び上がった。
振り向くと、たっつんがじとっとした目で立っている。
「び、びっくりした……」
「俺の方がびっくりや」
たっつんはため息をつきながら、あなたの隣にどかっと座った。
「“しんどくなったら呼べ”って言わんかった?」
「……言ってた」
「なのに?」
「……ちょっとだけなら平気かなって」
その瞬間。
たっつんがむっと眉を寄せる。
「あのなぁ」
説教される、と思った。
でも次に来たのは怒鳴り声じゃなかった。
「お前、“ちょっとだけ我慢”を積み重ねて限界くるタイプやろ」
図星すぎて何も言えない。
たっつんはあなたのスマホをそっと取ると、画面を閉じた。
「慣れたと思っても、傷ついとる時点で無理しとんねん」
「……」
「俺、お前が平気なふりする顔、もう分かるから」
その言葉に胸が跳ねる。
たっつんは少しだけ視線を逸らした。
「……前みたいなん、もう見たくない」
小さい声だった。
でも、すごく本音だった。
あなたは思わずたっつんを見つめる。
すると目が合った瞬間、たっつんは照れ隠しみたいに頭を掻いた。
「……そんな見るなや」
「だって」
「俺、結構本気で心配しとるんやからな」
その声に、胸の奥がじんわり熱くなる。
あなたが小さく「ごめん」と言いかけると、たっつんはすぐ遮った。
「はい謝らん」
「う」
「代わりに?」
たっつんが少し顔を近づける。
「頼れ」
真っ直ぐな目。
逃げられないくらい優しい。
あなたは少しだけ笑って、小さく頷いた。
するとたっつんは満足そうに笑う。
「よし」
そして次の瞬間。
ぽん、と自然にあなたの頭へ手を乗せた。
「今日はもうスマホ終わり。俺とゲームする」
「えぇ?」
「反論却下」
「横暴だー!」
「うるさい、彼氏権限や」
さらっと言われて顔が熱くなる。
たっつんはそんなあなたを見て、やっと安心したみたいに目を細めた。
「……その顔の方がええ」
#からぴち
#からぴちBL
コメント
1件
おつかれさま──もう、この回はガチでずるいわ。たっつんの「彼氏権限や」で全部持ってかれた。あのさらっとさ、でも軽くなくて、ちゃんと優しさと照れと決意が混ざってる言い方、反則級に刺さる。それに「前みたいなん、もう見たくない」って小さい声で言うたっつんが、もうね……耐えられん。主人公が無理してるのを見抜いて、スマホ取り上げてゲームに誘う流れも完璧。守られてる感がちゃんと伝わってきてラブラブ成分が足りてなかった私の心が満たされた。続き楽しみにしてる🔥