TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

天国と、バスと、管理人と。

一覧ページ

「天国と、バスと、管理人と。」のメインビジュアル

天国と、バスと、管理人と。

1 - どうしようもなかったんだ。

♥

16

2025年07月28日

シェアするシェアする
報告する

「……管理人。」

「どうしたの」

「 救いようのない悪でも、人を救うことは出来ますか」

天国行きの列車案内人、そしてロボトミーコーポレーション初期職員のラインハルトは……

時々、私に対する質問を放つ。

「ロボトミーコーポレーションが閉鎖された時、何故ピンポイントで僕たちだけがあの支部に残されたんですか。」

「僕たちが必死に逃がした職員も、結局は逃げきれなかったかもしれない。

生き残れるかもしれないという希望を無駄に持たせただけで、結局救えていないかもしれない。」

「あの日放たれた光は、今も鮮明に思い出せます。」

「一筋、あの部屋から地上へと伸びたんです。」

問と言うには回答者を待たなくて、どちらかといえば独り言に近いかもしれない。

「……管理人。私は、何故図書館に行けたのですか。」

「さぁ…ね。私には分からないさ…私は、Aでも、ましてやCでも無いからね…」

「でもわかるのは、君のよく分からない体質のおかげじゃないかな。」

「……」

ロボトミーコーポレーションでも、このバスにいる時も、彼はずっと、アブノーマリティに好かれている。

誰がなんと言おうと、口を噤んでしまうほど優しくて、人一倍強い。

自分が犠牲になって誰かを救えると聞いたら、喜んで請け負うだろう。

「アブノーマリティに好かれやすい体質。」

「そんな体質……」

「なら彼女はどうなんだ?彼女もその体質に寄せられたとでも?」

「……」

「彼女に対する君の心は、強固だった。自発的にegoを作り出してしまうほど。」

「いつだって処分はできた。アブノーマリティに肩入れするのは、望ましくない行為だった。」

「最初は仕事にも扱えるから見逃された。」

「でも、次第に私と…アンジェラは、いや、アンジェラがどうとかは分からないが、少なくとも、私は…」


「君を棄てられなかった。」


「……」

「図書館に選ばれたのもそれでいいじゃないか。難しく考えて、またコア抑制みたいになられたら困っちゃうもん」

「それで困るのは管理人だけでは」

「さぁ〜どうでしょうねぇ〜?」

どこか不自然なのは、セフィラたちだけで十分だよ……

そもそも、私だって、勝手にアイツに器にされて……

なんで、生きてんだよ…

「でもそうですね。」

「ここで考えるなんて無駄に等しいのに…… 」

「君が優しい証拠だね」

「そんなことないですよ、私は悪人です…」

「んなの決めてたら都市のほとんどの人間が悪人だよ」

「……そうですね」

「そーそー。気楽に行こうや、気楽に。」

この作品はいかがでしたか?

16

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚