テラーノベル
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370
聖次
148
#現代ダンジョン
夜鐘
891
オマエハダレダ
………………………………………………………………………
「眩し!はっ?」
教会?どうしてさっきまで
駅に居て……
「ハッ!もしかしてこれって!」
歓喜の息が協会に響いた
「異世界召喚ってやつぅー?!!!」
足音が聞こえ振り向く
私を召喚したイケメンとか?
イヤ美少女だ!
ヨボヨボの老人の牧師であった
「見ない顔だが急に叫ぶでない
イセカイという人間と
ケンカでもしたか?
それは心の中で祈りなさい」
「えっ………あのぉ
別の世界から人を呼び出す魔法とかって
おじいさん使いました?」
「はて?そんな高等技術を
扱えるのならそこらのねーちゃんに
自慢して褒めてもらうわい」
このジジイ煩悩まみれかよ
「じゃあワシは女子を
探しに外に行くわい
今日こそは偶然を装って」
「やめろよそろそろ警察沙汰に
なるんじゃねぇの?」
「いやいや助けるんじゃ
毎日救ってたらアレだけど
助けたいんじゃ」
「じゃあ褒めてもらうってのも
神聖で真面目な話題だったの?」
「それは褒められたいだけじゃ」
やっぱりこのジジイ煩悩まみれかよ
「じゃあ私もここを出ます」
「おうそうかとっとっと死にやがれ」
客じゃ無くなった途端それかよ
やっぱロクでもねぇジジイだ
……………………………………………………………………
教会を出てしばらく歩くと
にしても豪華な街だ……………
……死ぬくね?職ねぇよ!
全くちくしょうめ………
売れるもんでもあれば……
散歩だったからスマホすらねぇし
ドッ!
「……あっごめん考え事が
あってさ」
白色の髪の毛
豪華で華やかな服
動きやすそうなスラッとしたスカート
明らかに貴族の中でも
戦闘タイプにぶつかっちまった
「ッ!すみませんでした……」
と言い逃げるようにその場を去る
「てっきり高飛車なタイプかと思ったら
そうで……アッ!!」
大勢の騎士の波に呑まれる
ちくしょうめ………
「ンッ出られた!」
なんなんだよもう
さっさと…………………………っ?!?!
「もしかしてこれって…
……このセリフ何回言うんだ?」
騎士共は
あのお姫様を追ってるんだな
あわよくば報酬が
貰える!お姫様を助けに行かなくては
路地裏に入る
「正面突破は似合わん!
脳筋嫌い!」
「ひひへへひ!ヒェッヘハッ!
金目のもん置いてけよこのクソガキ」
チンピラかよ急いでるのに……
「1文無しだよ全身調べてみろ」
「確かにみすぼらしいガキだな何も
出てきやしねえ」
「みすぼらしいって……用事があるんだ」
そのまま走ってお姫様が
居そうなところまで辿り着く
なんだよサビ臭い……
ペヂャ
「あ゛」
臓物の柔らかそうで少し硬い
湿ったヌメヌメと
臓物と地面が擦れてギチギチと
した感覚が腹を刺して
頭に届く
「あ゛……」
あ゛あ゛……髪の毛?
「ィィィオェァーーッ!…」
酸っぱい気持ち悪い
怖いうるさい………
「あのさ見たのね君」
低く響く声に最初は
理解出来なかった
分からないけど走って
今なんでこんな冷静なんだ?
アイツって誰なんだ
私は……
ゴッ
一瞬だったはずだ
3秒も無い
風が耳を切って弾ける音
地上は
地上だと思っていた
場所は実は大きな
王都最大の建物の20階だった
足を躓いて落下している
地上に落ちている
不幸か幸いか
何度も何度も何度も何度も
壁やベランダの柵に
身体を打ち付け
落下速度は自由落下より
遅い
こんなのは不幸中の幸いでは無い
自由落下の方が
百倍マシだ
極度の緊張で大角膜が
押し広げられて
叫び声すら上げられない
できるなら叫びたかった
だろう
爪は剥がれ足は折れ
着地した
「ッ!ァ…」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い
なんでこんな目に
どうして
オマエハダレダ
………………………………そうだよな
……………
もういい……
「ッハ!殺してやる」
虚勢をはるなよ
「黙れ……
ここまで来て終わりたくない
終われない」
満身創痍って知ってるよな
「冷静でうるさい……
とにか…ズバァン
転生者スズノ シンの
頭は魔法で吹き飛ばされた
「私は天使
救済を与える者」
鈴の様で
綺麗に輝く冬溶けの
雪の様な声が響いた
「貴方は主人公じゃ無い」
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第1話「貴方は主人公じゃ無い」
コメント
1件
ああ、これ、めちゃくちゃ好きです……! 最初の「異世界召喚きた!」って浮かれた空気から、一気にどん底へ突き落とす展開、読んでて心臓がばくばくしました。特に満身創痍で「♡♡♡てやる」って虚勢を張るところ、痛いほど伝わってきて。「貴方は主人公じゃ無い」の一言で、すべてをひっくり返される衝撃——もう続きが気になって仕方ないです!