テラーノベル
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うみにゃと住み始めて3日が経った。今だ俺はコイツを好きになれない。
…というか。普通に今悩んでいる。
自殺する気満々だったので、職を離れてしまったのだ。
前の会社に戻るのも難しいだろうし…どうしようか…
「どーしたの?悩み事?」
「…何だ。お前か。」
「お前って酷いな〜…一応もう3日経ったのに… 」
「今真剣に悩んでるんだよ。邪魔すんな。」
「…そっか。」
「…じゃあ一緒に、デートしない?」
「…は?」
「ほら!!お出かけして気分転換したほーが絶対良いよ〜?」
「…嫌だ。」
「まーまー!奢るからさ〜!」
「…まぁ、奢るんなら。」
「やった〜!!じゃあいこー!」
…めんどくさいな。とっとと終わらすか。
「さ!!どこ行く?」
「…どこでも良い。さはいはい勝手に決めろ。」
「…ん〜…じゃあカフェ行こ!!」
「じゃあさっさと行くぞ。」
「ちょちょちょ!!置いてくなよ〜!!場所も知らないくせに!!」
「ほら!手、つなご?」
「…やだ。」
「何でよ!!デート=手つなぐでしょ! 」
「どんな価値観だよ…」
「…ったく…いちいちめんどくせぇ…」
渋々、うみにゃの手を握る。
手は温かかった。
「よ〜し!!出発〜!!」
「…着いた〜!!」
「地味に遠いじゃねぇかクソ…何で徒歩なんだよ…」
「まぁいいじゃん。ほら、入るよ〜。」
「置いてくなクソ…」
てっきりスタバかと思ってたが、普通に違かった。
どうやらチェーン店では無いらしい。少し不安だ。
店は見た感じ新築だが…味はどうなんだろうか…
扉を開けると、ベルがちりんと鳴った。
『しゃっせ〜。』
「お〜…結構しっかりしてる〜…」
『好きなお席どうぞ〜。』
「DD、どこが良い?」
「…別にどこでも良い。」
「じゃあ窓際にしよ〜!」
暖房が効いていて、暖かい。
というかさっきの店員、挨拶適当すぎだろ。
金髪だし…何か変な赤いの付けてるし…
いかつすぎだろ。カフェの雰囲気に全然合ってねぇ。
それに比べ、もう一人の店員は…
いや、アイツもなんかおかしい。眼帯つけてる。
何だここは。コスプレカフェなのか?
「DD、何頼む?」
「…じゃあ、カフェオレと、ケーキセット 。」
「もしかして…DDって、苦いの苦手?」
「…別に。そんな事ねぇよ。」
「ほんとか〜!?」
「じゃあ俺は…コーラと同じケーキセット!」
「お前だって苦いの苦手じゃねぇか。」
「いや別にそんな事ないですけど〜…」
「店員さーん!」
「話そらしやがったなクソ。」
[ご注文お決まりでしょうか。]
「コーラとカフェオレで、どっちともケーキセット付けて下さい。」
[かしこまりました。ご注文は以上でよろしいでしょうか?]
「大丈夫です。」
[かしこまりました。少々お待ちください。]
…びっくりした。あの眼帯野郎、めちゃくちゃしっかりしてるじゃねぇか。
厨二病じゃねぇのか。ちゃんとしてんだな。
…見た目の偏見は良くないな。来るまで待とう。
『お待たせしました〜。コーラとぉ、後…ケーキセット達でーす。』
『ごゆっくりどーぞ。』
「わ〜!おいしそ〜!」
…びっくりした。あの金髪野郎、全然駄目じゃねぇか。
カフェオレ省いてるし、ケーキセット達ってなんだ。達って。
…やっぱ見た目の偏見は九割九部合ってるな。とりあえず食うか。
「…うま。」
「このケーキ…やば…」
やばい。普通にうまい。食う手止まんねぇ。
カフェオレもケーキの甘さと合ってて、やべぇ。
カフェオレも…コクと言うか、なんというか、やべぇ。
普通のカフェオレと違う。すげぇ。
「ちょっとちょっとDD!!このコーラ飲んでみて!」
「…あ゛?別にいいけど…」
「……は?う、まっ… 」
これすげぇ。クミンとか…カルダモンとか…ライムとか…
スパイスとか入ってて…、やべぇ。
これオリジナル調合か?コ〇・コーラそのまま注いだのじゃねぇ。
俺も一回クラフトコーラやってみたが、こうはならなかった。
「これヤバいよね!スパイスとか効いてて…」
「コ〇・コーラに負けないうまさなんだけど…」
「名前出すなバカ。」
「…普通にレベルダンチだったな。また来ようぜ。」
「…DDが、“また”なんて…」
「…あ。」
「うん!そーだね!また来よー!」
…やっちまった。クッソ…
…でもまぁ、別に良いか。
「おいしかった…」
「…DD?どうした?」
「…いや。別に。」
「そっか。じゃあ帰ろ。」
「…おう。」
さっき気づいたが、あそこ求人募集出してたな。
あそこに務めるのも…悪くねぇかもしれねぇ。
コメント
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ん?かふぇおれ?