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💚「三日目の夜がやってきました。全員アイマスクとヘッドフォンを着用して眠りに就いてください。」
💚「朝になりました。パンは届いていません。そして、死体として発見されたのは、向井さんです。」
指令が終わり、視覚と聴覚が元に戻る。
そこには信じられない光景があった。
🖤康二!?
🧡…
💙っ!康二!!なんで起きねぇんだよ!?
向井が、椅子にもたれてぐったりとしている。
口をぽっかりと開けて、その口からは歯をきつく食い縛っていたのか、血が流れ落ちた。
目黒と渡辺がどれだけ呼び掛けても、向井の目は開かない。
💚「それでは、会議を開始します。」
💛康二、嘘だろ…
💜クソっ、康二まで…
全員が自分の一部を捥がれたように悲しむ中で、ラウールが話し始めた。
🤍俺が、昨日占った結果なんだけど。人狼が見つかった。この中に。
💜!?
💙誰だよ、それ…
ラウールはひと呼吸置いてから、”その人”を見据えた。
🤍岩本くん。人狼だよね。
岩本の表情は動かない。
ただ、彼の目だけはぐるぐると忙しなく泳いで、反論する術を見つけようとしているのだった。
明らかに動揺したその態度を見て、ラウールは酷く悲しそうに溜め息を吐いた。
🤍…それが答えなんだね。
💙っ、お前が康二を…!
💜照…
💛……そうだな。もうこの際だし認めるよ。俺が康二を殺した。
岩本は、俺もここまでか、と自嘲の笑みを浮かべた。
諦めの色が滲むその目には、濁りはない。
💛康二には本当に申し訳ないよ。俺だって大切な仲間を、誰も失いたくない…
伏せられた瞳には、澄みきった涙が宿った。
もう戻れない過去を悔やむかのように、岩本は「ごめん」と小さく繰り返した。
💛ごめん、ごめんみんな。佐久間も、舘さんも、康二も…
小さな嗚咽が、部屋に響く。
誰も何も言わない時間が過ぎていった。
画面の数字が刻々と変わっていく中で、静寂を破ったのは目黒だった。
🖤でも、待って。パンが届かないってことは、パン屋さんが死んだってことだよね。
🤍…そうだ。ふっかさん、パン屋さんだって言ってたよね。じゃあ、なんで
💚「制限時間が終了しました。投票のお時間です。端末から、処刑する人を選択してください。」
ラウールの問いかけは阿部に遮られた。
💚「全員分の答えが送信されました。最も多く票を集め、本日処刑される人は…岩本さんです。」
💜…
💛みんな今までありがとう。楽しかったよ。
恐怖を隠そうとしたのか、岩本は顔をくしゃっとさせて笑った。
すぐに首輪が首に食い込んでいく。
額には脂汗が滲み、岩本は苦しくて首を掻きむしった。
💛うっ、ぐぁぁぁっ!うううっ…
他のメンバーは、もう見ていられなくなったのか、死の瞬間が繰り返されることに疲れたのか、下を向いている。
💛あと、は…がんばっ…て…
机に倒れこんだ岩本は、最期の力を振り絞って、誰かへ向けて呟いた。
🖤岩本くん!
💜ひ、ひかるっ…!!
🤍ごめん…岩本くん…っ
💚「それでは、昼の時間です。席を立つことを許可します。夜になるまで暫しお待ちください。」
部屋を静寂が包む。
💙照が人狼だったのか。
🤍うん。誰が人狼でもこの状況じゃあ、仕方ない気がするけどね…。
💜そうだな。もうこの4人しかいないのか…
🖤(占った結果、舘さんは村人だった。この3人の中にもう1人、確実に人狼がいる。)
部屋の中で生きているのは、深澤、渡辺、目黒、ラウールの4人になってしまった。
そしてもう1人、この中の誰かが嘘をついている。
その事実が、さらに彼らを疑心暗鬼にしていく。
4人で向井と岩本を、部屋の隅へと運ぶ。
死んでしまった人と、生きている人数が同数。
その事実に、3人はどうしようもない焦りと憤りを感じていたのだった。