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生きづらさを抱えた少女が湖に飛び込んだお話───
私の名前は水栁 冬(すいらぎ ふゆ)
なんて言うか……完璧じゃない人みたいな?笑ちょっと生きづらいんだ。自慢したい訳じゃないけど、足はクラスの中でも速いし、勉強もクラスで5位くらいだし、部長とか委員長とかやってるのになんか違うんだよね。
他のクラスにさ足が学年で1番早くて、勉強も1番で、全部のリーダーやってる子がいるんだ。なんかちょっとさ、嫌になっちゃうんだ。
友達もいない訳じゃないし、虐められてもないのに辛く感じちゃう。
でも真面目に生きるしかなくて、それに私はこの生き方しか知らないから。周りが先生に挨拶しないのも、黒板を消さないのも、ゴミをそのままにするのも、スカートを折るのも、何もかも私の知らないことばっかり。なんで私はこうなんだろうって何回も何回も何回も何回も……考えたのに、何故か答えが出ないの。
……家族の話するとね。お母さんはいい人、優しくて芯がある。だけどお父さんがちょっとさ?笑なんか全てが言い方強くて、やめてって言っても辞めてくれない。自分の基準でしか物事を考えれなくて会う度に「今日は大丈夫。」って自分に言い聞かせてるけど毎回毎回傷ついて終わる。
そんな人生が嫌だから、私は湖に飛び込んだんだ。