テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
不破視点
<それでさ、不破くん、その…改めて言うね?私と、付き合ってくれませんか?>
震えた声でゆきさんはそういった
「…」
三枝視点
いま、ゆきさんが不破先輩に告白した
改めてっていうことは、前に告白されたことがあったんだろうな
…断るわけないか、性格もよくて優しくてしっかりしてて、こんなにいい女性、他にいないもん
そのほうがいい
もう俺も諦めがつく
これからは一人の後輩として二人を応援すればいい…
なのにさ、俺、なんでこんな嫌な感じがするんだろう
不破先輩は、何て返すのかなぁ…
「…ごめん」
不破視点
「ごめん、ゆきさんとは付き合えない」
<…なんで?>
「他に好きな人がいるんだ、だからさ、付き合えない」
もっと早くにこれをゆきさんに言えればよかった
照明に照らされたゆきさんの顔は見たこともないくらいひきつっていたから
「ゆきさんとは、これからもいまの関係のままでいたいんだ」
<…他の好きな子っていうのは?>
「それは……言えないかな」
<…そっ、かぁ>
無理して笑顔を作っていた
「…ゆきさんには俺なんかよりきっといい人がいるよ」
<ありがとう…じゃ、私は戻るね>
「ほんとにごめん」
すれ違い際、ゆきさんは俺に小声でいった
<…頑張ってね、不破くん>
「…!うん、ありがとう」
ゆきさんはそのまま走って戻っていった
三枝視点
あの後、不破先輩がゆきさんをふったところまで聞いた
そして、不破先輩に他に好きな人がいることも聞いた
それが俺だったらな~とか、考えちゃったりしてさ…馬鹿らしい
夜には花火が上がる
みんなグラウンドに集まって、いつかいつかと楽しそうに待っている
でも俺は生徒会だから屋上の鍵を持っている
叶さんからさっきなぜか渡されてさ、持っててほしいって、急になんでだろう?
持っててって言われたんだから別に使ったっていいはずだ
屋上は普段も開放されてるし、ただ、放課後になると閉められるだけ
まだ花火までは時間がある
屋上でゆっくり、さっき買ったりんご飴とか食べとけばいい
俺は人混みのなか、一人だけ校舎へと入っていった
不破視点
あの後、俺もグラウンドに戻った
〔あ、ふわっちだ〕
「叶さん!こんちゃーす」
もちろん、叶さんの隣には葛葉が
《おーおー!ふわっち!女の子ふったんだっけ?なんでだよ》
「え?なんでしってんの?」
《噂になってるぞ?》
「…」
はっや…学校って怖ー…
〔ふわっち、これ持っててくんない?〕
そういって叶さんが渡してきたのは鍵だった
「…なんすか、これ?」
〔屋上の鍵、これから花火だしさ、いつも生徒会頑張ってくれてるからそのお礼?屋上からみる花火はいいよー?〕
「はぁ…?まぁ、ありがたく使わせてもらいますけど…」
《じゃあそろそろ上ってた方がいいかもな、もうすぐで始まるぞ》
「たしかに…じゃあ、ありがとうございました」
俺は早足で屋上に向かった
《ナイス叶》
〔これであの二人はどーなるかだけどね…〕
コメント
1件
初コメ失礼します! え。まじちょー好きです! 続き楽しみにしてます!