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不破視点
階段を上り、屋上の扉に手を掛ける
驚いたことに、鍵は開いていて、叶さんが閉め忘れたのかなと思いつつ、俺は屋上へと出た
屋上に来たのは初めてだ
いや、一回バンドのメンバーで来たっけ
『不破先輩?』
「え、あきな?」
屋上に設置してあるベンチにあきなが座って、俺の方を不思議にみていた
「なんでおるん?」
『なんでって…叶さんに鍵もらったから少しぐらいいいかなって入りました』
「へぇ…」
叶さんってわざわざ屋上の鍵2つもってんの!?
「隣、座ってええ?」
『はい』
俺はあきなの隣に腰を下ろし、空を見上げた
学校では、グランドの真ん中に焚き火がしてある
だから結構明るくて、その明かりは屋上からもはっきり見えていた
明るいからあまり星は見えない
でも、そんな中でも光ってる小さな星が綺麗だった
『ステージ、すごかったです』
「そう?ありがと!あきなは音楽とか興味ないん?」
『俺ですか?俺は、まぁ…興味がないと言ったら嘘になりますけど…でも先輩や雲雀みたいに楽器が弾ける訳じゃないので…』
「ふーん…興味があればバンド入って貰おうかと思ったんだけどな~」
『俺は一生帰宅部なんで』
そんな話をしてるうちに、だんだんと生徒がざわつき始めたのが見えた
「…そろそろやんな」
『…』
三枝視点
バァン!!!!
そんな大きい音と共に、空に花火が打ち上がった
屋上から見える花火は下でみるよりいっそう大きくて、そして綺麗で…パラパラと消えていく小さな光がものすごく輝いていた
今、同じ景色が見れてるのかな
俺は横目で不破先輩をみた
不破先輩も、見とれたように、驚いているように、花火をみていた
花火の明かりが不破先輩の顔を照らす
その横顔はかっこよくて、綺麗で…ステージのときにみた不破先輩と同じぐらい…やっぱり俺は…
『…好き』
不破先輩が、やっぱり好き
「あきな、なんか言った?」
『なんもありませんよ?』
俺はそういって笑い、たくさん上がり続ける花火をみた
花火が終わったあとは辺りは静まり返り、暗くなった
「じゃ…帰るか…」
『そうですね…』
…この気持ちはしまっておこう
醜い、俺の気持ちは
でも、怖かった
だんだんと距離が離れてく不破先輩の隣にいられなくなるんじゃないかって
…後悔、したくない
『不破先輩』
不破視点
『不破先輩』
550
後ろからの声に俺は振り返る
気づくとあきなとはけっこう距離が開いていた
「ん?どうした?」
『俺は、』
『先輩が、好きです』
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続き気になりすぎる!!!