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どっちの物語も好き(๑♡∀♡๑) エンディング……どっちもみたい………(笑)
蓮は紫苑をじっと見つめる
「蓮だよ」
〖えっ?〗
「名前。俺の名前。蓮って言うんだ。」
「呼んで。俺の名前。」
〖蓮…。〗
「うん。紫苑。俺も会いたかった。
俺アイドルグループで…
前に一緒に歌聞いたでしょ?
あのグループのメンバーで。」
「紫苑に会った時、世の中が
ひっくり返ったみたいに急に
仕事が忙しくなってきてて、
見えないプレッシャーに
押し潰されそうになってて、
眠れないし、食べれなくて、
心が壊れそうだった。
助けて…って心が叫んでいたんだと思う。
メンバーいるのに孤独で。そして倒れた。
全部一人で背負い込んでって、
後でメンバーに
めちゃめちゃ怒られた(笑)」
〖いい仲間なんだね。蓮のグループのみんな〗
「うん。紫苑のことも実は相談してて。
テレビのニュースに紫苑の事が流れてたって
教えてくれて。まさか本人だとは
思ってなかったけど。
紫苑だったんだね。…もう、身体は平気なの?」
〖ん。心臓の手術は成功したよ。
……でも違う問題が見つかったの〗
ーえ?ー蓮は動揺を隠せない。
〖実は 脳に腫瘍があることが分かって
神経を圧迫してるって…
元々偏頭痛もちで雨の日とか辛くて。
調べて貰ったら
重要な神経も近いところだから
取り除けないだろうって言われて…。
腫瘍が大きくなればそのうち
日常の当たり前のことも
忘れちゃうようになるって。
だから分からなくなる前に蓮に
会いたかったの。〗
蓮は紫苑を引き寄せ ぎゅっと抱き締めていた。
紫苑はすっぽり蓮におさまり
瞬間の幸せを感じながら、
愛おしく想う蓮を抱き締め返せない葛藤に
胸が締め付けられる思いだった。
〖蓮?!…苦しいよ。〗
蓮は気がつけば涙を流していた。
紫苑を想うと涙が止まらない。
「俺 紫苑の事 大切に想ってる。辛かったね。
その苦しみ 少し俺に分けて…」
紫苑は笑っていた。蓮の涙を指でそっと拭う。
そして抱きしめられている腕をそっと押し返す。
〖私ね。お別れを言いに来たの。
私、これからの蓮を こんな…私の
病の鎖で縛り付けたくないの。
蓮の素直な気持ち 凄く嬉しい。
だからこそ
蓮には嘘つきたくなくて。正直に話したの。
まっすぐな蓮だから…。
私も蓮の事大好きだよ。
だから壊れて苦しんでいく姿を
蓮に見て欲しくない…だからお願い。
私を忘れて欲しい……。〗
辺りは少しづつ暗くなり
街中に生活の明かりが灯り始める。
細い月と2つの影が月影に伸びている。
短い秋が終わりを告げ
ひっそりと冬の足音が近づいていた
ーNext Endingー
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はい!飛鳥です
①②一気に描きました。
次回最終回ハッピーエンドと
悲しい別れ両方の構想が浮かんでいます
皆さんのご希望はいかがでしょうか?
(コメント欄にご希望を書いて
頂けると嬉しいです)
最近ずっとなべめめの【Two】がBGMで
悲しい気持ちに浸りながら
描いています(→心が病んでる?😭)
もうひとつの【表と裏】も終盤ですが、
スピンオフが作れそうな気がしてます
作り始めたのが【表と裏】の方が後なので、
もう少し引っ張っても良いかなって
思ってはいるんですが・・・。
それぞれのキャラクターが秀逸なので
構想の中で独り歩きしてくれるのが
楽しくて仕方がないです。
それではフォロー&❤&コメント
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読んでくださってありがとうごさいました!