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やがて、遠くに見える建物が見えてきた。
建物のまわりには、誰もいない。
屋上から見下ろす街の灯り。
夜空の星たちは、いつもより近い気がして、 なんだか不思議な感じがする。
手すりにもたれかかって下を見る。
たくさんの光がきらめいていて綺麗だけど、少し怖い気もしてくる。
やっぱり、星のほうが好きだなぁ。
そう思って、ふっと顔を上げると、目の前に大きな光の玉が現れた。
一瞬驚いたけど、すぐにその光の正体がわかった。
流れ星のことだ！ 大きな音とともに落ちてきたそれは、わたしのすぐそばを通り過ぎていく。
すごく速いけれど、不思議と怖くない。
こんなふうに見たことなんてなかったし、びっくりしたけど。
また、ゆっくりと輝きだす光を見ながら、なんとなく願ってみた。
どうか、明日もいい日でありますように。
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