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第3話、お読みいただきありがとうございました〜!
今までのお話が伝わりにくい文章になっていたので、細かく修正を加えながら投稿しております!
宇宙船に戻ってきた俺は、ペンちゃんに詰め寄った。
💙「んで、ペンちゃん。これはどういうことか教えて?」
さっきまで飛び跳ねていたペンちゃんは落ち着きを取り戻して、問い詰める俺に対して、なだめるようにゆっくりと話し始めた。
🐧「実は、元気をなくす怪人について太陽系を調査していてね、僕らはそのために地球で潜伏していたの」
💙「ってことは、ペンちゃんは元々は、地球に存在していなかったってこと?」
🐧「うん、だけど、お店で抱き枕を見た時に仲間だと勘違いして、その場所にいたら、抱き枕として売りに出されちゃったんだよね」
どこからどう見てもペンギンの抱き枕にしか見えない。
そういう生命体も宇宙に存在するもんなんだなぁ、とつい感心してしまった。
💙「それで俺の抱き枕になったってことか、、 でもさ、他の仲間は?」
🐧「それが地球で調査しているうちにはぐれちゃって、、、僕と同じような経緯で生きている可能性が高そう」
みんな、何かを仲間と勘違いして知らない星で逸れる、って相当ゆるすぎん??
これは、一緒に捜索した方が良さそうなんだけど。。
そんな俺の心配をよそに、ペンちゃんは話を続ける。
🐧「実は、この太陽系で生物の元気を削ぐモンスターが現れるようになって、その生体反応がここ数年で地球に集中していてね」
💙「それで地球に潜入調査していたわけなんだね」
あんな怪物の反応が地球にいる。
さっき俺が倒した人造人間を思い出しただけで、軽く身震いした。
そして気になったことがもう一つ。
💙「俺が変身していたのは何?」
🐧「しばらく宇宙調査に加わってもらえる人間を探していたら、理由は不明だけど、今のところ、ちぐちゃんだけ仲間にすると戦闘能力が付加されるみたいで、それでレンジャー、いわゆる戦闘系調査員として変身して戦ってもらったんだ」
💙「戦闘能力の付加ができる人間が俺なの?」
🐧「そうみたい、簡単に言えば、選ばれた人間?って感じ?」
ペンちゃんもそこのところがよく分かっていないようで、ないはずの首をかしげるように頭をもたげた。
選ばれた人間、アニメとかでしか聞いたことないような現実味のない言葉だった。
言われて悪い気はしない。むしろ俺はワクワクしていた。
🐧「もし、嫌じゃなければ、一緒に調査してくれない・・・?」
もちろんと言わんばかりに、俺は大きく首を縦に振る。
選ばれた人間ということよりも、俺の見たあんな怪物を地球で放置させるわけには行かない、だからこそ俺が守らなきゃという使命を強く感じていた。
そして、思い出した。
動画の編集作業の途中だったことに、、、やばい、投稿日までに間に合わない!!!
💙「・・・で、俺、、、いつになったらお家帰れますか・・・?」
おずおずと目の前にいる抱き枕、ではなくて宇宙船の船長に尋ねた。
お風呂に入ろうと思っていたところ、この事態に巻き込まれたので、そろそろ俺のニオイの限界が来ていた。
🐧「あぁぁ!!!ごめん!!ちょっと待ってね」
ペンちゃんからオレンジ色のリストバンドのようなものを渡される。
🐧「これが通信用のバンドで、宇宙船レインボー号にもテレポートできる。ただ、簡単に悪用されるから、これが怪物たちの手に渡らないように身につけておいてほしい」
そうしてペンちゃんから指示された通りに、リストバンドの横にあるボタンを押してみる。
すると、景色が一変。俺は俺の部屋に戻っていた。
時間は、さっきお風呂に入ろうと思っていた時間から30分くらい経っていた。
💙「あんまり、時は進まない仕様なのかな」
部屋にかけてある時計を見つめながらつぶやくと
🐧「まぁ、実質的に時間が進むのは地球にいる間だけだからね、宇宙空間は時の進み具合が違うから、基本宇宙船にいる時も時間軸がゆっくりなんだよ」
涼しい声で答えるペンちゃん。。。
あれ???
💙「ペンちゃんんん!!!!!??????なんでここにいるの?!宇宙船は???!!!」
🐧「し〜〜〜〜〜っ!!夜中なんだから大きな声出しちゃダメでしょ!!」
そう、宇宙船の船長であるはずのペンちゃんまで、俺と一緒にテレポートされていた。
確かに、今はもう午前2時近く。
我に帰って口をつぐむ。
🐧「大丈夫。あの宇宙船は自動運転だから、僕がいなくてもなんとかなるの。今まで通り、ここでは僕はちぐちゃんの抱き枕として、地球に引き続き潜伏するよ」
俺のベッドの上にさも当然のように座るペンちゃん。
宇宙船も無人で運転できるのかと感心しつつ、この船長の、謎に自信ありすぎなところに俺は少し不安を覚えた。
─── こうして、俺らのもう一つの夏が始まった。
あとがき
ということで、ここまでプロローグということからも、とんでもなく長いお話な予感がしますね…
1話5000文字は読む側も疲れちゃうなぁ、だけど長くなるんだよなぁ…という苦渋の決断です💦
そして、今日も暑すぎて溶けそうです笑
1500ml程度のお茶持っててもすぐに空になる泣
危険な暑さが続いてますゆえ、塩分と水分をこまめにとってお過ごしくださいな🎐💦
コメント
2件
るるさんの作品全部読ませていただいたんですがめっちゃ好きです🥹これからも頑張ってください!