テラーノベル
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第4話、お読みいただきありがとうございました!
今週ももう一つ、投稿します!(ギリギリセーフですよね・・・?)
💛「まーぜちっ!今日のお昼何にする〜?」
リュックの横に黄色い球体のマスコットキーホルダーをぶら下げて、あっきぃは今日もご機嫌だ。
俺はあきぷりと一緒に出勤中。
さっきから目の前を歩くあっきぃの背中ばかり目がいってしまう。
あっきぃの身長が高いので、ちょうど俺の目につく位置にあるのは仕方ないのだが、彼のリュックが黒いせいで、手のひらサイズほどの黄色いマスコットが背中で跳ねていれば余計に目立つ。
彼曰く、このマスコットはイモリ王子といって、あっきぃの分身みたいな存在なんだそうだ。
ぷりちゃんもトマトを分身にしているらしいけど、純野菜を自分のイメージキャラクターにするのがおもろすぎる。
二人が野菜だったら、俺はこの場を支配する悪魔ってことになるぞ。
俺は勝手にそんな妄想しては、ほくそ笑んでいた。
黒いリュックの上で、あっきぃの歩くリズムに合わせてイモリ王子がちらつく。
俺は、目の前に跳ねてきたタイミングで、咄嗟に黄色い球体を掴んでみた。
その反動で、あっきぃは引き戻される。
💛「ちょっと、誰〜?リュック引っ張ったの!!!」
頭だけ振り向いて、後ろを歩く俺とぷりちゃんにジト目で睨む。
💜「ごめんごめんwwwイモリ王子が跳ねてるの見てたら掴んでみたくなってwww」
💚「オメェ猫かよ」
そういう俺に、横にいたぷりちゃんは呆れながら俺の手からイモリ王子を引き離す。
猫って、、リスナーに言われたことあるけど、そこまで可愛い動物に当てはめられるのはかなり癪だった。
すると、どこからか地響きのようなものが聞こえてきた。
それと同時に地面が揺れる。
周りを歩いていた人に釣られて、俺らも一緒にその場にかがんだ。
一体何が起こったんだ。
2025年7月5日、とある漫画が世界の予言かもしれないという噂が流れ、その作品の中でこの日付で地球が滅亡するという記述が残されていた。
それによって今日という日が不安視されていた日だった。
この噂を知っていた多くの人は思っただろう。
今日で地球は終わる。
この場にいた人はみんな思ったはずだ。
この地響きはその始まりなのではないかと。
俺もその一人だった。
不安と混乱が入り混じる中、頭がパニックで呼吸が荒くなり、軽くめまいを覚えた。
💚「おい、まぜた大丈夫か?」
俺の異変に気づいたぷりちゃんが屈みながら背中をさすってくれる。
あっきぃが俺の額に手を当てて、顔色を変えた。
💛「まぜち、熱中症かも」
どうやら、俺は発熱もしていたらしい。
ここのところ断食を繰り返していたので、体に無理が生じていたのかもしれない。
その時、俺はふと、ビルの向こうに視線を向けた。
目を疑った。
信じられなかった。
そこには大型の得体の知れない怪物が大きくそびえてた。
体じゅうにたくさんの液晶画面とコードでできた巨大な怪物だった。
嘘だろ、、、、こんな奴が見えるなんて、俺はどうかしているのか。。。
💜「あっきぃ、ぷりちゃん、今の見たか・・・?」
💛「ん?何かあったの?」
💚「特に変わったことないけど、どないしたん?」
二人には見えていなかったのだろうか、返し方からして本当にわからなかったようだった。
俺が再び同じ方角へと視線を移すが、そこにはもう何も残っていなかった。
それと同時に地響きも収まり、俺は熱のせいもあって、とりあえず帰宅することにした。
💜「なぁ、あっと。今朝の地響き、やばかったよな」
家に着いてあっとに会議を休むことを伝え、そのついでに今朝のことを聞いてみた。
すると、彼の声は意外なものだった。
❤️「俺、電車に乗ってたけど、そんなニュース聞かなかったぞ」
巨大な地響きで地面が揺れ、その場にいた人々も屈んだほどの凄まじい衝撃。
ニュースで大々的に取り上げられていてもおかしくない規模のはず。
俺はネットのニュースサイトを開いた。
それなのに、どこのサイトやSNSを見ても、今朝の地響きの話題は上がっていなかった。
あれは、夢だったのか・・・?
そしてその夜、夏の穏やかな風が吹く部屋で布団に入った。
今日の俺の欠勤を聞いたのか、心配してあいつからメールが来ていた。
体が不調の上に今日の騒動、気疲れしていた俺はスタンプだけ返す。
すると即座にくまのキャラのスタンプが返ってきた。
💜「おやすみ、けちゃお。」
本当にこのくまキャラがけちゃおにそっくりすぎて、ふっと心が緩む。
そうして、俺はスマホを閉じてベッドの横に置き、目を瞑った。
途端に何かの引力に持っていかれる。
呼吸ができない、体も意識も、地底の奥深くまで引き摺り込まれていく。
もがきたくても、体が動かない。
目の前が真っ暗で、目を瞑っているのか開いているのかもわからない。
─────────── 誰か、、、たす、けて、、、。
意識が遠くなり、俺は深い闇の中へ飲まれていった。
あとがき
忙すぎると、妄想も止まってしまう、
人間忙しすぎなのも、なかなか考えものですね。。。
実は、もう一つ考えているお話があって、まだまだ下調べの段階ですが、犬耳船長と愉快な仲間たちのお話を考え中です。
これを聞いてピンと来る人いるかも???
チラ見せはこのくらいにしときましょうか(誰目線、、、)
ちなみに、リプ返ウィーク参加しましたか?
私は勢いに飲み込まれて、ずっとかくれんぼ状態でした泣
だけど最終的に、他のリスナーさんへのリプを見て満足、こういう返し方があるのかぁとメンバーのみんなの引き出しの多さに感激していました笑
それではまた!📣💛💜💚💙❤️🩷🌈
コメント
4件
チラ見せありがとうございます!!!リプ返ウィーク、私も頑張りましたが、とうとう見つけて貰えず普通に寝込みました、、笑
もう1つのお話楽しみすぎます…!✨✨ 私もリプ返ウィークかくれんぼ状態でした😭