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心のカルテ/アウロニス
登場作品︰削除済みの為「無し」
│アウロニス
姓は不明。 女性。
強引な性格だが、元は誰にだって優しくて生意気な性格だった。
好き嫌いなどは本人が一切話さない。
が、唯一話している苦手なことは「絵を見る、描くことだ」とチェスが好きなことだ。
────────
彼女の話だ…
とある小さい町。すこし裕福な家庭に生まれただけの耳の長い子の話だ。
生意気ではあるが、割と親切だったので「生意気な小娘」とは呼ばれていなかった。
そんなアウロニスの生活は、ただ毎日絵を描きつづける事だけだったという。
その実力は、普段から身の回りで「生まれつきの才能だ!」と称えられていたが、当の本人は「当たり前」だと自慢していた。(その後身内に怒られはしたが、「褒められてるのに謙遜するのは損だ」と身内に説得している。)
身内の関係は良好だ。絵の具で足りないものがあったらすぐ買い足してくれたり、筆が寿命を迎えたりした時には既にスタックがあったりなどしてくれている。
とりあえずそんな日常が続き2年経った頃。(補足:この時の彼女は13歳。)
とある胡散臭い男性が越してきた…
その男性は見た目こそただの社会人だったが…目的は彼女の描いた絵を売るという目的でやってきただけの悪徳商人だ。
どこからアウロニスの絵の話を聞いたのかと言うと…「風の噂」だ。
その男性は「その絵、僕に売ってくれないかな?」と、単刀直入に頼んできた。
─彼女は拒否した。
「あれもこれも成長には必要なの」
─男は決めていた。断られたとて、金にしてやると…
男は人身売買に手を出した。理由は「耳の長い人間はごく稀にしか居ない。それに加え、瞳は人身売買で高く売れる…」という理由だ。その日の夜、ひっそりとアウロニスの家に潜み…その日の夜、彼女が寝ている間…誘拐して人身売買の関係者に売り渡した。
しばらくあと…アウロニスが起きた時、童謡が隠せなかった。
昨日の夜、家の中でいつもの布団の中に居たはずなのに!
…気づけば薄く冷たい布団の上に居たんだから。そんな中、右目に眼帯をつけた知らない人が目の前に現れた。
「すぐ終わる」とだけ言い放ち、手に持っている…あの時は名前も知らなかった刃物を、こちらに向けて…
右目をくり抜かれたんだ。
アウロニスは痛みをこれでもかと言うほど感じていたが…
思考回路は「倍返し」だった。
絵を描いてただけなのに、ただそれだけではないか!!
なんで私の一部を持ってかれなきゃならないんだ?
屍ごときに…!!
というのが彼女の当時の思考だ。(屍という言葉は夢の中で授業を受けている時、知ったらしい。)
そういった理由で、彼女は自分の手がどう汚れて、どう頑張ったって取れなくても、行動に移した。まずは右目眼帯の男に手を出し、眼帯を盗んだ。盗んだ眼帯を付け、次から次へと関係者のみを殺して言行った。
…数分後、彼女の手は自分の肌が見えなくなるほど赤く染まっていた。
自分の体を洗い、外に繋がる出口を探した。出口をみつけ、彼女は自分の家をまっさきに探した。
だが、ここがどこなのかすらも分からない。来た道も知らない。
だが、さまよった。何とか食い繋いで、何とか歩き続けて…
数ヶ月経った。やっと見つけた…と思ったのに。周りの家の特徴も一致している。
─なのに売り土地だったんだ。
これでもかってほど探したのに…
有難いことに、まだ1人だけ知り合いが在住していた。
アウロニスはそこに預けられた。
彼女はそこで、数ヶ月の間の話を聞いた。
彼女が攫われた後、アウロニスの両親は彼女を探していた。雨の日も竜巻の日も雷の日も、雪の日も。
だが見つからなかった。そのため彼女は「死亡」扱いされた。
その数日後、身内はどんどん自害していった。しばらくして、音沙汰のない彼女の家に違和感を抱いた近所の人がドアを開けてみれば、、、
首を吊ったような遺体がそちらこちらにある。
その後、町長は土地を売りに出した。
「どうせ誰もいねぇからな」と。
家を失ったアウロニスは、彼女がが大人になるまで…近所の人が育ててやると約束した。
近所の人、義親は彼女に「チェス」を教えた。アウロニスは物覚えがよく、すぐルールを把握できた。
今では彼女の趣味の一環になっている。(一日に必ずワンゲームはしている。)
7年たった。彼女は20歳になり、義親は天寿をまっとうしようとしていたところだ。
これからは私の自由に生きてくれと言い残し、義親が大事にしていた駒のキングとクイーンを形見として貰った。(正式には1式。)
30年後。日本に越して、友人の推薦で教師(担当:生活指導、国語)をやっている。
一人称を「某」に変え、絵を描く事を辞めた彼女だが、今はまだ大丈夫そうだ。
─終
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コメント
1件
へぇー…アウロニスって絵が上手いんだ… でも過去はかなり重いね… 絵描き生活自体に罪は無いけど… 絵を描いていたから こんな事になってしまったもんね… うーん…難しい話だよね… どんなに過去に戻ったって あの男が近所に存在している限りは 絶対にこの運命になってしまうのがもう… とにかくその男は○んで欲しい… もう今はチェスを楽しんでくれ…(?)