テラーノベル
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✦akfw
・bl表現有
・r18
・本編伏字なし
・解像度低いかも。
二次創作です。
ご本人様とは関係ございません
fw:インキュバス
ak:人間
日付が変わった少し後、辺りは静まり返った都内のとある高層マンションにて。
「んなぁ〜、なんで逃げるん!!♡」
『はッ!!?なにっ!?』
俺は三枝明那、謎の生き物に襲われています。
0:19
カタカタ…カチャッ…
『ん゛んーーー…っは、寝るかぁ…』
事務所への報告、案件依頼の返信など溜まった仕事を終え、いつものことながら時刻は0時過ぎ。
特にやることもないし、 そろそろ寝ようと思いベッドに向かう。
明日雨って言ってたな…。洗濯物外に干してて大丈夫かな…と、ベッドで寝転がりながらふと窓の外を見つめる。
と、
『………ぁ゛…???』
何かが動いている。窓の外で、高層マンションのベランダに、なんかいる。
『なにッ…??鳥…?猿とか…??』
『人…なわけ、ないよね…??』
もし人だった場合はまずい。強盗とかだったら本当にまずい。
仮にそうだったとしてこんな高層階までわざわざ来る人はいないと思うが、このままじゃ寝られないので窓に近づいてみる。
黒い影がゆらりと立ち上がった瞬間、俺は勢いよく窓を開けた。
ガラガラガラッ!!!
「…んぇ?」
『は??』
そいつと目が合った。きょとんとした顔、くりくりの目で俺を見つめている。
『…いや、んぇ?じゃないでしょ!!?こんなとこでなにやって…』
ここまで言ったところで、こいつの手元にあるものを見る。そこにあったのは、
『…俺のシャツと、パンツ……??』
やばい人だ。
「んや、違うんよこれは…!!ジジョー?があって…?♡♡」
『勝手に人んちのベランダ上がってパンツ握ってんの相当やべぇよ??……変態??不審者???つか服装もやべぇし!!なに!?尻尾!?角!?コスプレ不審者!?』
そう。この不審者の髪の毛からは小さな尖った角があり、背中ではゆらゆらと細長い尻尾が揺れている。
おまけに服装はコスプレでしか見ないほどの露出度だ。全部黒いし、胸元開いてるし。
「ちゃうし!!ちゃんと生えとるもん!!…オニーサン、インキュバスって知らんの?♡」
そう言うと、コスプレ不審者は俺のことをトン、と押して家の中に上がってきた。
『ちょ゛っっ…!!…ぅぁ…????』
「んはは、体の力ふわ〜って抜けるやろ?これがインキュバスの力♡信じてくれた?ほら、尻尾見てみ♡」
後ろを向くと、ふりふりと細長い尻尾を振って見せびらかせてくる。
『いや怖ぇよ…!!なに、インキュバスって……。』
体の力が上手く入らない。こんな不審者、絶対に部屋に入れちゃいけない。分かってるのに頭がぼーっとして、こいつの言葉が直接頭に響く。
「インキュバスってのは〜、んー…」
「男の人の体液とかをえさにするの!キューケツキとかの仲間?で、血とか唾液とかなんでもいーけど、男の人をユーワクして襲うんよ♡」
「大体は寝てる人を襲うんだけど〜、起きてる人の反応見た方が楽しいんだよね♡」
「だからこの服着てんの♡えっ×なやつの方がヨクジョーするでしょ??」
『…はぁ……??』
「にゃはは、コンワクしててもすぐわかるよ♡怖くない怖くない♡」
『いや怖ぇよ…ていうか体液食べるんでしょ??なんでパンツ握ってたん…??』
「俺最近いい人いなくて、ずっと餌食べられてなくてさぁ〜?限界なの!だからちょっとでも満たされるように?」
「…てことで、俺に餌くれない?オニーサン…♡」
きゅる…♡
という効果音が聞こえてきそうな程甘い声で言われた。目はうるうると涙目になっている。
『…別の人のところ行ってください…』
「やだ!!オニーサン俺のタイプなんだもんーー…」
「ねぇ〜、絶対良くしてあげるから♡おねがい♡♡」
なんて言いながら、俺の事を掴んでベッドに押し倒してくる。色々と犯罪臭はしているが抵抗もできず、その色っぽい目を見つめる。
「ッはぁ〜…♡もう俺あかんわ…♡はよ食べさせてぇ………」
さっきまでの軽い甘え口調とは変わり、少し余裕のなさそうに乱れている。インキュバス?の飯事情なんて知らないけど、多分相当腹は減ってるんだな、と思った。
『…なに食うの、体液………』
「ん〜、いつもならせ×しなんだけど割と時間かかっちゃうし…、、、」
グイッ!
そう言って俺の真上に馬乗りになってきた。俺の首を触りながら口を開けると、先が鋭く尖った八重歯…というより牙が顔をのぞかせた。
「ぁ゛〜♡いただきま〜すっ…」
『ちょ待っ゛…!!!!』
パシッ!
と、すんでのところでこいつの口を塞いだ。空腹で苛苛しているのか、手を離せ、と目で訴えるように見つめてくる。
「…なにすんの……手ぇ退けてや…??」
『いやッ、怖ぇよ…!!歯尖りすぎでしょ、絶対痛いじゃん』
「きもちーから!!痛みも快感に思えてくる…的な?♡インキュバスのマホーだよぉ〜…♡」
会話に気を取られ、気付かないうちにこいつの歯が俺の肌に立てられた。声を上げる隙もなく、ぷつ、という感覚と共に首筋に痛みがはしる。
「ん゛〜っ…♡」
)じゅるるるるッ!!じゅぱっ♡♡
『ぃ゛ぁッッッ!!!?♡ちょ゛、ぉ゛っ…!!!(ビクッビクッ』
艶かしい液体の音が耳元で鳴る。どれ程腹が減っていたのか、餌に無我夢中で食らいつく猛獣のように(ように、というかそのままのような気がするが)俺の血を吸っている。
『う゛ぁぁッッ♡♡♡ひ゛ッ♡〜〜〜♡♡や、やめ゛ッッッ!!!!(カクカクッビクンッ!!』
「んん゛ふぅっっ…!!♡ぢゅーーーっ…!!♡」
やばい、これ以上は本当にまずい。一気に血が抜けたからか目の前が白くパチパチと点滅して、今にも意識が飛びそうだ。
人間って血がどれくらい抜けたら死ぬんだっけなとうっすら考えながら、こいつに56されるのかと思うと腹が立って意識が戻ってきた。
ふざけんな、なんでこんなエロ変態野郎に56されなきゃいけないんだ、と。
ドンッッッ!!!
「ぅ゛ッ!?♡わ…♡♡」
どてっ!
『ふ゛ーー、ふぅッ…、、やッば、おまえ゛…♡♡♡』
俺の必死の抵抗により、バランスを崩して床に転げたこいつをゆらりと見下ろす。
『56されるかと、思った゛…なに?いっつも襲った人56してんの?』
「…オニー、サン……♡♡」
口元から俺の血を垂らしながら、先程とはうってかわってぽーっと俺を見つめている。暗くてよく見えないが、目の中にハートが浮かんでいるように見えた。
「す、ごいね…♡フツーの人なら動けなくなる筈なのに…♡♡俺のこと、突き飛ばせるなんて………」
「あのね、俺、いつもこんな食いつかないんよ…♡でも、なんか…オニーサンの吸ったら、変になっちゃって…」
立ち上がったかと思えば、蕩けた顔を近づけて話しかけてくる。
「オニーサン、めっちゃおいしぃ…♡♡今まで飲んだことないくらい…♡」
「いっぱい吸っちゃってごめんな?♡でも止まれんくて…♡」
『…ちょ゛、来んな………』
「安心してや♡♡もう今日は吸わんから…♡また今度、ね♡」
のしっ、
俺の膝の上に乗ってきた。以外にも人間らしい生暖かい感触が服越しに伝わってくる。
「んぅ、ふ……♡♡」
『ッ匂い、甘…』
「あーこれ?これなぁ、軽い催眠効果あんの♡ほら、頭ぽわぽわしてこん?」
ぎゅぅ、むぎゅっ♡
『胸、押し付けてくんな……。。くるしぃ゛、』
「………」
「オニーサンさ、どーてーやろ。」
『は???』
突拍子もない事を言われた。
本当のことだが他人に言われると腹が立ってくる。
「だってぇ…さっきからめっちゃドキドキしとるし、胸押し付けるだけで顔真っ赤にしとるし…」
「経験ないんやろ♡♡かわええなぁ♡」
『ッッッ゛…』
「あは、なんも言えない?♡なら…♡♡」
)ちゅ♡くちゅっ…♡
『ん゛んッッ!!?///♡♡ちょ゛、んむ゛ぅっ…♡♡』
「んぅ゛…♡ちょ、痛ぃ、、口閉じんといてや??歯ァ刺さるやろ」
『ふぅッ…♡ふ…♡♡』
歯刺さるはこっちのセリフだろ、と内心ムカつきながらも取り敢えず乱れた呼吸を整える。
「マジでどーてーなんやね…♡かわええ〜……♡」
ふわっと羽を羽ばたかせたかと思うと、そのまま窓際までとんでいく。
「じゃーね、オニーサン♡ご飯ありがとぉ!また来るね〜♡」
パタパタ…
暗い空へと消えていった。
本当に怒涛の深夜だった。意味わからんし。
夢か?と思い先程噛まれた首を見ると小さな穴が2つ。血は止まっている。
『………。』
寝よう。全部夢って事にしよう。
インキュバスって良いですよね。 常に語尾にハート付いてるのえっ×くてすきです。いっぱい付けました。
次回R18です。
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