この作品はいかがでしたか?
46
この作品はいかがでしたか?
46
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
このストーリーはフィクションです。出てくる人物・場所・団体、及び法律等は実在のものと一切関係ありません。
⚠️注意⚠️
・死ネタあり
・カゲロウデイズと似た部分あり((?
・長くなるかもしれない
夏陽 炎
夏陰 恋
━━━━8月27日正午
これでもかと暑い夏。綺麗な青空に反して
太陽は私達から出てくる汗を光らせる。
ここの地域では最高気温42度を記録している。病気になりそうなくらいに夏を感じる
蝉の声が嫌でも耳に入るのが嫌いだった
夏陽「よ!」
夏陰「公園に呼んでどうしたの?」
夏陽「いや?特になんも!」
夏陰「なんだ…帰るよ?」
夏陽「え!?」
夏陰「あ、猫だ…」
猫「ニャー」ポンッ(夏陰の膝の上に座る)
夏陰「可愛いなぁ…」ナデナデ
夏陽「恋は猫が好きなのか?」
夏陰「うん。ほら、こう撫でると…」
猫「ゴロゴロ…」
夏陰「気持ちよさそうにしてくれるんだ…」
夏陰は猫を撫でれば愛おしそうに見つめた
猫を撫でれば周りの車の音も蝉の音も聞こえないくらいに、猫に夢中になっていた
夏陽「ふーん。俺は犬が好き!」
夏陰「知ってるよ。昔から私と正反対だもんね」
夏陽「言われてみれば確かに…」
夏陰「遊ぶなら外、家 好きな色は赤、青 好きなのは大人数、少人数 行くなら海、山…… 」
夏陽「おぉ…!確かにそう考えると恋と俺は全部逆だな!でも同じとこもあるぞ!」
夏陰「え?」
夏陽「名前に「夏」が付いてるのと8月生まれ!俺を名前で呼んで欲しいし!」ニカッ
炎はそういうと太陽に負けないくらいの笑顔で私を見た。眩し過ぎて私には直視出来ない程に。思わず目を逸らしてしまった。
夏陰「確かに…でもまぁ…夏は嫌いかなぁ」ヘラッ
夏陰「そういえば…他の友達に遊びに誘われたのになんで私と遊ぼうとしたの?」
夏陽「…気分だな!他の奴らとはまたいっぱい誘われて遊べるけど恋とは…なかなか遊べないから!」
夏陰「そういえばそーだね…私あんま外出て遊ばないかな」
夏陽「だろ!」
「気分」という言葉は炎にはあまり似合わないが、炎にもそんなこともあるのだろう。きにしないことにした。
夏陰「あ、もう1時だね」
夏陽「そーだな〜…また暑くなってきたなぁ」
夏陰「…私今お小遣い持ってきてるんだけど」
夏陽「!アイスでも買いに行こっか!」
夏陰「そうしよっか」スクッ(立ち上がる)
猫「み“ゃー!」ガシッ(恋を掴んだまま)
夏陰「お?そんなに私が好きなの野良猫〜」ナデ
猫「にゃぁ…」
野良猫は私にとても懐いているようだ。
自分自身猫は大好きだったので特に気にはしなかった
夏陰「人懐っこい猫だなぁ…しばらく遊んであげよう!」
夏陽「おーい早く行こーぜ!」
夏陰「ちょっと待って!今行くから…」スルッ(腕の中から猫が落ちる)
夏陰「あっ、待ってそっち信号…」タタッ
夏陽「恋!!今赤!!」
猫が逃げたので追いかけた。赤信号だったけど目の前で猫が✕ぬより全然マシだった
夏陰「キャッチ、!ふぅ、全く危ないなぁ君は…」
夏陽「はぁ、……よ、よかった…」
パッと赤信号から青信号へと変わり、再び前へ足を運ぶ。横断歩道を渡り切るやいなやぺち、と音を立てて炎に叩かれてしまった
夏陰「いた、えへ…やっぱ危なかったね」
夏陽「…ばか、マジで✕ぬか心配したんだからな、 」
夏陰「笑分かったよー大丈夫!夏陽が心配する程じゃないよ〜」
夏陽「もう1回言うけど苗字じゃなくて名前で呼んで?皆もそんな呼び方だし…幼馴染じゃん?」
夏陰「えぇ〜どーしよっかなぁ〜」
夏陽「えぇ!?なんで?」
夏陰「まぁまぁ✕ぬ前にはいつか言うでしょ〜気にしなーい気にしなーい…」
他愛もない話をしながら俺たちはアイス屋へ向かった。恋は某ソーダアイス。俺も同じのを買った。
夏陽「あ、ここ工事してるなぁ…」
夏陰「ww」
夏陽「な!!もぉ〜〜…」
夏陰「それにしてもあっつ〜い…✕んじゃいそぉ……」シャクシャク…
夏陽「だなぁ…」シャク…
夏陰「あ、あそこの建物!たかぁい!登ってみない!?」
夏陽「えぇ!?あ、危ないんじゃない?」
夏陰「…んや、風出てきたし涼しみたいな〜って」
夏陽「…柵ないから落ちないでよ?」
夏陰「さすがに大丈夫だよ〜」タッタッタッ
遊んでるのが楽しくなったのか恋は積極的に動くようになった。そしていつの間にか猫はいなくなっているようだ。
夏陰「ん〜涼し〜!」
夏陽「確かに〜めっちゃ涼しいわ!」
夏陰「あ、当たりだ!やったぁ〜」
夏陽「え!まじ!?見して見して!」
夏陰「ほらこれ…あ!猫!」
夏陽「っえ?」
夏陰「また見かけたなぁ〜運命かぁ?笑」
猫「にゃぁ〜〜」(恋の腕に飛び乗る)
猫は人懐っこく恋の腕に飛びこめばにゃあにゃあと鳴いている。…何故あの猫が今ここにいるのかが不思議でたまらなかったが、…やっぱり気にしないことにした
夏陰「んふふ…可愛い〜」
夏陽「猫…なんでこんなとこに?」
夏陰「ん〜…高いとこ好きって言うしなぁ」
夏陰「まぁそろそろ危ないし降りよっか」
夏陽「うん」
食い気味に返事をした夏陽と一緒に
アイスをもう一本貰った私は夏陽と分け合いながらアイスを頬張った。相変わらず猫は私の腕の中にいる
夏陰「あ、歩道橋渡ろ〜止まってたら私の足どろどろに溶けちゃいそう(笑)」
夏陽「いいよ〜!てか溶けちゃいそうって笑」
夏陰「ほらほら早く〜猫も先行きたいって」タッタッタッ
猫「にゃあ〜」
夏陽「えぇ〜猫が喋るわけないじゃ〜ん」
夏陰「そうなんだけどね〜」
そう言うと恋は軽やかに走っていった。
歩道橋を降りる階段まで走って行き、そのまま階段も駆け下りて行く。
猫「にゃあっ」(恋の腕から降り、階段から落ちる)
夏陰「あっ、猫っ…」ガクッ
猫を追いかけた瞬間。
恋は足を滑らせて歩道橋の階段から転げ落ちた。すぐさま俺はあとを追いかけた。
階段下を見ると頭から血が垂れている恋の姿があった。
夏陽「恋!!」
夏陰「……炎…ごめん………」
夏陽「喋るな!!今から救急車呼ぶ…待って、✕なないで!!」
夏陰「…名前……呼んだよ…ポロポロニコッ」
恋の最期の言葉はそれで終わった。
この後救急車が来たが間に合わなかったようだ。
───恋 が追いかけた猫の姿はもうどこにも見当たらなかった。
────8月27日正午(??)
夏陽「っ、え?」
夏陰「公園に呼んでどうしたの?」
夏陽「ぁ、え、?」
夏陰「なんで夏陽が困惑してるの?」
夏陽「あっ、いや、あれ…?今何月何日?…」
夏陰「えぇ?どうしたの?今は8月27日だよ?」
夏陽(あれ、?なんで?夢だったのか?)
夏陽「いやぁ、なんでもない!」
夏陰「なんだ〜からかわないでよ…」
なんだ?繰り返してる。不思議な感覚で仕方なかった。あの夢を思いだす、その通りに進む…
この会話の後恋が猫と戯れて、駄べった後にアイスを買いに行く途中で恋がトラックに轢かれそうになり、また高いビルへとこっそり登る…
夏陰「危ないしそろそろ降りよっか!」
夏陽「う、うん…」
夏陰「え?その反応まだここに居たい感じ?」
夏陽「あ、そー…かな、もうちょっと涼しもうよ!」
夏陰「ん〜確かに…まだ涼しみたいかも」
夏陽「強い風吹いてくんないかなぁ〜…」
夏陰「分かる!私は涼しいのが吹いてくれればいいな〜」
ビュオッ
俺らの言葉に応えるように風は吹いた
夏陽「うおっ、風強…」
夏陰「確かに…飛んでっちゃいそ…」
ブォオォオォッ
夏陽「強っ!うっ、」ギュッ(目を瞑る)
夏陰「あわっ、」スルッ(よろけて足を踏み外す)
また強い風が吹き、目を開けたころには隣に恋はいなかった。
夏陽「、え、…?」
キャァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!
ザワザワ…ザワザワ……
周りを見渡しても居ない恋。
下から聞こえる悲鳴。
俺は嫌な予感がして階段を駆け下りた。
俺の隣にいたであろう場所に辿り着くと
そこにはうつ伏せで血を流している恋がいた。
夏陽「れ……恋…、?」
夏陰「…炎…落ちちゃった……」
夏陽「待って、俺のせい…ごめん…ポロポロ」
夏陰「泣かないで…?……名前……呼んだよポロポロニコ」
キミノセイダヨ
夏陽「?」
後ろを振り返るが何も無かった。
誰もいなかった。
────8月27日正午(???)
夏陽「…また、?」
夏陰「?公園に呼んでどうしたの?」
夏陽「あ、いや…えと、なんとなく!かな、 」
夏陰「…?夏陽元気なくない?」
夏陽「いやいや!そんなことないよ〜!」
また繰り返し。
猫と戯れて、轢かれそうになって、話しながらアイスを買いに行く……今度は登らないぞ…
夏陰「工事やってんなぁ〜」シャクシャク…
夏陽「ん、そーだね」ŧ‹”ŧ‹”
夏陰「あ、あのビル高くて涼しそう!こっそり登らない?」
夏陽「危ないからなし…落ちたら✕んじゃうよ?」
夏陰「ん〜…そう言われたら確かに!やめよっかぁ〜」
夏陽「ん?なんか周りの人変じゃない?」
夏陰「上…?」
ガラガラガラガラッ
夏陰「!!炎危ない!」トンッ(炎を押す)
夏陽「えっ、…」
ザクッと嫌な音が隣で鳴った。
バッと隣を見ると工事の途中で欠けたのか、先端が尖っている鉄パイプが落下していて、
恋のお腹を貫いていた。
夏陰「カハッ、…」
キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
甲高い悲鳴が聞こえたのと同時に絶望に襲われた。周りはザワザワし始め、救急車や警察を呼ぶ者、野次を飛ばす者、見て見ぬふりをする者がいた。 またか、またやってしまったのか?
夏陽「恋!!ポロポロ」
夏陰「…名前……呼んだよ…ニコッ」
マタ、キミノセイダネ
ユメジャ、ナイゾ ニコ
夏陽「お前は誰だ!!」バッ
振り向くと、自分にそっくりな人がいた。
ドッペルゲンガー?……いや、何か違う。
よく見えない……嘘みたいな、…陽炎…?
ツギ、シヌノモオマエノセイ。
ザンネンダ。ループハヌケラレナイ
────8月27日正午(????)
夏陰「……て、!…起き…!」
夏陽「ゔぅ、…」
夏陰「起きて!」
夏陽「はっ、、あ、俺…」
夏陰「話してたのに寝るなんて…そんな話つまんなかった?」
夏陽「いや、そんなことないよ?分かんないけど、…寝てたな笑」
夏陰「何それ…暑いしアイスでも買いに行く?」
夏陽「そうする…」
夏陰「にゃ〜にゃ〜笑」
猫「にゃあ〜」スルッ(飛び降りる)
夏陽「…あ、これ…」
夏陰「猫ちゃーん?危ないよ〜」タッタッタッ
夏陽「恋待って!!」
夏陰「ほら戻ろ〜、ね…っ?」
夏陽「轢かれる!恋!!ポロポロ」ダッ
嫌な予感が当たってしまった。
当たって欲しくなかった。あぁなんで動かなかったんだ。分かった、分かってたのに、っ
俺が走り出す頃にはもう遅かった
ドンッ
鈍い音が自分の耳に響く。
トラックに轢かれ、しばらく引きずられて行く。トラックが止まった時にはもう原型は留めていなかっただろう。
飛び散った血と恋の香りが変に混ざり合って吐き気に襲われた。匂いと恋の✕体のせいでどうしても恋を見れなかった。
嘘であって欲しかった。
まだループは続くのか。やめてくれ。
アハハ、ヤッパリ。
ウソジャナイゾ?
イキジゴクダヨ。
オマエハイッショウループスル。
エイエンニナ。
────8月27日正午(??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????)
夏陽「恋…」
夏陰「ん ?どうしたの?」
夏陽「…アイス、買いに行こ」
夏陰「!賛成!行こ」
猫「にゃぁ〜っ」
嗚呼そうか。恋が✕ぬからダメなんだ。
いっそのこと……。。。
猫「にゃっ」ピョンッ(恋の腕から飛び降りる)
夏陰「あっ、こら危ないぞ!」
夏陽「ばいばい。」
夏陰「え?」
そう言うと炎は私を突き飛ばして猫を抱え、
───トラックに轢かれた。
まるで私の行動が分かってたように。
夏陰「!!!炎!!」
……
炎「っ、ざまぁみろ…」
…ジャアナ
炎「恋…無事か?」
恋「大丈夫!喋んないで!!救急車呼んだから耐えて、大丈夫だよ、すぐ着くよ、ポロポロ」
炎「恋………好きだっ、た」
恋「私も…だから、お願い、やだ、もっと居たいよ、」
炎「……」
恋「“ループしてまで一緒に居たかったよ“ポロポロ」
炎えるような恋
炎え尽きた恋
______________________________
あの普通にカゲロウデイズを元にしました。
私がカゲロウデイズを知ったのは去年の秋頃(?)だったかな〜
今年は絶対ただいまのコメントを残してやる!と思いながらどハマりし、無事帰れました。YouTubeだけでなくニコニコにも帰りました!
考察が飛び交う歌詞とテンポの速い曲。
何もかもが好き!!です。
一般的な解釈はこうなんだなぁって思いながら書いてましたね…(自分はなんかすっごい違う意味分からん解釈しててびっくりしてた)
誰か 夏陽 炎と夏陰 恋
描いてくれませんか!!?
立ち絵が欲しくなってしまった…
改めて……
カゲロウデイズ様の歌詞を参考に書かせて頂きました
本家様↓
「カゲロウデイズ」/じん
マジでいい曲。1回は沼に引きずられる…
ハマる…8月15日は過ぎてしまったがみんな聞こう!!