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「はい、確認完了、309号室には1人だけです。はい、了解しました。」
プツッ…………
部長が電話越しでも心配しているのが伝わってくる。根はいい人なんだろうけど、あの人のことそんな知らない。でも、あんな人がこんなセカイに居座らなければいけないなんてつくづくこの世界は狂っていると思う。でもまあ僕もこんなこと言いながら、15歳でこの世界に来たわけだけど…。そんな話はいいか。
さあ、お仕事の時間だ。
ガチャッ
鍵は鍵開け師からもらった道具で静かに開けた。ナイフも持った。対象は…寝ているな。睡眠ガス巻いておいて良かった。静かに、グサッ、グチャ、ブッシャー………
強力すぎだろこの睡眠ガス………吸いたくないね。さあ仕事はまだある。この死体をベランダで待機している運び屋の手伝ってもらってブルーシートで覆う。んで持っていってもらう。僕はその間に部屋の鍵を閉め、ベランダ越しに逃走する。タッ、タッ、ストン
ふ〜…終わった〜…部長に報告しなくちゃだけど、眠いな、、、まあ起きてから考えようか。おやすみなさーい!
次の日
「部長〜昨日あの後どうなりました〜?」
電話越しに聞くと………
「ん?ああRianか。運び屋から届くは…ちょい待ってろ。」
届いたかな?案の定、
「キタキタ。ブルーシート。それとな、いまここに依頼人がいる。彼女から依頼金をもらった。ちなみにお前に頼んだ理由はなあ、ストーカー被害にあっていて、サツにも相手されず、最終手段だったとのことだ。ちょっと電話変わるな」
へー、そんな理由があったんだ。
「初めまして。この度はありがとうございます。」
「これからは殺しとか言うもんに頼ったらダメですよ。ご幸せに。」
「はい。本当にありがとうございました。」
初めてだ。心からの感謝をもらったのは。……いや、初めてじゃないな。前のこんなことあったような………まあいいか。でも気分はいい。今日はレストランにでも行こうかな〜。美味しいご飯でも食べよっか。