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コメント
4件
えええ、、、、、 まじっすか、、、、
えッ……嘘でしょ?
おっもーくてくっらーい話も大好きぃぃぃ!!!です。岩井ぃぃぃぃ…😭🫵🏻
藤澤サイド
何時間にも及ぶ行為が終わり、起き上がって元貴の顔を覗き込む。
元貴は何も言わずに僕を引き寄せた。
今まで以上の力で抱きしめてくる。
そしていつものようにキスを求めた。
それに応えると、元貴は僕の胸に顔を埋めた。
「涼ちゃん、離れないよね…?」
「…離れないよ、大丈夫。僕はあの人とは違うから。」
そう言うと元貴は胸から顔を出して僕を見る。
頰には一本の涙の線ができていた。
それを指でなぞって、元貴を抱きしめる。
大丈夫、ここにいる。
元貴から、離れなんてしないから。
身体全部で元貴に想いを伝える。
伝わるかな、?
「ありがと、涼ちゃん、」
そう言って抱きしめ返す元貴の背中は汗で湿っている。
「元貴、シャワー浴びたら?」
「…涼ちゃん、シャワー浴びてる間に、帰ったりしない?」
「帰らないよ、大丈夫」
「ほんと、?」
「ほんと。だからシャワー浴びてきなよ、汗かいたでしょ、」
そう言って元貴をお風呂場まで連れて行く。
手をぎゅっと握っているところが可愛くて、愛おしい。
元貴がお風呂場に入る。
椅子を動かす音と水の音が聞こえ始めたので僕はリビングに移動。
リビングに入ると何ともいえない匂いが立ち込めていた。
甘い、香水の匂いと、食べ物の、腐った匂い。
キッチンに行くと案の定、シンクにはゴミが散乱していた。
ゴミを捨てると汚れたお皿が露わになる。
小蝿が飛んでいるシンク。
全体的に、薄汚れているキッチン。
埃が被ったリビングのテーブル。
生活感なんて、まるでない。
それでも元貴は頑張って今日を生きようとしている。
それは、すごいことだ。
もう、ミセスの活動を完全にやめてから一年が立つ。
ミセスの活動をやめたのは、元貴の鬱が原因だった。
元貴が鬱になったのは、寂しがり屋になったのは、
全部、あの男のせいだ。
若井の、せい。
♡&💬よろしくお願いします