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ハロー。16話でーす。
<注意>
・純粋さん、地雷さん、回れ右。
・キャラ崩壊、誤字脱字注意。
・初心者なので、暖かい目で見守りください。
・文量が多いです。
それでも大丈夫な方はレッツゴー。
↓太宰さんが目覚める前です。
<敦君目線。>
太宰さんは僕の所為で生死を問われる傷を負った。
太宰さんは僕の所為で昏睡状態に陥っている。
それに、国木田さんに聞いたのだが、あの銃弾には、 「毒」が入っていたらしい。
こんなことを考えても仕方がない。
そんなのは痛いほど分かっている。
ただ————
もう三日だ。太宰さんは三日も眠っているのだ。
敦「ウグッ、、、ヒグッ、、、。」
太宰さん、、、。太宰さん、、、!!
ごめん、なさい、、、。僕が、僕が!!
?「おい、 敦」
ビクッ
敦「わっ!な、何ですか、、、。国木田さん。」
国「敦。もう寝ろ。お前、三日間その調子だろう。隈が酷い。 」
敦「大丈夫です。こうなったのは僕の所為なんです。」
太宰さんがいつか目覚めるかもしれない。
逆に、太宰さんの容態が急変す るかもしれない。
そのタイミングを逃してはいけない。
国「だがな———
敦「本当に大丈夫です。きっと、太宰さんも寂しいでしょうし、、、。」
国「、、、はぁ。わかった。一旦、席を外す。また来るぞ。」
、、、。いつも自分が嫌になる。
いつも自分の所為で誰かが傷つく。
なんでこんな否定的な考えしか出来ないんだろう。
敦「太宰さん、こんな僕の何処 が良い んですか、、、?」
考えれば考えるほど涙が止まらない。
このまま居なくなるだなんて、嫌ですよ、、、 ?
貴方に 伝えたいことが山程あるんです 。
「ありがとう」だとか「ごめんなさい」じゃなくて、ありのままの言葉。
だから、だから————
敦「戻ってきて、、、!!お願いですから、、、!!」
伝われ。お願いだから。
一秒でも早く、目覚めて欲しい。
勝手に庇っといて、勝手に居なくなるなんて許しませんからね。
太宰さんの治療を担当した医者は言った。
医「、、、。ちょっと厳しかもしれないですね、、、。」
敦「え、、、?嘘、でしょう?」
医「銃弾を取る自体は大丈夫なんです。ただ、ただ『毒』が問題なんです。」
毒、、、。確か、国木田さんが言ってたな、、、。
暴走族が使ってい た銃、毒入りだったって。
医「毒を抜くのが大変なんです。まるで、その人に合わせて作られた毒みたいなんです。」
敦「合わせた、、、?太宰さんの体質に、、、?」
、、、 もしかして———— 異能力者用?
そうなると、合点がいく。
敦「、、、。」
医「かなりの猛毒で、とても厄介なんですよ。目覚める確率は、少し厳しいかもしれません、、、。」
どうしよう、、。目覚めなかったら、、、。
これじゃあ、人殺しみたいなものじゃないか。
国・乱・与・鏡「、、、。」
そんなの信じない。 僕は太宰さんを信じる。
太宰さんは絶対生きてる!!
神様や 奇跡は僕を嫌っていると思っていた。
でも誰かが言っていた気がする。
「奇跡は平等にある」
って。最初聞いたときはなんとも馬鹿馬鹿しいんだろう、 そう思っていた。
いつも「運が悪かった」と言うべきか、痛い思いをしてきた。
そんな僕はもう手遅れだと思っていた。
でも、でも————
神様や奇跡は僕を嫌ってなんかはいなかったんだ。
奇跡は一瞬だ。瞬きをするぐらい。
バッ
太「はぁー、はぁー、」
え?だ、だざ、、、。起き、、、?
敦「!?えっ!?太宰さん!?」
な、なななな何で!?
夢?夢かこれ、、、?
太「、、、。」
ちゃんと目が開いてるし、息もしてる!!
と、取り敢えず、国木田さんを呼ばなきゃ!!
国「何!?太宰の意識が戻った!?」
敦「あ、はい。そうなんです、、!!」
敦「ーーー、、、。ーーーー!!」
国「ーー!!ーーーー!!」
ど、どうしよ!!
なんか凄くパニックに、、、。
嬉しい!!けど、まだ信じられないというか、、、。
太「、、、ふふっ。」
敦・国「、 、、???」
え、笑っ———
敦「ちょ、太宰さん!?、、、生きてるぅ、、、。」
国(太宰がいるととことん喜ぶな、、、。この小僧。今、俺は要らないな。)
「さて、敦。俺は医者を呼んで来る。」
敦「えちょ、まってくださいよ!!」
、、、行っちゃった、、、。
敦「、、、。太宰さん、、、?」
太「う、ん?な、ん、、だい?」
その声はいつもの太宰さんとは全然違うか細い声だった。
でも、その声を僕の為に振り絞ってくれていると思うと、何故だかとても嬉しかった。
敦「太宰さんは、僕のことが好きって言ってくれましたよね。」
太「、、、。」
敦「僕の何処が良いんですか、、、?」
太「それ、はね————
敦「今は良いんです。なんかすみません。これだけ伝えておきたくて。」
太宰さんから「好き」という言葉を聞いた時最低だけど、一瞬救われた気がした。
だってそれは、僕からしたら「中島敦」という存在を認めてくれたのと同じだから。
嬉しかったんだ。純粋に。
もうずっと、太宰さんのことしか考えていなくて。
ずっと。ずっとだ。太宰さんが撃たれる前から。
そのとき気付いたんだ。
「この関係を壊したくない」っていうのは、ただ、逃げていただけだった事に。
だから向き合う事にした。
敦「あのですね、僕、だざ————
国「敦!!医者を呼んできた!!」
敦・太「空気読んでくれ!!」
国「空気?まぁ良い。それより医者を呼んできたぞ。」
医「だ、大丈夫ですか!!太宰さんの容体は!!」
敦「それが、その、急に目覚めて、、、。」
それから太宰さんは検査を受ける事になった。
毒の件については少しづつ毒が抜けっている らしい。ほんの少しではあるが。
ただそれ以外は何処かに異常があるわけでもないから、毒が完全に抜けてその一週間後に退院できる、、、とのこと。
<二週間後。>
探偵社にて
いつもと同じように仕事をしていた。
書類仕事だとか、猫探しだとか。
カタカタ、カタカタ、とキーボードを打つ音が聞こえる。
その日、彼の人は帰って来た。
何事もなかったかのように。ごく自然に。
コンコン
?「すみませーん 。」
、、、?何かの 依頼?
でも、あれ、この声って———
ガチャ
太「おーい。我らが主役、太宰治、帰還しましたー!」
シーン
え、、、。
太「ちょ、無視?ねぇ、入院生活頑張った人に無視って、、、。」
太宰、さん、、、?
あれ?退院って今日だっけ、、、?
なんか、早くない、、、?
シーン
太「え、いや、何か喋って?困っちゃうよ?」
って、困ってるのはこっちだわ!!
いやいや、おかしい。
早すぎる。だって最大一ヶ月は掛かるって、、、。
まだ、えーと、確か二週間???
敦「だ、太宰さん!?まだ入院してたんじゃないんですか!?」
太「いや〜、死ぬ気で治した。うん。」
適当ッ!!
死ぬ気でどうもこうもできる問題じゃないよね?
太「実を言うと、皆んなどんな反応するのかなー、って思ってね。」
国「、、、。オイ!!太宰!!もう一度病院行ってこい!!」
太「いや、もう行って来たんだよ?」
国「頭の検査を受けてこい。この唐変木が。」
乱「おー、太宰、帰って来たの?」
与「全くアンタは何も言わずに帰って来て、、、。」
乱歩さん、、、!!与謝野さん、、、!!
太「ーーー?ーーーー、、、。」
国「ーーーー!!ーーーー!!」
乱「ーーーー?ーーーー。」
与「ーーーーwwーーーー。」
あ、これ、知ってる。
いつものだ。いつもの日常、いつもの景色だ。
何も変わらない。
「暖かい」そう思う僕は何か間違っているだろうか。
敦「あ、う、だざ、さん、、、。」( ポロポロ
太「!?え、敦君!?なんで泣いて、、、。」
敦「え 、あ、ごめ、んなさい、、、。」(ポロポロ
太「何 かごめん(?)取り敢えず、泣き止んでくれ給えよ、、、。」
与「本当に愚鈍な男たちだねェ。アタシ達は一旦退散するよ。ちゃんとケジメつけときなァ。太宰。」
太「行っちゃった、、、。えーと、敦君、少し話さないかい?」
敦「あっ。その、はい。」
な、泣きやめ〜!中島敦!!
太宰さんに言わなきゃいけない事があるんだから!!
人影がいないところにて。
太「敦君、その、、、///答え(?)というか、、、//」
(というかそもそも、敦君に聞こえてたかな??)
敦「太宰さんは僕の ことが『好き』と言ってくれましたよね。」
太「う、うん、、、///」
(聞こえてたんだ。何だかはずかしいな、、、///)
敦「それは、本気ですか、、、?」
まず、これを聞かなきゃ。
ホラ、よくあるじゃん?罰ゲームで告白みたいな、、、。
太「本当だよ。自殺愛好者に嘘はない。」
ドキ
敦「そうですか。」
太(なんか、先刻から冷たくない?「脈」 を感じない、、。あれ、もしかして、、、)
「、、、。なんかごめん。分かってたんだ。敦君 にそんな情がないのは、、、。」
、、、ん?情? なんの情ですか、、、?
太宰さんが何を言っているかは理解出来ないのだが、太宰さんは続ける。
太「こないだのは、忘れてくれ給え。あれは嘘だとでも思えば良い。」
(振られるのが怖いなんて、情けない。自分から告白したのに。 でも、聞きたくないん だ。敦君から『無理です』なんて、、、。)
え。何で、、、?
先刻「本気」って言ってたのに、、、。
忘れてくれ?嘘だと思え?、、、酷い。
僕は、太宰さんに言われて考えて考えて、やっと一つの答えを見つけたんだ。
敦(ポロポロ
太「!?え、敦君!?何で泣いて、、、。」(本日2度目)
敦「、、、た、、じゃ、、ですか!!」
太「え?なんて言っ————
敦「好きって、本気って言ったのは太宰さんじゃないですか!!」
太「え、、、?そ、そうだけど、、、。」
敦「それを何ですか?人が頑張って導きだ した答えをそうやって、、、 !!」
太「だって、敦君、私の事、『好き』じゃないんじゃ、、、。」
敦「誰が言ったんですか!!そんな事!!勝手に諦めないで下 さい!」
太(あれ、これって遠回しに、、。)
あぁ!もう!これじゃあ遠回しに告白してるものじゃないか!!
遠回しじゃ、意味がないんだ。
敦「僕だって!!太宰さんのことが好きなんですよ!!」
あ、言っちゃった、、、。
太「、、、。う、嘘だろ、、、?」
敦「嘘じゃないです!!」
太「ライクじゃなくて?」
敦「ラブの方です!!」
恥ずかしい、、、///
宣告から何を言っているんだ、、、///
太「、、、はぁ。可愛いな 」(ボソッ
チュ
敦「ん!?///」
太「、、、わかった。」
太「敦君、私と、付き合ってくれるかい?」
ずっと、待っていたんだ。
この時を。ずっと。
敦「〜〜〜〜!!勿論です!!」
こうして、僕たちは付き合う事になった。
不安なところもある。けど太宰さんと一緒なら何でもできる、そう思ってしまっている自分がいる。
けど、それも案外悪くないんだなって痛快したんだ 。
はい。終わります。
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<注意>
次、rエイティーン回です、、、。
頑張るんで多めにさせてください!!
あざした!!