テラーノベル
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第2話:真夜中のスープと湯気気がつくと、部屋がすっかり暗くなっていた。どれくらい眠っていたんだろう。
お腹がかすかに鳴って、のそのそと起き上がる。台所へ行き、小鍋にお湯を沸かした。カップにインスタントのポタージュの粉を入れ、湯気を立てるお湯を注ぐ。
スプーンでゆっくり混ぜると、とろりとした甘いコーンの香りが広がる。
ふうふうと息を吹きかけて、一口。
温かい液体が喉を通り、胃に染みわたっていく。身体の奥の固まっていた結び目が、ゆっくりとほどけていくのが分かった。
美味しいとか、感動とかじゃない。ただ「温かい」という感覚だけが、今の自分には十分すぎるほどのごちそうだった。
コメント
1件
ああ、このエピソード、とても好きです。真夜中に一人でインスタントのポタージュを飲む、ただそれだけのシーンなのに、なんだか胸の奥がぎゅっとなりました。特に「美味しいとか、感動とかじゃない。ただ『温かい』という感覚だけが、今の自分には十分すぎるほどのごちそうだった」っていう一文、すごく響きました。言葉にできない疲れや寂しさを抱えてるときって、そういうことありますよね。日常の小さな温もりが、じわっと心を溶かしていく感じが丁寧に描かれていて、読んでいてほっとしました🌷