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ぷりん
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はる☻
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💙side
芸能人の人達はどうやって溜まったストレスを発散しているんやろか。グループ活動やったら、頼れる人に頼るのやろか。俺も頼る人はおるっちゃおんねん。
でもな、みんな俺より忙しいやろ?最近のM!LKは個々の仕事が多い。みんなが集まる機会もあまりなくて、、、頼るのは申し訳なかった。年下はあまり甘えたくない。佐野さんには迷惑をかけたくない、吉田さんは夜遅くまで仕事してるから時間が合わないだろう。
今日も俺はベッドの上で泣く。その分仕事中は疲れた態度を見せなかった。泣くなんて姿は誰にも見せたくなかった、泣いたらみんなは太智らしくないって思うんやろ?だから嫌なんよ。
静かに流す涙、昔は子供らしくうるさく泣いていたのに。顔を歪ませ、手に歯を思いっきり当てた。この痛さが気持ちよかった。そして目を瞑る、親指には歯型のような努力の証が刻まれていた。
🤍「太ちゃんおはよ」
今日は柔太朗とバラエティーに出演する。柔太朗は出てるドラマも始まり、TVに出演する回数も増えた。久しぶりに会った柔太朗は楽しそうな顔をしていた。
💙「おはよう!元気そうで良かったわ」
🤍「うん、バラエティー出るの不安だったんだけど康二くんが相談に乗ってくれるの」
楽しそうに話す柔、成長して嬉しいはずなのに頼るのは俺じゃないんやと少し康二くんに嫉妬していた。まぁ、自分の悩みも解決できひんのに、聞いたあかんやんな。
💙「えぇな、頼れる人がいて…ボソッ」
🤍「ん?なんか言った?」
💙「ううん、成長したなって思っただけや」
🤍「ふふっ、ありがとう。太ちゃんこそ、テレビで太ちゃん見ない日はないぐらい忙しいよね。ほんと尊敬する!」
柔太朗は優しいし、褒められっぱなしじゃなくて褒められた分ちゃんと相手も褒める。その優しさが俺の中でプレッシャーに変わっていた。
撮影が終わった。柔太朗はもう一本番宣があると言って楽屋を出て行った。1人になった楽屋、俺はまた静かに涙を流す。こんな生活はいつまで続くのだろうか、昨日とは違う人差し指を手に含み感情を押し殺すように歯を当てた。窓を見ると、ピンクと黄色が混ざったような、暖かくて明るい夕日が差していた。
YouTube撮影で集まったM!LK。楽屋はいつものようにうるさかった。
❤️「みんなって誰に悩み相談してるん?俺最近阿部くんに聞いてもらってさ!めっちゃスッキリしたんよ!」
💛「良かったじゃん、俺はラジオのメンツかな。なんか落ち着くんだよね〜」
🩷「俺はドラマの方達、やっぱり経験豊富っていうのもあって適切なアドバイスくれるからありがたいんよ」
🤍「俺もドラマの方達だわ」
俺は黙っていた。そんな人なんていない、みんなみたいにコミュ力ないし相談の仕方がわからないからみんなが羨ましかった。
🩷「ほんまお前ら友達増えたな!昔は勇ちゃぁん!って泣きついてきた頃が懐かしいわ。俺もうみんなの成長した姿に泣きそうだもん泣」
❤️「もう泣いてるやん笑、ほんまありがたいことよなぁ。あっ、太ちゃんは??」
💙「俺はまずまず悩みがないからなぁ〜、やりたいことやらせてもらってるし!」
俺は顎に手を当てながら言った。悩みがないなんて嘘、メンバーの前でも表面上の塩﨑太智を振る舞っていることに俺は泣きそうになった。
その時気づいた。勇斗と仁人は俺を見ている筈なのに、少し下を見つめていた。俺の顎…手?
俺は両手を前に出してじっくり見てみた。右手の親指と人差し指に歯型のような凹みがあり、それに沿ってない内出血しており、赤紫色に広がっていた。
まさか…俺は勇斗と仁人の顔をみた。バッチリ目があってしまった。バレてしまった、焦りを隠せなかった。
💛「太智、おいで」
💙「う、うん」
俺は勇斗と仁人が座るソファの間に座った。すると仁人が俺の右手に触れる。
💙「な、なに?」
💛「このぼこぼこの跡、自分でつけたの?」
💙「…知らない」
勇斗の大きいてが俺の指をゆっくり持ち上げ、歯形をじっくりとみた。
🩷「ふーん…俺、悲しいな」
💙「なんで?」
🩷「太智が素直じゃなくなったから」
💛「言いなよ、自分の口で。『助けて』って」
💙「っ!?」
1言言うだけ、なのに俺のプライドが邪魔してなかなか言えなかった。嫌なんよ、もし助けてって言ったらどんな顔する?困るやろ?
🩷「言えないのか?俺らそんなに頼りないか?」
💙「…ちがうっ!迷惑かけたくないだけや!」
🩷「俺らにとっては言わないほうが迷惑」
💙「…たす、けて」
自分でもびっくりするぐらい、俺の声が細かった。俺は2人に目線を送る、今日は甘えさせて、と。
仁人が俺の耳元に顔を近づけた。
💛「よく言えました。この後、勇斗と俺で太智の家邪魔するから」
YouTube撮影が終わり、3人で俺の家に行く。世間話とかもなく、ただ静かに夜道を歩いていた。
素直に頼れたら、どれだけ楽だろうか。俺みたいに自己管理ができない人が居なくなったら、どれだけチームの負担は減るのだろうか。
信号待ちの静かな時間。月に問いかけても答えは出ないのに、俺はずっと上を見ていた。
🩷「…太智、おま、泣いてるのか?」
俺、泣いてんの?
片手を目の下にやり、涙が出ているか確認する。ほんとだ、なんで?勝手に涙が出るようになったんだろうか。
俺はいつもの癖で、顔に触れている手をそのまま口に含む。いつもの噛み心地とは違う、大きくてふっくらした指だった。
💙「…仁、人?その指…」
💛「太智の苦しさ、俺の指にも刻んで」
ずっと噛み続けるわけにもいかないので俺はすぐに口を開き、仁人の指を解放した。
いつの間にか信号は青になっていた。勇斗は俺の左手を掴み、仁人は俺の右手を掴んできた。
もう、俺が手を噛まないように、強く強く握ってきた。そのうち指を絡ませ、距離は近くなった。
俺は人との距離が近いのは、暑苦しいから嫌やけど、今はこんな時間がずっと続けばいいのにって思ってしまう。俺だけが年上2人を独占できたらいいのに。
3人で家に入る。散らかってはなく、むしろ家具が無さすぎて質素だった。物欲もない、家の家具を考える時間もない。そんな日々だった。
3人で仲良くソファに座る。
💛「太智、自分のやりたいこと。できてるの?今の生活楽しい?」
💙「…どうやろね、楽しいってなんやろね」
楽しいって答えたかった。でもほんまに楽しいんやろか、今の俺にはすぐに答えられなかった。
🩷「今は、わからなくていい。お前が楽しいと思うまで、俺たちはずっとそばにいるから。迷惑なんてかけてなんぼだ。俺たちにまで気を遣ってたら…太智は壊れる」
もう壊れてるんじゃない?淡々と仕事をこなす日々。バラエティー側が求めていることをやり、いじられキャラという概念があるせいでもう、塩﨑太智のキャラを変えれない。
仕事場ではいつも笑顔を振る舞い、いつどこで見られているかわからないから家に帰るまでは360℃気を使う日々。
家に帰った途端、俺は電池切れのように顔の表情はなくなる。そして気づいたらベットの上で1人泣いている。
前の表情豊かな俺はどこか行った。そんな俺、M!LKに必要かなって。
俺はまた涙を流す。泣いている顔でもなく、怒ってる顔でもなく、真顔で涙を流す。
俺の顔が勇斗の大きな暖かい手で包まれた。
🩷「…太智、頑張ったな。よく頑張った」
💛「お前…こんなんになるまで…」
🩷「どんな太智でも、俺たちはお前の味方だ。だから、もう、限界を超えるまでに俺たちを頼ってくれ…」
俺は黙って聞いていた。口を開く力もなかった。家の中の俺を見て驚いている2人、そしてよく見ると2人とも涙目になっていた。
どんな俺でも味方でいると言ってくれた勇斗、俺はその言葉がずっと欲しかってん。
💛「何に悩んでいるかまだわからないけど、ゆっくりでいいから教えて欲しい。俺はいつも太智に元気をもらっていた。だから次は、俺が太智に恩返しをする。これから、ずっと」
🩷「お前が塩﨑太智を見失っても、俺が連れ戻す。ここに約束する」
💙「うん、この仕事が楽しかった俺を連れ戻して欲しい」
💛「ふふっ、太智より俺の方が太智のこと知ってるからね。お安い御用だよ。今日は疲れてるでしょ?もう寝ようか」
ベットの上、俺が真ん中になるように川の字で寝転ぶ。両サイドには暖かい温もりがあった。
また、無意識だろうか。ベットの上にのると指をかみたくなる。2人にバレないように俺は人差し指を口に近づけた。
🩷「ダメですよ〜」
今度は勇斗が人差し指を突っ込んできた。なんで2人ともええタイミングで突っ込めるん?
🩷「あーあ、俺もお揃いの人差し指になっちゃった」
3人の人差し指には同じ大きさの絆が刻まれていた。
リクエスト作品でした!
実はこっちの方の作品が今自分の中でスランプでして…
蝶々の作品の方が絶好調です😆
スランプ抜け出せるように頑張りたいと思います…
いいね♡よろしくお願いします。
コメント
4件
いつも笑顔でテンション高くて凄いな!可愛いなって思ってるけど、きっと辛い時もあるんだろうなって大変なんだろうなって思ってます。 太ちゃんの身体と心の健康をいつも願ってます✨ ぷりん様の文章、リアルで涙止まらない😭😭😭
ああ、第11話読み終えたよ…。まず、太智の指を噛む描写が痛いくらいリアルで、胸が締め付けられた。勇斗と仁人が指を絡めて「助けて」って言わせるところ、本当に良かった。自分の代わりに仁人の指を噛ませるシーン、あれでチームの温度が一気に変わったのが分かる。頑なだった太智が少しずつほぐれていく過程が丁寧で、編集者的に見ても台詞と静かな間の取り方が秀逸だったよ。ひとまず、3人の人差し指に同じ絆が刻まれたラスト、好き。