🖤side
樹と身体の関係を結んでから、
俺達は毎日のように身体を重ねていた。
俺と樹は、デートに行くわけでもなく、
手をつなぐわけでもなく、
お互いに愛の言葉を囁くこともない。
このまま、この関係を続けていていいのだろうか。
俺達はただ身体を重ねるだけ。
いわゆるセフレ。
これは、
…俺が望んでいた関係じゃないんじゃないか。
樹とのえっちはすっごい気持ちいいし、
満足してる。
樹とえっちし始めてから肌ツヤが良くなったし……
いい事づくしではある。
でも、俺がなりたかった恋人関係には
少し足りないものがある。
樹は俺に愛の言葉を囁いてくれない。
俺は身体を重ねるごとに
《好き》やら《愛してる》と言いながら
喘いでるのに、
樹は一回も言ってくれたことはない。
まぁ…所詮セフレだからか…
夜以外はただのメンバー…。
愛してるなんて言葉、使うわけないよな。
___俺のこの気持ちは…何?
樹に愛してるって言ってもらえないからって悩んで
デートにも行けないし、
手もつなげないからって悲しんで……
なんか…俺、樹に恋してるみたいじゃん。笑
そこでタイミング良く、樹からLINEが来る
「〇〇ホテル 615号室 来て」
シンプルで薄っぺらい内容のLINEでも、
俺はすごく嬉しかった。
_______________________
_〇〇ホテル615号室にて_
部屋のドアを開けると、バスローブ姿の樹が
ベッドに腰掛けていた。
💙
「お。北斗~っ。」
ベッドに腰掛けたまま、俺に手を振る。
部屋のドアを閉め、樹に近づき問いかける。
🖤
「あれ。樹もうシャワー浴びたの?」
💙
「うん。」
🖤
「え~じゃあ俺も浴びてこよ~。」
荷物を置いてバスルームに向かおうと
樹に背を向けると、急に腕を引っ張られる。
🖤
「ぅ…わっ、びっくりしたぁ…。」
💙
「ねぇ、北斗。シャワーなんて
浴びないでさ、もうヤろ~よ。」
🖤
「…え?いや無理無理 俺 汗臭いから。」
💙
「………それがいいんじゃんっ。笑」
樹は強引に俺の手を引き、
自分の横へ腰掛けさせる。
そして、無理やり口内に舌をねじ込む。
🖤
「ん”…っ、!?…っ、ふ…っ”、ん”ん”…っ”、♡」
💙
「はは、っ…かわい~ね。北斗♡」
俺の服を脱がして、アナに指を挿れる。
そして、ナカで指をまばらに動かす。
🖤
「ん”…っ”、ぁ”ぁ”、っ”…♡♡ぅ”ぅ”~、っ”…♡」
しばらく、俺のナカを解かしてくれる。
💙
「…そろそろ いい?」
🖤
「ぅ…ん、っ♡はやく…樹のいれて、ぇ…っ、♡」
💙
「今日挿れるのは俺のじゃなくて…」
樹が鞄からナニかを取り出す。
🖤
「……それ…なに、っ?」
💙
「バイブ。」
そう言いながら
俺のぐちょぐちょに解けたナカに
バイブを突っ込んでくる。
ナカに異物を挿れられる感覚に慣れず、
そわそわしていると、急にナカでバイブが
動き出す。
🖤
「ん”、っ”はぁ”ぁ”…っ!?♡」
「ぃ”ゃ”…っ”♡これ”…っ”、きもちぃ”ぃ”っ”、♡♡」
バイブの振動が気持ちいいところに当たって、
身体がどうしてもびくびくと反応してしまう。
ナカで振動する異物に翻弄されながら、俺は必死に声を抑えようとする。
でも堪えれば堪えるほど、喉の奥から勝手に声が漏れてしまう。
🖤
「ん”…っ、やぁ…っ♡ っ”…むり…っ”やめぇ”…っ♡」
💙
「っ…ははっ、笑
もうイキそうじゃん。……かわいい。」
樹の指先が俺の頬を撫でる。
その仕草が優しいのに、言葉はからかうようで。
胸の奥がチクリと痛む
🖤
「……からか、うぅ”…なぁ”、っ…」
俺が言うと、樹は一瞬だけ黙った。
けどすぐに、いたずらっ子みたいな
笑顔を浮かべる。
💙
「からかってないって。ほんとに…かわいいんだよ」
──その言葉に、心臓が跳ねる。
「かわいい」なんて、軽い一言のはずなのに。
俺が本当に欲しい「好き」とか「愛してる」じゃないのに。
なのに、なんでこんなに嬉しいんだろう。
バイブの振動は止まらない。
俺の身体は正直で、何度も痙攣して、
何度も溢れて。
このモヤモヤした気持ちなんて全部流されていく。
🖤
「じゅりぃ”…っ”、俺……っ、ほんとに……っ
じゅりのっ”、ことがぁ”、っ…」
喉の奥まで出かかった言葉を、必死に噛み殺す。
でも、樹にはバレてる気がした。
💙
「なに? 言ってみ?」
その優しい笑顔に、胸の奥がぐちゃぐちゃになる。
言えるわけない。
セフレに「好き」なんて。
メンバーに「好き」なんて。
言った瞬間、この関係が壊れそうで怖い。
だから俺は、
また快楽に逃げるみたいに声を漏らした。
🖤
「ん”、あ”ぁ…っ、♡ も、イくぅ”…っ♡」
___樹に恋してる。
このことを認めてしまったら、
もう
メンバーにも
セフレにも
戻れなくなりそうで。
___怖かった。
___Next 💙side
コメント
1件
ほんとに書き方大好きです😻💓 たのしみにまってます💭💓