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注意書きは一話目、二話目をどうぞ。
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s h a 視点
「て、ことで〜?」
「来たぞー.ᐟ」
「「ショッピングモール.ᐟ.ᐟ」」
今日は俺の女服を買いにここまで来た。
今日の夜、死刑宣告が二人ともあるが……
ま、気にしてたら駄目やんな.ᐟ
「あ〜ෆ」
「久しぶりの休暇…….ᐟ.ᐟ楽しみめうぅ.ᐟ」
「マン師匠.ᐟコーディネート宜しくです.ᐟ」
「ふふん.ᐟマンちゃんJKにまかしぇんさい.ᐟ」
「じゃ、早速……」
「ん?」
「めっちゃこのスカート可愛いない.ᐟ?」
「このワンピースも.ᐟ」
「ちょっと攻めてこんな大人っぽいセクシーな服もいいよね.ᐟ」
「あ.ᐟあのアクセも良い.ᐟ」
「マンちゃん.ᐟ.ᐟ.ᐟ?」
「あ、ごめん…はしゃぎ過ぎためうぅ……」
マンちゃんはしょぼん……とした表情で俺に話しかける。
「いやいや.ᐟ大丈夫.ᐟ」
「んで?そのスカートとワンピース試着したらええんやな?」
「うん.ᐟお願い.ᐟ」
「ほな着替えてくるな〜」
マンちゃんが持ってきたのは……っと。
黄色いプリッツスカートと……
この黒と黄色を基調とした肩に黄色のリボンが付いており、外側が黒色のワンピースだった。
これ、思ったよりガーリーだな……
でも、絶対似合う…….ᐟ.ᐟ
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s h a 視点
シャっっっ
試着室のカーテンを開ける。
「おぉ…….ᐟ.ᐟ」
「俺が選んだそのワンピースは間違いじゃなかった…….ᐟ.ᐟ」
「よし、それ買おか」
「即決……」
そういえば、グルッペンが今朝になんか言ってたな……
『お前ら二人で女子会でもして来い』
って、そんで大量の金俺とマンちゃんに持たせてきたっけな〜
「ほい次.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
「どんどん買うぞー.ᐟ」
「マンちゃん.ᐟ?買うのは7日分だけやで.ᐟ?」
「やだ.ᐟ俺がシャオちゃんの服コーディネートするの.ᐟ.ᐟ一週間.ᐟ.ᐟ」
「えー……」
「ほら行くよ.ᐟ次.ᐟ」
「はい……」
そして、そのまま次々と服を試着していった。
少し大人な谷間が見えており、黒と赤を基調とした服。
ゆるふわな少し大きめのベージュのニットに黄色い短パンコーデ。
その他諸々のコーディネートをマンちゃんにされた。
「ふー……疲れためうぅ……」
「次はマンちゃんの服見に行こ.ᐟ」
「え、俺の?」
「うん.ᐟ」
「俺の服買うのに付き合わせてもうたからそのお礼.ᐟ」
「え〜?俺の趣味みたいなもんやし別にええのに……」
「ホンマは俺もマンちゃんの服コーディネートしたいだけやけどな.ᐟ」
「なるほど〜?それならそうと言ってくれれば良いのに〜」
「よし.ᐟ次はメンズ服見に行くぞー.ᐟ」
「おー.ᐟ.ᐟ」
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o s 視点
「着いた…….ᐟ.ᐟ.ᐟ」
俺は男の中でもちょっと体格に恵まれてはないし、小柄だからなぁ……
今まで避けてきたけど……
「よしマンちゃん.ᐟこの服来て.ᐟ」
「ん……?」
シャオちゃんが持ってきたのは、黒のタートルネックとロングコートに黒のパンツだった。
カッコイイ……
「マンちゃんはさ、やっぱ男にしては小柄やけどめっちゃスタイル良いし足長いからさ.ᐟ」
「多分パンツやとよくわかると思うんよな.ᐟ」
「ちょっと着てくる.ᐟ.ᐟ」
何回か試して諦めたカッコイイ服…….ᐟ.ᐟ
憧れなかった訳じゃない.ᐟ
スルスルと、好奇心のままに着替えること数分……
シャっっ、
試着室のカーテンを開ける。
「ど、どう……?」
「やっばい.ᐟ.ᐟ.ᐟマジでカッコイイ.ᐟ.ᐟ」
「俺のセンスやっぱ神ってんちゃうか…….ᐟ.ᐟ?」
「えっ、ほっほんと.ᐟ?」
「おん.ᐟめっちゃ似合っとんで.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
「この調子で次の服いこ.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
それからあれやあれやと服を着せられていった。
「おぉ………………」
とある一着に辿り着いた。
「やっばいくらいマンちゃんに似合っとる………」
その服は白のワイシャツに深緑のセーター、藍色のパンツと言うスタイル。
「この服着てお出かけせえへん?」
「えっこれ.ᐟ?」
「ちょい恥ずいけど……」
「まぁ、いいかな……」
「今までの服の中で一番似合っとるからさ.ᐟ」
「じゃ、じゃぁ……そうする.ᐟ」
「じゃあ俺お会計して来るな.ᐟ」
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o s 視点
お会計を済ませること数分。
その後俺たちはシャオちゃんの女性用下着とシャオちゃんのサイズに合う靴を買った。
「マンちゃん.ᐟちょっとこっち来て.ᐟ」
「どしたの?シャオちゃん」
「髪の毛、いじってもいい?」
「えっ…ええよ」
俺の髪、ひとらんにしか触られたことないんだけどな。
「んじゃ……」
いざひとらん以外の人に触られるとなると少し恐怖が込み上げてくる。
「……」
「やっぱやめるわ」
「え……?」
「マンちゃん、手が震えてたで」
「あ、……」
「……ごめん」
「髪の毛触られるのだけは怖いんよね」
俺はこの長い髪の毛を優しく手を添えた。
「そっか」
「うん……」
「マンちゃん.ᐟ」
「ん?」
「買い物してお腹空いたし、ご飯食べに行こ.ᐟ」
そういえば、少し気になるお店があるんだよな。
「あ、ならお勧めのところ俺知ってるで.ᐟ」
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o s 視点
「さすがマンちゃん.ᐟ略してさすマン.ᐟ」
「こんなオシャレなカフェ見つけてたんなら教えてよ〜.ᐟ」
「いやさ、この前見つけてここのお店のパスタ美味しそ〜.ᐟって気になってたから……」
「気に入ったなら良かった.ᐟ」
「めっちゃ気に入った.ᐟ」
「二人旅、楽しいね.ᐟ」
「くっふふ、せやね.ᐟ」
柔らかく二人で笑う。
「そういやシャオちゃん、さっき俺の髪弄りたいってなんかして欲しい髪型でもあるん?」
「そうそう、マンちゃんってさ髪の毛長いやん?」
「やからそのお団子にしてる髪の毛解いて三つ編みにしたら……」
「さっき買った新しい服と合いそうなんよな.ᐟ」
「あ、なるほどね.ᐟ」
「じゃあさっそく髪の毛三つ編みにしてくるからお手洗い行ってくるな.ᐟ」
「パスタきてたら先食べてもええよ.ᐟ」
「わかった.ᐟ」
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s h a 視点
マンちゃんがトイレに行ってから数分。
「こちらのカルボナーラをお頼みになられたお客様〜」
「あ、はい」
「それでは、ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございます.ᐟ」
うっわ、めちゃ美味そう……
マンちゃんがトマトのパスタで、俺がカルボナーラ。
カルボナーラの一番上に卵が乗ってて、ソースも黄身がかっていてとても美味しそうだった。
俺はトマトが嫌いだからカルボナーラにしたけど、なんでトマト食べれるだろ……
食べれる人の気持ちが全くわからない。
「ただいま〜」
「あ.ᐟマンちゃん.ᐟさっきパスタきたとこやで.ᐟ」
「それより、やっぱ三つ編みにしたらめっちゃ可愛い.ᐟふんわり大人っぽい…….ᐟ.ᐟ」
「でしょ.ᐟ」
ドヤ、と着きそうな程のドヤ顔をしたマンちゃん。
マンちゃんって思ったより髪の毛長いなぁ。
肩くらいかな?って思ってたけど腰くらいまであるんや……
ふんわりと形が整えられた三つ編みを揺らし席に着く。
「ほんなら食べよか.ᐟ」
「うん.ᐟ」
「「いただきます」」
『いただきます』って元々はひとらんの国以外では全くと言っていいほどその文化はない。
だが、いつの日かひとらんか「えっ、みんないただきますって言わないの.ᐟ?」と驚いていた事だけ覚えている。
それがきっかけでみんな『いただきます』って言い始めたのだ。
最初は幹部だけしか言ってなかったが、それから『幹部様もやってるなら俺達も……』と一般兵まで言い始め、
このwrwrd軍では日本人が数人しかいないのに『いただきます』と一般兵も幹部も言っている。
そんな状況を見てひとらんが「なんでお前ら日本人数人しかいねぇのに『いただきます』って言ってんだよ𐤔𐤔」って言ってた気がする。
「うんまぁ……」
「めっちゃ美味い…….ᐟ.ᐟやばいな.ᐟ」
「ね.ᐟ」
「でさ、この後どうする?軍戻る?一応やらなあかん事やったけど……」
「ちょっとだけ寄って欲しいとこあるんやけど、そこ寄ってもいい?」
「もちろんええよ〜」
「そこ寄ったら帰ろか.ᐟ」
「おう.ᐟ」
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o s 視点
「着いた.ᐟここめぅ.ᐟ」
「おぉー……」
そう、俺の寄りたい所は二件あって、その内の一つがここ。
紅茶屋さん.ᐟ
久しぶりの休暇やし新しい紅茶を買いたかったんだよな〜.ᐟ.ᐟ.ᐟ
楽しみっ.ᐟ
「ほな行こか.ᐟシャオちゃん.ᐟ」
「なんか俺紅茶とかあんまわからんし外で待っとってもええ?」
「あ、ええよ.ᐟごめん.ᐟ気ぃ足りんかったわ.ᐟ」
「全然大丈夫やで.ᐟ楽しでき.ᐟ」
「うん.ᐟ」
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o s 視点
カラ、カララン。
心地の良い鈴の音が俺を店内へと招き入れる。
「いらっしゃいませ」
「あ.ᐟオスマン様.ᐟお久しぶりです.ᐟ」
「あ.ᐟオプロイテさん.ᐟ久しぶりです.ᐟ」
「最近全然会えんかったからなぁ……」
「ふふふ、忙しかったんですね」
「お疲れ様です」
柔和に彼女は微笑む。
「せやの.ᐟやから今日は飛び切りの紅茶楽しみにしてるわ.ᐟ」
「ぜひ.ᐟいつオスマン様が来ても大丈夫な様に新しい茶は用意しておりますので.ᐟ」
「今回は結構自信ありますよ〜?」
「ホント.ᐟ?」
「さっそく紅茶の紹介お願い.ᐟ」
「かしこまりました.ᐟ」
「そうそう、最近この希少種のダージリンを仕入れたんですよ.ᐟ」
「あのダージリンを.ᐟ?」
※ダージリン:高級茶で独特の果実味と華やかさが特徴(知らんけど)
「あれ甘めで美味しいんよね……よし、それ買うわ.ᐟ」
「わかりました.ᐟ」
「あ、やはりここは王道のアールグレイもお買い上げになりますか?」
「あのいつもの種類のを仕入れておりますよ.ᐟ」
「前回、オスマン様がご来店なさった際売りけれてましたもんね……」
「そうなんよね……あれは悲しかったなぁ」
「じゃあアールグレイを買うわ.ᐟ」
「あと、アッサムってある?」
アールグレイ:柑橘系の紅茶で爽やかな香りにスッキリとした味が特徴
アッサム:糖蜜のように甘い香りと濃厚な味が特徴
「アッサムですか?もちろんありますよ.ᐟ」
「それもよろしく.ᐟ今日はこの辺でええかな.ᐟ」
「人待たせてるし……この荷物やったらそれが限界やし」
「あら、待ち人がいらっしゃるのですね」
「なら早く済ませてしまいましょうか」
「せやね.ᐟ」
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s h a 視点
マンちゃん、まだかなー。
マンちゃんが紅茶屋さんに入ってから十数分。
長くない?
「さん.ᐟ……ね……さん.ᐟ」
「わぁ.ᐟ?」
俺に話し掛けて来たのはガタイ(体格)の良い二人の男だった。
「えっと、なにかようですか?」
「いや〜お姉さん可愛いからちょっと俺達とちょっと、さ、お茶いかない?」
「すみません、待ち人がいるんです」
「なので無理です」
「え〜そんな事言わずにさぁ〜」
ガシッと俺の腕を掴み人気のない路地裏へと少しづつ引っ張られる。
まじでなんだコイツ。無理って言ってんだろ。
「離してくださいっ.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
紅茶屋さんの前はあまり人が通らない。つまり、路地裏なんて所に連れていかれるだけでもう助けの可能性は低いという事になる。
せめてそれだけは防がねば。
「ねぇ、お姉さんも強情だなぁ、」
「はやく行こうよっと、」
「わっ、」
ダメでした。路地裏に思いきりつれてかれました。荷物も置きっぱだ。
「ここなら誰もいないね?」
「俺達がお姉さんを気持ちよくさせてあげるからさ.ᐟ安心してよ.ᐟ」
「やっ、やだっ」
どこに安心できる要素あるん???
俺はゾム以外にはヤられたくないのに…
誰でもいいから助けてよっ、………
そこに新しいもう一つの声が聞こえた。
「あんたら、何しとんの?」
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o s 視点
「お買い上げありがとうございましたー.ᐟ」
「またお越しくださいね.ᐟオスマン様.ᐟ」
「うん.ᐟまたねー.ᐟ」
めっちゃ充実してるわぁ………
さてと、長居しすぎちゃったから急がなきゃ。
……あれ。
シャオちゃん、どこ行った?
荷物が地面に置いてある。けど、自分から下ろしたって感じよりこれ……
無理やり引っ張られて落としたって感じだな。
シャオちゃんは可愛く化粧してるし……
ナンパか?
多分だけど。
だって今シャオちゃん女の子の姿だから誰もシャオちゃんがwrwrd軍幹部だって気づく人は居ない……
なら、路地裏か。
近くの路地裏……
と思い俺がキョロキョロと辺りを見回す。
その度に俺の長い髪がふるっふるっ、と揺れる。
あった.ᐟあそこだ.ᐟ
「やっ、やだっ」
シャオちゃんの声.ᐟ
そこを見ると、シャオちゃんが体格の良い二人の大男に壁ドンされ身動きが取れない状態で、
あともう少しでキスをしてしまう距離だった。
「あんたら、何しとんの?」
俺はつい、怒気を抑えきれずに低い声で言ってしまった。
「あ”?なんだお前」
「コイツは俺達の獲物なんだよ」
「マン、ちゃん……」
口パクでシャオちゃんが『た、す、け、て』と言う。
それだけで俺は十分だ。
「その子、俺の連れなんだけど?」
「あぁ、今から俺たちの獲物だよ」
「取り返してみたかったら取り返してみな𐤔𐤔」
「まぁ、お前には出来ないと思うが𐤔𐤔」
随分と俺を馬鹿にしてくれちゃってなぁ……
許さない。
ひとらんじゃないけど、今の俺はひとらん並に怖い顔をしているだろう。
これ以上俺を怒らさないで欲しい。
JKの顔が歪む。
「……そう、それが君らの遺言ね」
「今から、貴方達を処分いたします。」
「この枢機卿の名にかけて。」
「ま、さか……」
「オスマン様……?」
ま、今はいつもの軍服着てないしなぁ。
気付かないのも無理はない。
でも、
「許さないって決めたから」
いつも常備している拳銃を一丁、懐から取り出し男の右脇腹に打ち込む。
バーーーーンッッッッ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ
「あ”あ”あ”ぁぁぁっっ.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
「きたな」
そして、もう一人の男は即死出来るように額のど真ん中に一発撃って死なせてあげた。
違う方の男は苦しんで死ぬだろうね。
あ、動けないように足を砕いておかないと。
ゴキィッッッッ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ
「あぁっっっぁ、」
「シャオちゃん、行こうか」
「え、ぅぁ、うん……」
エスコートするように白い手袋を着けた手を差し出す。
怯えながらもそっ、と俺の手をシャオちゃんが掴んだ。
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o s 視点
「シャオちゃん、大丈夫?」
「これお水」
はい、と買ったペットボトルの水を手渡した。
「こわ、かったぁ……」
「マンちゃん、助けてくれてありがと……」
「どういたしまして」
「……」
「……」
ふるふる、とシャオちゃんの肩が少し震えている。
「大丈夫だよ」
「大丈夫」
「もうアイツらは居ないからね〜」
ぎゅっ、と俺は優しくシャオちゃんを抱きしめる。
とん、とん、と手を秒針と同じリズムで叩く。
アイツらはいない。だって俺が殺したから。
「は、は、っ……」
「シャオちゃん?過呼吸になりかけてる」
「俺と同じリズムで息して」
「す、ー…はー、けホッ」
「そうそう、上手だよ〜」
ここまで普通怖がることあるか?
もしかして、……
「……もしかしてさ、シャオちゃん、なんか過去にあった?」
こく、とシャオちゃんは弱弱しく頷く。
「話せる?」
「話すのは確かに嫌な事を思い出して辛いとは思う」
「けど、話したら原因がわかるかもしれない」
「それに、それを治すことだって出来るかもしれない」
「できる?話せないなら無理に話さなくても大丈夫だよ」
「む、り」
「そっか」
ヨシヨシ、次は頭を優しく撫でる。
「いつもさ〜俺も女の子に話しかけられちゃう時あるんだけどね?」
「そんときはこう対処してるの.ᐟ」
話題が明るくなるように俺自身明るく振る舞う。
それが、オスマンの勤めだから。
この今まで国にしか使った事のない舌を、今使わなきゃ。
今まで努力した事が無駄になる。
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o s 視点
「あのっ.ᐟ」
「そこのお兄さんかっこいいですねえ……」
「私と一緒にお茶しませんか?」
はぁ……またか……
こういう時は.ᐟ
「 Senin için ne yapabilirim?」
「えっ……」
「Yapacak bir şeyin yoksa, şimdi giderim」
必殺、違う言語で話す。
こうしたら相手は観光客だと思って諦めてくれる.ᐟ
「あっ、すみませんでした……」
ほらな.ᐟ
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o s 視点
「て事があったの.ᐟ」
「シャオちゃんやって故郷の言語とこの国の言語くらい喋れるやろ?」
「やから次からこうしてみ.ᐟ」
「相手が諦めてくれるから.ᐟ」
「マン、ちゃんってナンパ……されるんや」
「されるに決まってるでしょ〜?」
「全く.ᐟ失礼やね.ᐟ」
「マンちゃんはJKなんだから.ᐟ」
ぷりぷり、と俺はぶりっ子みたく典型的なシチュエーションで怒る。
こうしたら場が和むから。
「マンちゃんらしいわ」
ふふふ、とシャオちゃんが控えめに笑う。
良かった。ちょっとは元気戻った見たい。
「ほな、次のお店行こか.ᐟ」
「次のお店は二人やから安心してな.ᐟ」
「おん.ᐟ」
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o s 視点
「じゃーん.ᐟ」
「今流行りのケーキ屋さん.ᐟ」
「ここ行きたかったんよね.ᐟ」
「さあシャオちゃん.ᐟ行こうか.ᐟ」
「えっ.ᐟ?あ、うん.ᐟ」
カラランと心地よい鐘の音。
「いらっしゃいませ〜」
「何名様ですか?」
「二名で」
「二名様ですね.ᐟ」
「こちらの席へどうぞ〜」
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o s 視点
「マンちゃん、ここって高いとこやなかったっけ……?」
そう。ここは一個1,500円するケーキ屋さん。
ふふふ〜今日はグルッペンからお金死ぬほど貰ってるから普段行けないところも行けちゃう.ᐟ
「グルッペンからお金貰ってるからいけるんやでシャオちゃん.ᐟ」
「なんならメンバー分のケーキ買ってもお金余るわ〜」
「まじか……」
「後でお土産で買ってあげよね.ᐟ」
「うん.ᐟ」
「んで、シャオちゃん何食べる?」
「俺はね〜このイチゴタルトかな.ᐟ」
「俺……はこのベリーチーズケーキにするわ」
「おけ」
「すいませーん」
「はい、ご注意はなんでしょうか?」
「これとー、これで.ᐟ」
「お飲み物は何に致しますか?」
「シャオちゃん、なにがいい?」
「俺はコーヒーで」
「コーヒー1つと紅茶ミルクと砂糖有り1つで」
「かしこまりました.ᐟ少々お待ちください.ᐟ」
「あ、すいません」
「後でテイクアウトさせてください」
「かしこまりました.ᐟそれではごゆっくりどうぞ」
「シャオちゃんさ、こういう所初めて?」
「おん.ᐟ初めてやからめでちゃ楽しみ…….ᐟ.ᐟ」
「くっふふ」
シャオちゃん可愛い。ふっ、と少し半笑いが我慢出来ずに出てしまう。
「なんで笑っとんの」
ムスッと言う効果音が着きそうな顔でシャオちゃんが聞く。
「いや?なんでも」
「可愛いなぁ、と思って」
「俺可愛くないし」
「はいはい、かっこいいやもんね」
ふは、と少し馬鹿にしたような笑いを出す。
するとシャオちゃんはペシッと俺の額にデコピンをする。
「あだっ」
「マンちゃんのばーか」
「それ言うならシャオちゃんもでしょ」
額を抑えながら俺が言う。
「お待たせしました〜」
「イチゴタルトとベリーチーズケーキです.ᐟ」
「あ、はい.ᐟ」
「では、ごゆっくりどうぞ〜」
「いただきます.ᐟ」
「いただきます〜」
一口目。フォークで小さく切り口へと運ぶ。
甘い〜.ᐟ体に沁みるぅ〜.ᐟ
イチゴの酸味と甘みが丁度いい感じでマッチしておいひぃ……
このホイップクリームもイチゴを引き立たせる為に甘さを控えめにして食べやすさを重視してるのもポイント高い…….ᐟ.ᐟ
「はははっ」
シャオちゃんが八重歯を出して笑う。
「?どしたん?」
もきゅもきゅ、と俺がタルトを味わっている時だった。
「マンちゃん、頬っぺたにクリームついてる」
ふふふ、と我慢しながらも堪えきれないように笑う。
「へっ.ᐟ?⸝⸝⸝嘘っ」
慌てて拭こうとするもどこかわからず苦戦する。
「ふふっ、ここやって」
指でシャオちゃんがクリームを拭い取り自身の小さな口へと運び舐める。
「あ、このクリームうま」
「んなっ⸝⸝⸝」
「マンちゃんのおっちょこちょいやなぁ」
「おっちょこちょいちゃうもん……」
「はははっ、せやな」
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o s 視点
「ふ〜この店美味しかったぁ……」
「また行こね.ᐟシャオちゃん.ᐟ」
「せやね.ᐟまた行こ二人旅.ᐟ」
「うん.ᐟ」
「もうテイクアウトしたし後は帰るだけやね.ᐟ」
「早く帰ろ.ᐟ皆にお土産はよ渡したい.ᐟ」
「ふふふ、行こか.ᐟ」
とある日の夕上がり、二人旅が終わった。
秋特有の冷涼な風が音もなく落ち葉を転がした。
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𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩いいね1000
小説書きたい欲爆発しました。
皆さんからしたら長めだったと思います。
私からしたら短い方ですが。
しばらくは投稿しないと思う。うん。
私の最高記録が15000文字なんで……
過去最高から二番目でした今回。
まさかの13000文字。
てへぺろ。
ま、お粗末さまでした。
閲覧ありがとうございました!
コメント
7件
shaさんの過去が気になりますな。 osさんとshaさんの会話がとっても可愛くて癒されます! 続き待ってます!
初コメ失礼します! 最っっっ高です!✨️