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❤️『なーTomー?』
リビングのソファにもたれ掛かるように腰かけ、HENTAI本を読みふけっているTordが、顔だけこちらを向いて俺を呼び止めた。
💙『ンだよ』
ジャン負けの買い出しで今2人は不在。俺はキッチンを漁ってスミノフとツマミを探していた。
❤️『お前のこと好きだぜ』
💙『あーハイハイ、今はベーコンねぇぞ、、って、は?』
こいつ今なんて言った?すき?はァ?
❤️『だから、お前のこと好きだって言ってんだ』
すき?お前頭でも打ったのか?
💙『すき?お前頭でも打ったのか?』
あまりの動揺で思ったことがそのまま口を突いて出た。
パワーワードすぎてフリーズし、冷蔵庫を開けっ放しにして突っ立っている俺を含み笑うようにしてから、Tordはゆっくり俺に近づいた。
俺の背後に着いて後ろから冷蔵庫をぱたんと閉める。
❤️『吃驚したか?ずっと嫌いだと思ってたヤツに勝手に片思いされてたんだもんな?笑』
そうだよふざけんな。なんでてめぇが俺なんかを。
💙『趣味悪ィ、そんな冗談Eddにでも言えばいいだろ。』
動悸息切れが止まらない。心拍数が酷く上がっていく。変な汗をかいている。頭が真っ白だ。
❤️『お前が好きなんだよ、Tom。』
後ろに立たれているせいで顔色も何も見えないが、震えるような声のせいで、本心なのだと確信してしまった。
💙『おまえは、俺の事を嫌いだと思ってた。』
顔が赤いのがバレたくなくて、必死に俯いて答えた。
💙『嫌い合ってるはずで、俺もお前も、お互いが嫌いなはずなのに、』
手が震えている。どうしたらいいんだろう。
❤️『ごめん、ずっと前から好きだったんだ、』
視線を落とすと、俺の震える手を握ろうか迷っているTordの手が見えた。
お前、そんなに優しいやつだったっけ。
ゆっくりと伸びるTordの手を躱して、冷蔵庫にもたれ掛かり真正面から手を握った。
❤️『ッ、え?』
驚きを隠せない表情のTordの顔に手を添えて、頬に優しくキスをした。
💙『愛してるぜ、Tord?』
❤️『こんなの、ありかよ、』
照れて茹で蛸になっているTordがこの上なく愛おしく、愛らしかった。