教室の喧騒が遠くに聞こえる放課後、田中丘去男はいつものように教室の隅でぼんやりと窓の外を眺めていた。18歳の彼は、クラスの中では目立たない存在だったが、どこか落ち着いた雰囲気を持っていた。そんな彼の視界に、隣の席の尾林鹿野が入ってきた。
鹿野は整骨院でバイトをしているだけあって、姿勢が良く、動きに無駄がない。ショートカットの髪が揺れるたび、クラスメイトの視線を集めるような美少女だった。丘去男とは特に親しいわけではなかったが、同じ18歳、同じクラスという縁で、時折言葉を交わす程度の関係だった。
その日は、いつもと様子が違った。鹿野が教室の掃除当番を終え、バケツを片付けようとした瞬間だった。彼女の手が滑り、バケツの水が床にぶちまけられた。そして、その水が彼女のスカートを濡らし、太ももを伝って滴り落ちる。鹿野の顔が一瞬で真っ赤になった。
「あ…やばい…」
彼女が慌ててスカートを押さえる中、周囲の生徒がざわつき始めた。すると、丘去男がさっと立ち上がり、自分の上着を手に持って近づいた。
「おい、大丈夫か?ほら、これ使えよ」
彼は上着を鹿野に渡し、彼女の濡れたスカートを隠すように自然に立ち位置を調整した。まるで何事もなかったかのように振る舞い、クラスの視線をそらす。鹿野は恥ずかしそうに目を伏せながらも、「…ありがとう、田中」と小さく呟いた。
その日の放課後、鹿野は丘去男を呼び止めた。
「ねえ、田中。さっきの礼に、マッサージしてあげようか?私、整骨院でバイトしてるから結構上手いよ。それと…日光浴でもどう?疲れてるでしょ」
丘去男は少し驚いたが、断る理由もないと思い、「お、おう。いいよ」と頷いた。
二人は学校近くの鹿野の家へ向かった。鹿野の部屋はシンプルで、窓から差し込む陽光が心地よかった。丘去男はソファーに座り、鹿野が「じゃあ、肩からね」と言いながら彼の背後に回った。彼女の手は驚くほど力強く、的確に凝りをほぐしていく。
「気持ちいいだろ?」と鹿野が笑うと、丘去男は「うん、めっちゃ楽になる」と素直に答えた。
マッサージが終わり、鹿野が「ちょっと疲れたから飲み物取ってくるね」とキッチンへ向かった。戻ってきた彼女の手にはグラスが二つ。
「アイスティーしかなかったけど、いいかな?」
「うん、いいよ。喉乾いてたし」
丘去男はグラスを受け取り、一気に半分ほど飲み干した。冷たくて甘いアイスティーが喉を潤す。だが、数分後、彼の瞼が重くなり始めた。
「なんか…眠く…」
言葉を終える前に、彼の意識はふっと途切れた。
丘去男が目を覚ますと、ソファーに横たわっていた。目の前には鹿野がいて、彼女の瞳が妙に熱っぽく彼を見つめている。
「お前…ずっと好きだったんだよ、田中」
鹿野の声は低く、どこか切なげだった。彼女の手が丘去男のシャツをそっとめくり、肌に触れる。アイスティーに睡眠薬が入っていたことを、丘去男はまだ気づいていない。
鹿野の唇が彼の首筋に触れ、熱い吐息が肌を這う。彼女の指が彼の胸をなぞり、徐々に下へと滑っていく。
「フンッ…フンッ…アアアアアアアア♡」
鹿野の声が部屋に響き、彼女の動きが大胆になっていく。丘去男の意識が朦朧とする中、彼女の手と唇が彼を翻弄した。
やがて、丘去男の意識が少しずつ戻ってきた。眠気の中で感じる快感に、彼の口から掠れた声が漏れる。
「良いよ…来いよ…」
その声に、鹿野の動きが一瞬止まった。そして彼女はさらに熱を帯びた声で、「フンッ…アアアアアア♡」と喘ぎながら彼に寄り添う。
クライマックスが近づいた瞬間、丘去男が突然呟いた。
「胸に…かけて、胸に…」
鹿野は一瞬驚いたが、彼の言葉に従い、熱い吐息とともに潮を彼の胸に放った。部屋に静寂が戻り、二人の息遣いだけが響き合った。
後日談。
あの出来事以来、田中丘去男と尾林鹿野はただのクラスメイトではなくなった。学校では普通に接する二人だが、放課後になると、互いの家を行き来し、秘密の関係を楽しむようになった。
「次は睡眠薬なしでいいよな?」と丘去男が笑うと、鹿野は「フンッ、わかったよ♡」と返して、彼の肩を軽く叩く。
二人のセフレとしての絆は、奇妙なきっかけから始まったものだったが、意外と心地よいものだった。
コメント
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いいゾ〜これ、淫夢は神だってはっきりわかんだね。