注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・博士×ロボットパロ的な物語です。
・中途半端な所で終わってます。完結までが好きな人は回れ右です。
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大きな爆発音が、森の中に響き渡る。
おかげさまで、森の中心は禿げてしまった。
全ては、ポンコツな博士が原因である。
tn「またなんかやらかしたなお前!!」
ci「どひゃ〜!!か、勘弁してよお!!」
癖毛は跡形もなくアフロになっており、白い白衣は黒くなっていた。
全く。もっと博士らしくピシッとしてくれ。
俺は、アフロの博士の頭を叩いた。
それから、正座をさせて説教をしてやった。
俺の名はtn。
博士…ciの助手である。
彼はポンコツだ。
だが、実は凄い才能を持っている。
ロボットを作るのだってお手の物。
まあ…たまにこういう爆発を起こすのは呆れるけどな。
ci「それでな!!人工知能AIを取り入れた、助手ロボットを作ろうと思っててん!!」
tn「はぁ??助手は既におるやん。」
ci「わーってるよ!!!!tnが1番やで!!」
「でもほら、どんなんか気になるやん??」
にひひと傷だらけの頬を上げて笑う。
そんな頬に優しく湿布やら絆創膏やらを貼ってやった。
ci「今、身体を作っとるんやけど…本物の人間そっくりにしたくてさ〜。」
「髪の毛とかー、肌とかー、瞳とか!!」
わくわくと空中に人差し指で図を描く博士は、希望で満ち溢れているようだった。
俺は、そんな彼を見ているのが好きだ。
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ピッピー。ピ。ピッピー。
ガシャン。ピピー。
ci「おう!!起きたか??やほ!!」
目の前の人物を読み取りました。
彼の名を調べます。
ci「自己紹介せな!!俺はci、お前はshp!!」
ci。記録しました。
shp『起動シマス』
ci「おー!!う、うう、動いたあああ!!」
周りを視認しました。
天気曇り。気温12°。時刻12時09分。
日にち3月10日。
ci「ええか??この本を読んでくれ!!」
「この本には、人間についてまとめた文がある。これでお勉強や!!」
本を受け取りました。
ページを表示します。15ページ。本文から読み取ります。
ピッピ。ウイーン。
読み取りました。
shp『人間、博士モ人間デスカ?』
ci「せやで〜!!可愛い人間さんや!!」
shp『可愛イ。記録シマシタ。』
ci「ぷははッ、変なこと覚えさせてもうた!!」
shp『変ナコト??検索ヲ開始シマス。』
ci「ああ、ええよ!!すまんすまん!!」
tn「…。」
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なんじゃありゃ。
新しい助手とやらか??
ci「あ、tn!!出来たで、助手ロボット!!」
tn「え、ろ、ロボット!?」
え?嘘やん。
だって見た目があんなにも…人間、。
shp『shpデス。貴方ノ名前ハナンデスカ?』
tn「お、俺はtnや。」
shp『tn。記録シマシタ。』
ciはよしっと手を叩いて喜んでいた。
ci「成功したんやぁ!!tn、凄いやろ!!」
tn「凄いわ…こりゃ、たまげたわ。」
ci「やろー??tnが居てくれたおかげやで!!」
ciは眼鏡をかちゃりと上げて、こちらに駆け寄ってきた。
すると、乱暴に俺の手を握り、わいのわいのと踊り始めた。
shp『今ノ雰囲気二合ウ音楽を検索シマシタ。』
shpがなんだか古びた喫茶店で流れそうな曲を流し始めた。
それを聞いて、俺とciはゲラゲラと笑った。
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あれからciは、shpばかり気にした。
別にどうでもいい。
ただ、いつも隣にいた俺は、いつしか研究室の隅で雑用をするようになっていた。
tn「…ci、この書類は。」
ci「shp!!これはなんでしょう!!」
shp『煙草やね。ciが好きな銘柄の奴ヤ。』
ci「ピンポーン!!しかも、喋り方も慣れてきたやん!!ええぞお!!」
shp『ciのおかげやで。』
より人間に近づいた最新モデルの顔がふにゃりと微笑む。
ciはそれを見て満足そうに頭を撫でた。
ふわふわと茶髪の髪の毛が跳ねていた。
tn「…なあ、この書類はどうすればええ?」
ci「んー?ああ、それは書いたらファイルに閉まっといて!!」
tn「はーい。」
言われた通り、ファイルに閉じる。
そして、またciの方を向くが、ciはshpに色々話していたので俺は部屋を出た。
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tn「…ほんま、きぃわる。」
これは嫉妬なのだろうか。
なんて、恥ずかしいのだろう。
男で、ただの助手の俺が。
そう思いながら、沈んでいく太陽を眺めていた。
いつしか、夜になったらしい。
ciは研究に没頭することがよくあるので、時間の経過に気が付かないのだろう。
俺の事を探しに来ないし。
俺は大きくため息をついた。
shp『どうかしたんすか?』
後ろから、聞きなれた声が聞こえて、振り返る。
shpがフラフラとした足取りで近寄ってきた。
tn「おう。ciは?」
shp『ciなら寝てます。』
tn「そうか。」
沈黙が流れる。気まずいだけだ。
tn「…なあ、shp。お前はロボットで、俺は人間。同じ助手の立場を狙っているのだろうが、所詮お前には不利だ。」
shp『そうやね。俺はいくら最新の人工知能があったとて、人間のtnさんには敵わなイ。』
tn「…俺の場所なんや。ここは。奪わないでくれ。ロボットは、人間の配下…だろう。俺の場所を奪うなんて真似は止せ。…これは、嫉妬というのだろうか。でも、ここが俺の唯一の場所なんや。すまんな。」
shp『いいえ。tnさんのおかげもあっての俺ですし。そんな無理矢理奪うなんてことしなイ。…でも、隣に立つのも、ダメなんすか。』
ロボットの癖に、感情があるのか。
なんても、めんどくさい。まるで本当に後輩が出来たようだ。
まあ…正直嬉しいとも思うがな。
tn「隣に立つ…なら、まあええかな。でも、隣に立ったらきっとciはshpを選ぶさ。人工知能は、ciによって進歩する。俺は、それが難しい。」
shp『じゃあ、俺がtnさんを選びますよ。人工知能は、自分で努力が出来ない。人間のtnさんは、それが出来る。貴方は凄イ。』
tn「ははっ、照れるわ。」
shp『…この雰囲気の曲、流す?』
tn「ええよ。イカれてまう。」
俺は、そっと冷たいshpの手を取り、家に向かって歩き出した。
家に着くと、毛布を肩にかけて寝癖をつけたciが慌ただしく駆け寄ってきた。
心配したと、大声で俺の肩を揺さぶった。
その後、shpは充電のために地下に戻った。
俺は、ciと珈琲を飲んだ。
tn「…ふう。」
ci「な、なあ。新しいロボットを作ろうと考えとるんやけど…。」
tn「ん。ええんやない?」
ciは困ったように珈琲の入ったコップを置いた。
ci「shpが言っててん。tnを1人にしたらあかんって。…悲しませてたんね、ごめん。」
tn「ええ!?いやいや、べつに…。」
俺は咄嗟に手を振った。
ciは資料を取り出して、俺に見せた。
ci「名前はgr。tnが好きな内容を入力済みやで。やからね、grは俺の助手じゃなくて、tnの友達。」
金髪で赤色の瞳、黒いロングコートのような物を着ている写真を眺める。
俺のために、わざわざ。
ci「これなら、tnも寂しくならないかなって。…俺を嫌わないで、これで、許してくれる??」
tn「当たり前やろ。それに、怒ってないよ。」
ci「ほ、ほんま!?や、やったあ!!!」
ciは椅子から立ち、ぴょんぴょんと飛んだ。
そして、意識を飛ばした。
tn「えッ…!!!ci!?」
gr『睡眠不足だな。ずっと、私の機能を作っていたからな。』
tn「…え。お前が…!!!!!」
にやりと笑うその表情に、惹き付けられてしまった。
本当に、凄い博士だよ。
俺も、そうなりたい。
それから、10体以上のロボットを作るのも、近い未来の話だ。
コメント
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あんのぉ〜もう素晴らしいんですけども素晴らしい過ぎて1回死んだんですけども...このgrが出来て4人でのほほんみたいな生活してる続編出来たら欲しいんですけど......ダメでしょうか?
え、もうまじ最高すぎません??? 好きすぎんだけど
待って無理だ好きすぎるぅぅぅぅ ッッ !!!! tnさん嫉妬してるんかわよき … ッ 天才で天災なci博士がたまに失敗しててもロボット作んのすげぇ … 新.人で射抜かれて毒.素でとどめ刺されました 。 誰か私を作ってくださ ((まじキモ発言申し訳ない これからciくんとtnさんによってd!が作られていくのか … !!✨️