テラーノベル
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「そ、そんなの持ってないし…」
「なんで嘘吐くの?いいじゃん別に持ってても。それより、ねぇ、見たいな~」
「そ、そんなのレンタルビデオとかで借りれるんじゃない?わからないけど…」
なんとか教室に入ろうとするが、倉見さんは体で行く手を塞ぐ。うぅ…
キーンコーンカーンコーン、予鈴だ!
ちょっと強引に、でも触れないようにすり抜ける。
「あ、もう…うち、諦めないからね~」
あぁ…またか…うちのクラスの女子たちはなんでこう僕にばっかり声をかけてくるんだ…
「さっき倉見さんに絡まれてなかった?」
「橋本さん、うん、なんか…もしかしてビデオのこと話した?」
「え?ううん。あたしもあんまり倉見さんとは話したことないし」
女子ってグループ違うと本当に近付きもしないもんな。好き嫌いとかじゃなくて気の合う人といるのが楽しいのは男子も同じだしね。
「で?ビデオってあのこと?もしかして見せてとか言われたの?」
「うん。みんななんで僕に言うんだろ?男子は誰なら持ってると思うのに」
「いや、みんな持ってないでしょ?それにがっついてる男子と見るなんて危ないじゃん?」
え?みんな持ってないのか?確かに僕の友達たちも持ってないけど…
「ん?がっついてる男子?」
「うん。みんな目がギラついてる(笑)ハカセくんはなんか草食系ってか余裕があるっていうか…手とか出してこなそうだもん。あたしは出しちゃったけど」
そうだった。橋本さんもおんなじ感じで見たがって断りきれなかったんだった。
「橋本さんと同じように考えてるのかな?」
「そうじゃない?見せてあげたらいいじゃん?もしかしたらヤれるかもよ(笑)」
「ヤ!?そんなの…」そうかな…いやいや僕にはあきちゃんが…
放課後。
いつもの友達と下駄箱へ来ると倉見さんが待ち構えていた。
「倉見さん…」
「ねぇちょっといい?」
「あっハカセ、俺ら先に帰っとくから…」
「あっちょっ!」
「は~いバイバーイ!」
「…じゃあ見たいなら明日持ってきて貸すからそれでいい?」
「なんで?今からハカセ君ちで見せてよ?ハカセくん西中でしょ?近いんじゃん?」
なんで僕の出身中学を知ってるんだ…
「でも親とか…」
「音量下げれば大丈夫でしょ?見たらすぐ帰るからさ」
まただ…いいよって言うまで引かないんだよな…
仕方ない…
「本当に見たらすぐ帰る?」
「約束するよ。つまんなかったら途中で帰るかもしれないし」
「…じゃあ着いてきて?こっち」
「やった!あ、待って歩き?そんなに近いんだ。うち、自転車取ってくる」
自転車に乗って戻ってきた。わっ、そんなミニスカートじゃパンツ見え…ほら!
「お待たせ!行こ?」
「うん」
自転車を降りて押しながら歩く倉見さんとうちに向かう。
「ここだよ。自転車はそこに停めて?」
「本当に近いんだぁ!これなら絶対遅刻しないじゃん」
まぁちゃんと起きられればね…
鍵を開けてドアを開ける。
「どうぞ」「あれ?誰もいないの?」
「うん。二人とも仕事行ってる」
「さっき親がいるとか言ってなかったっけ」
あっ「さっ早く入って」「ん~?」
部屋に着くと早速準備をする。
「どこでも好きに座って」
「あ、じゃあここいい?」
やっぱりそこなんだ。
「どうぞ」
え~と、どれに…そうだ、せっかくならあれにするか。再生っと。
コメント
1件
うわあ…倉見さん、しつこくて距離詰めるの上手すぎる😅 しかも「見せてあげたらヤれるかも」って友達が冗混じりで言うの、こういう空気あるあるで笑った。でも主人公が「あきちゃんが…」って戸惑うところが切なくて、草食系キャラっぽさが出てるね。ミニスカパンツ見えもさらっと書かれててドキッとしちゃったよ…!! どんなビデオなのかめっちゃ気になる〜続き待ってます🌸