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ベランダの窓が君の息でくもる。まるで僕たちを表すような、薄暗くて重い空気。
君はすっかり変わってしまった。彼はタバコを手にして外の景色を見回していた。
あの頃が寂しいなんて本音を漏らしながら、彼がいるベランダに足を踏み入れた。
無言のまま見つめ合いすぐにそっぽ向いてしまう彼。僕は遊び心でタバコを手にして吸ってみる。驚いた表情をして見てくる彼が愛おしくてたまらなかった。
本当は吸えば構って貰える、なんて...
咳き込んで息が苦しくなった。肺の奥まで永遠に残り続ける苦い味。そんな僕を見て彼は笑った、太陽のように眩しい笑顔で。
そんな彼を僕は優しく肩を叩いた。今まで放置したこと、喧嘩したこと、今までのことは君の笑顔で洗い流される。
君のけむりで溢れていたベランダは僕たちの笑い声で溢れていた
これから何度も喧嘩し、すれ違うこともあるけどそれを乗り越えて最後はハッピーエンドで終わらせる。
まるでタバコにように