声はウエイターさんのものだった。まだ残っていたらしい。
「あ、はい……って、えええ!? 朱虎!?」
振り向いたあたしは死ぬほどびっくりした。そこにはウエイターの制服を着た朱虎が立っていたからだ。
「何でここに!? ……ん? あれ?」
いや、違う。別人だ。
身長や体つきは朱虎と同じくらいだけど、よく見ると髪の色も黒だ。顔は朱虎に負けないくらい整ってるけど、線が細くて穏やかな雰囲気だ。
「先ほどはお話の途中で遮ってしまいまして、失礼いたしました」
ウエイターさんは柔らかに微笑んだ。胸には『一柳』と書いた名札がつけられていて、耳には赤いピアスをしている。歳はよく分からないけど、今黒さんとおなじくらいだろうか。
「あ、いえいえ、全然! むしろ助かりました」*********
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