“九条里奈を殺害する”
朝、登校すると黒板にはそう書かれていた
まあ、犯人は十中八九工学部の人間だろう……確かうちのクラスに工学部がいたような気がする
動機は九条先生のあの行動のせいで被害を被ることになったから……かな?
監視カメラを止めるのにはある程度知識が必要
そこら辺から考えてみると、まぁ多分琉偉たちではない……はず……
そんなことを考えていると阿久津と東風谷が話しかけてきた
阿久津・東風谷「白雪、おはよう」
白雪「おはよう」
東風谷「あれ、どう思う?」
白雪「黒板ね、
多分だけど、やったのはアイツらじゃないと思うよ……」
阿久津「検討でもついてんの?」
白雪「まぁ、多分?」
阿久津「へ〜
ねぇ、数学の問7のとこ教えて欲しい」
白雪「わかった
昼休みでいい?」
阿久津「うん」
黒板の件以外はいつもの様子と特に変わらなかった
阿久津「これ」
白雪「ああ、コレね
余弦定理使って解けばいいよ」
阿久津「なるほど」
扉が開く音がして後ろを振り返ると、琉偉たちが教室へ入ってきた
相楽「どうしたお前ら?そんな顔して。」
神楽「いや、皆昼休みは工学研究会の部室に行ってたから、、笑」
野辺「ねぇ、誰の席座ってんのさ?」
倉知「え、あ、ごめん!」
ガシャン!!!
迫田「そこは空気読んでさっと空けてくれよ?」
机ごと男子生徒を蹴飛ばした迫田がそう言った
相楽「瓜生君、向坂君、お前ら消えろ。」
瓜生「は?」
迫田「裏切ったカス達は出てけって言ってんだよ」
琉偉や迫田の言葉にイラついた瓜生は胸ぐらを掴み反抗したが向坂が止めたのもあってか舌打ちをすると教室から出ていった
二人が出て行ったと同時に琉偉が私たちに向けて話し出した