TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

「律?ぼーっとしとらんで、はよ」

真っ白な雪が積もることはなく、ただ淡々と降ることを目的にしているように感じる。

「彩芽、ほんまに良かったん?」

冬休みの午前3時20分。家を抜け出し、死の旅へ立とうとしていた。

「なに……あぁ、どうせ暇やったし」

「そうやなくて!」

律は食い気味に彩芽の言葉を遮った。違う、そうじゃない!と言わんばかりの声量に彩芽は少し驚いて耳をかいた。

「大きい声出さんでよ……付き合ったるって、律が死ぬなら、私も着いてったる」

彩芽は律の背中を叩いて、ニヤニヤと顔をふやけさせた。だけど、彩芽の目は雪によく映える黒だった。

「1人は、寂しいやろ」

雪はまだ降っている。

この作品はいかがでしたか?

56

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚