テラーノベル
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俺はセラさんの身体を押し除けて顔を上げた
そして俺の顔に触れた手を振り払う
「ロウ君?」
「離して下さい!もう声もかけませんから」
「え、なんで‥‥そうじゃないよ?そうじゃなくて」
「全部言わなくたって俺だって分かります」
「えっ⁈本当にそうじゃないからっ‥‥落ち着いてよ」
セラさんは俺の身体から手を離してその場にしゃがみ込み、俺の顔をしたから覗き込んだ
「ごめんね?あまりに可愛いから揶揄いたくなっちゃった。本当にごめんて」
「‥‥‥‥」
「ロウ君が思ってるような事じゃないから」
そう言いながらセラさんが俺の前に手のひらを出した
俺はセラさんの手と顔を交互に見る
そして差し出された手のひらに手を伸ばしながら俺は言葉をかけた
「なんですか‥‥‥」
「先輩とか友達じゃなくて恋人になって欲しいんだ」
「えっ‥‥⁈」
もう少しで触れそうだった手が止まる
でもその手はすぐにセラさんに掴まれた
「捕まえた」
「っ⁈セラさ‥‥」
「捕まえたよ?ロウ君のこと」
掴まれた腕を引っ張られ、セラさんの腕に捕まると長い腕に抱き締められる
その力は優しくて、逃げようと思えば逃げられるのに俺はそこから離れたくはなかった
だからとは言え、こんな状況が恥ずかしくて俺はセラさんの腕の中で固まってしまう
「ねぇロウ君、俺の事好き?」
「‥‥‥‥です」
「ん?もう一回言って?」
「嫌です」
「聞こえなかったんだって。もう一回言ってよ」
「嫌ですっ!」
「好きだってもう一回言ってよ!」
「聞こえてるじゃないですか!」
「言わせたいだろ?何度だって」
お互いにしゃがみながら顔を見合わせて笑ってしまう
そしてまた見つめ合うとセラさんが俺の膝に手をついた
そのままセラさんの顔が俺に近づく
俺は思わず床に尻を着き、背中を本棚にぶつけた
「痛っ‥‥」
「何されると思ったの?」
「何って‥‥そんな‥‥」
そんな事聞かれても
絶対言える訳ない
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朧
2,421
#学園
蒼月
1,302
コメント
4件
ぎゃああああもうこの2人ほんと尊すぎる!!😭💕💕 「捕まえた」からの「好き?もう一回言って?」の流れ、完全にこっちの心臓止まるかと思った…!ロウ君のツンデレっぷりが可愛すぎてセラさんが揶揄いたくなる気持ちめっちゃ分かる(笑) しゃがみながら見つめ合って笑っちゃうところとか、青春のエモさが爆発してるよ…!続き、待ってます!🔥🌸