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出来損ないの私は。
時は20XX年。とある国は敵対国との戦争が勃発していた。実に6年3ヶ月とズルズル続いていた。
戦争が起きたきっかけ?私からしたらしょうもないきっかけだ。
戦争をしている身が言っても説得力がないかもしれないが言わせてほしい。
戦争をする意味はなんなんだ?口があるだろ。
争いをして変わることはあるかもしれない。
だがな、罪なき人も無差別に巻き込み、傷つけ、悲しませ、怖がらせる意味はなんだ?
何故お偉いさんは口で話し合わない?何故兵器や暴力で解決しようとするんだ?
と言いたいが命令は命令だ。逆らうことは許されない。
私の役目は敵軍の狙撃だ。草むらに擬態し余程の理由がない限り動くことなど許されぬ状態でただスコープを除き敵軍を待ち続ける。用を足すときや食事以外は動けず腰がすごく痛い。
雨の日も風の日もどんな時も待ち続ける。
そんなことを何ヶ月も続けてきたある日。
遂に居座っていた場所がバレてしまったようだ。
私たちが思った最大の恐怖、戦闘機で爆撃される。戦闘機を目の前に私達はライフル銃、無力なのは承知の上だ。
足早に片付け居座っていた場所を後にする。
かつて感じたことのない恐怖が私の心臓の鼓動を早くさせた。
カチッと音がして何かが投げられた。
私の1番の親友の足元にコロコロと手榴弾が転がってきた。ピンを抜き投げ込まれるまでの時間を予想すると爆発までには残り2秒と言ったところか。
人間とは凄いものだ。 体が咄嗟に動いた 。
親友には生きて母国に帰ってほしい。
そう思い私は親友を押し飛ばし手榴弾に覆い被さった。