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俺は若井滉斗。
今日、元貴が自宅で亡くなったというのを聞いた。
ナイフで刺されたらしい。
テレビはもちろん、レコーディングも全て中止。
ニュースは元貴のことばかりで、ネットではファンが強く悲しんでいる。
元貴が居なくなった今、俺たちに出来ることは何も無い。
未だに信じられない。
一体誰が元貴を…なんてこんな事しか考えられないなんて…。
胸が痛くて…涙さえも出なかった…。
ただ、怒りと悲しみが混ざり合って…。
「また明日」
この言葉が最後だったなんて、昨日の俺たちは思いもしなかった…。
涼ちゃんは何も言わない。
言わなくてもわかる。
目の下のくま…明らかに寝れてない。
俺らはあの日を境に喋らなくなった。
また元貴に会いたい…その一心で…。
元貴が亡くなって三日後、俺らは活動を休止した。
《また帰ってくるよね？！》
《もう帰ってこないだろ…》
《もっくんがいないミセスなんか見たくない…》
《解散しないでほしい！！》
俺らを心配する声と、批判する声と……。
俺たちの明るい未来はいつ来るのだろうか…。
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