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満ち欠けのタロット 上
私、高校1年生の倉田ミカ。
「…….しゅん?」
「んー?」
そんな私の隣を歩いているのは、同じく高校1年生の黒川しゅん。
付き合って3ヶ月の彼氏です。
「歩きスマホ…良くないよ。」
何度目の注意だろうか。
しゅんは最近、私じゃなくてスマホを見るようになった。
前は、もっと私の目を見て話してくれてたのに。
そこに惹かれたのに。
まぁ、過去のことに目を向けても意味ないのか。
そう思いながら駅へ着く。
「しゅん、駅は人多いからスマホしまってって。」
「わかってるよ!」
逆ギレ…。
もう嫌だぁ。
私は帰って、ベットに寝転んだ。
「はぁぁ…」
…別れるのも時間の問題…か。
別れたくないのに…。
どうしよう…。
「もうやだぁ。」
私はベットで少し暴れた。
「…喉乾いたなぁ。ジュース飲みたい。」
コンビニでも行くかぁ。
私は気晴らしにコンビニに出かけるとこにした。
ガチャ。
「…わっ!!」
扉を開けると、1匹の黒猫がいた。
「ビックリしたァ。」
安堵したのも束の間、
「えっ…!?きゃあ!」
黒猫が顔に飛びかかってきた。
私は尻もちをついた。
「…いったぁ。」
目を開けると、
「えっ…ここ、どこなの?私…さっきまで。」
森の中に居た。
嘘だ。
さっきまで家の前にいたもん。
疲れてるだけかな?
「みゃあお。 」
足元から猫の鳴き声がした。
「…あっ!さっきの。」
「みゃぁー。」
黒猫は尻尾をゆっくり揺らして、瞳をこちらに向けた。
その瞳は美しく、光り輝き、吸い込まれそう。
「…..」
その瞳に見つめられたら、何でここにいるのかとか、
どうでも良くなった。
猫はそんな私の様子を見て、スタスタと尻尾を揺らしながら歩き出した。
私もなんとなく、ついて行く。
「………….。」
どれくらい歩いただろうか。
我に返った。
目の前には、小さな建物がある。
黒猫はその建物の中に入っていった。
「あっ、待って。」
私も建物の中に入った。
黒猫は、建物の中の人物に飛びついた。
「えっ…。あなたは?」
「私は月詠夢路。あなたをここに呼んだ者です。」
「みゃあ。」
…どういうこと?
状況が把握できていない。
「帳が少し、荒い手を使いましたか。ごめんなさいね。」
「にゃあお。」
「…帳?」
…黒猫のことかな?
「はい。私の相棒の帳です。」
「にゃあ。」
…で?なんで私はここにいるの?
「今回、あなたをお呼びしたのには理由があります。」
「理由…?」
「はい。」
「黒川しゅんさんとの関係、ハッキリさせたいのでしょう?」
「…え。なんで、それを?」
…知らないはず。私がそんな気持ち抱えているなんて。何、この子。何者?
「怪しむ気持ちも分かります。
でも、黒川しゅんとの関係を後押しするのが、今回の私の仕事ですので。」
全くもって分からないんですけど。
「嫌なら良いですが。」
…おもしろい。
「…分かった。お願いします。
私に、しゅんとの良い関係のヒントをください。」
その子は…月詠夢路はその言葉を聞いて、ニヤリと笑った。
「ようこそ。恋愛占術館へ。」
「みゃぁお!」
コメント
2件
読んでくれて、ありがと〜!! 羊と亀のお遊戯会です! サムネ変えてみました✨️
ええっ!?これめっちゃ気になる!!😳💕 彼氏のスマホ依存に悩むミカちゃんが黒猫に導かれて占い館に迷い込むなんて…非現実的なのに心情がリアルすぎて感情移入しちゃったよ…! 「別れるのも時間の問題…」のところで胸がきゅーってなった😭 恋愛占術館の夢路ちゃんも神秘的でカッコいいし、この先どうなるの!?続き読みたくて仕方ない!!🌸