テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第12話「もう隠さなくていいらしい」
昼休み。
教室。
(なんでこうなんねん)
机に突っ伏したまま、
俺は動けずにいた。
視線めっちゃ感じる。
「ねえぷりっつくん、ほんとに付き合ってるの?」
「いつから!?」
「どっちから!?」
(うるさい)
全部聞こえてる。
でも顔上げたら終わる。
「お〜い〜」
「無理やって!!」
思わず叫ぶ。
教室に笑いが起きる。
(終わってる)
完全におもちゃ。
その時。
後ろから影。
(……来た)
次の瞬間。
後ろから腕が回る。
「っ!?」
一気に息詰まる。
背中に、体温。
そのまま、
抱きしめられる。
「あっきぃ!?」
振り返れない。
完全に捕まってる。
「何」
耳元で落ちてくる声。
近すぎる。
「何じゃない!!」
でも、
本気で振り払わない。
そのまま固まる。
(……あれ)
逃げようとして、
やめる。
思ったより、
嫌じゃない。
むしろ、
心地よいあったかさが
落ち着く。
(なんでや)
「後ろからは反則やろ……」
小さく言う。
あっきぃがちょっと笑う。
「逃げるから」
「逃げてへん」
言い返す。
でも、
この体勢のまま。
あっきぃはそのまま、
体重を少し預けてくる。
背中にぴったりくっつく。
(近いって)
その様子を見て、
周りがざわつく。
「え、ちょっと待って」
「あれってバックハグじゃん」
「やば、漫画みたい!」
(やめてくれ)
一気に顔が熱くなる。
「離せって!!」
言うけど、
力は弱い。
あっきぃは普通に無視。
「顔見えないのもいい」
「は?」
「絶対赤いもん」
(バレてる)
「赤くねーし!」
でもどーせ声でバレてる。
その瞬間、
誰かが言う。
「ぷりっつくん、めっちゃ可愛いんだけど」
「わかる」
「反応がさ、いちいちめろい」
(は??)
一気にフリーズ。
「かっ、かわぃ……?」
自分で呟く。
その言葉が一番ダメ。
「うん、めっちゃ」
「今の顔見たい」
「絶対やばいって」
(無理無理無理)
逃げたいのに、
後ろ、塞がれてるし。
あっきぃの腕、
外せない。
「ほら」
耳元で、低い声。
「言われてる」
「やめろ……」
もう抵抗弱い。
そのまま、
少しだけ力抜ける。
あっきぃがそれに気づく。
腕、ほんの少し強くなる。
「かわいいって」
「言うな!!」
即反応。
でも、
離れないことにした。
その時、
あっきぃが少しだけ顔を寄せて、
小さく言う。
「俺が1番思ってる」
(……っ)
完全に止まる。
思考、飛ぶ。
周りが一気に騒ぐ。
「え、今のやばくない!?」
「無理、尊い」
「イチャイチャしやがって」
(ほんまやめろ)
でも、
もうどうしようもない。
顔、熱いまま。
逃げる気も、
もうほぼない。
「……もう好きにせえ」
小さく言う。
半分諦め。
でも、
拒否じゃない。
あっきぃはそれ聞いて、
「そうする」
そのまま、
ぎゅっと抱きしめ直す。
(あかん)
完全に、
慣らされてる。
でもやっぱり、
嫌じゃない。
好きだから。
コメント
8件
一気見させていただきました!😍めっちゃ書き方上手すぎて最高です👍🏻
あきさんメロ男すぎんか?😳😳
akくん、沼男すぎない?? 書き方やっぱりめっちゃ好き😭