『こんなことしてる場合じゃない』
気づいたら家を出ていた .
現在時刻は13時 .
昨日あの館へ行った時は17時で、18時には
着いていた .
そんな事を頭に巡らせながら
日記を大事に持って走る .
持ち物はちょっとしたお金とスマホ、日記
だけだが家を出る時に持ち物用意の事は
考え無かった .
ついた .
館が目の前にある通称【たけしの家】
ある中学生集団が館に行き行方不明になった
という噂で有名だ .
たけしの家の前を見る .
『 …昨日と違うな… ? 』
昨日見た時は蔦がある程度だった .
だが今見ると壁が壊れていて壊れた穴から
宇宙のような触れてみたい好奇心の湧く 穴が
何個か あった .
近くまで行こうと森をかき分けて進む .
ぼこ
音がして足元を見る .
『 は 、落とし穴 ッ ? 』
誰が掘ったのかも分からないが 一晩では
掘れないような高さの穴に 落ちてしまった .
ひゅう 、と落ちていく中 、死を覚悟した .
酷く痛々しい音が頭に鳴り響き
意識もそのまま手放した .
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『 …あ ? え… 』
体中が痛い .
苦しい
息がしにくい
『 痛…誰…か…助けて… . 』
また意識が無くなっていく .
「 お……は…………が………… 」
微かに声が聞こえたような気もするが
耳鳴りが鳴り止まず 、痛みと不安で意識が
無くなった .
__________
また声が聞こえる .
「 ……からな…… 」
「 ここが……わからない…んだ……… 」
「 こいつも………だし 」
「 デもソろそろ起きソウじゃナイ ? 」
「 …んなわけ 」
「 …あれぇ…? 」
『 い゙ ッ …たぁ… 』
周りを見渡すと何処かで見たことがある 人が
3人居た .
『 …?!、だれ… 』
まだ体がズキズキして痛みがありながら聞く .
「 んあー、俺はなぁ… 」
すると頭が少し冴えてきたのか写真の事を
思い出す .
『 写真の人だ . 』
「 あ、やっぱり日記拾ったの君だったんだ . 」
『 そ…うです . 駄目だったら御免なさい . 』
怒られるかもしれないと思った .
「 いや、僕達はありがたい . 」
「 誰も拾わんかったらあれ青鬼に壊されてたかもやしな . 」
そうなんだ .
「 てか話戻そか . 」
kyo
「 俺は金豚のきょーや . どう呼んでもええで . 」
rukr
「 俺はレウクラウド . 同じくどう呼んでも . 」
「 …ァ…えㇳ… 」
rukr
「 このお化け見たいな奴は緑色 . 」
「 呼び方は何でも良いんじゃない ? 」
ヒナソウ
『 はぁ…… ? 』
mdr
「 …よロし …ㇰ」
kyo
「 ん 、挨拶できとるやん . 」
「 俺の勝ちやな . 」
mdr
「 …だカらオレで賭けしナいでよ . 」
rukr
「 くそ〜… !! 」
mdr
「 レウサンも… . 」
むす…と頬を膨らませてぽかぽか二人を叩く .
その様子が面白可笑しく笑ってしまった .
ヒナソウ
『 んぐ ッ … あっはは ! 』
『 はー…w 面白…w ! 』
kyo
「 なんと豪快な笑い方 」
rukr
「 いやきょーさんもそうでしょ w . 」
はっ 、と正気に戻り顔を少し隠す .
kyo
「 いや 、全然笑ってくれてええで . 」
「 その方が空気的にもええやろ ? 」
レウクラウドも共感する様に頷く .
ヒナソウ
「 まぁ…そうっすよね ! 」
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ヒナソウ
『 そういえば 、そこの日記に
書いてあったんですけど . 』
『 しっかり日記読んでないんですけど 、
「コンちゃん」と…「らっだぁ」…
後 、「福田修也」…は同一人物かな . 』
『 その人達は ? 』
kyo,rukr,mdr
「 …あー… 」
rukr
「 コンちゃんは探索 、そのらっだぁはね… 」
「 今僕たちが頑張って探してるんだ . 」
「 あのこの名前を思い出させる為にも 、
僕たちのことを思い出させる為にも . 」
ヒナソウ
『 僕たち…ってのは写真の4人ですか ? 』
rukr
「 そうだよ . 」
「 一度間違えてしまったから 」
間違えてしまったから… ?
意味深だな…
mdr
「 福田修也まだ使ってるんだ . 」
ヒナソウ
『 あ 、やっぱり偽名なんだ… . 』
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コメント
1件
福田で察してたけどやっぱり偽名だったw お疲れ様です!