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スタジオ控え室 → 車の中 → メンバーのシェアハウス
「◯◯、そろそろ帰る?」
ふと元貴くんが、私の隣に座って耳元で囁く。
「……えっ。う、うん、そろそろ…」
「そっか。じゃあ……今日は、俺の家来る?」
いきなりの提案に、思考停止。
そこにすかさず滉斗くんが割り込んでくる。
「ちょ、元貴それ俺が言おうとしてたんだけど?」
「ダメダメ、今日は俺が先に声かけた。な、◯◯?」
「いやいやいや、じゃあジャンケンで決める?」
「……って、待って。何この争奪戦」
私が呆れると、涼架くんがにっこり微笑んでくる。
「いいじゃん、3人で一緒にいれば」
「えっ」
「ね、◯◯。今夜は俺らのシェアハウス泊まってけばいいよ」
「……えぇぇぇぇぇ!?」
(車で移動中、3人+私。運転は滉斗くん。助手席は元貴くん。後部座席に私と涼架くん)
「◯◯、シートベルトちゃんとして。俺がやってあげよっか?」
と、横から手を伸ばす涼架くん。
距離が……近すぎるんだけど!?
「……ねぇ、そんな顔してると、俺キスしたくなるんだけど」
「ふぁっ!?!?」
「涼ちゃん、それ反則。俺だって隣にいたら絶対言ってた」
助手席の元貴くんが、こちらをチラッと見てくる。
「◯◯、今夜ちゃんと俺の隣で寝てね?」
「いやなんで!? 一人で寝るでしょ!?」
「え? 無理無理無理。絶対無理。俺、◯◯の寝顔見るまで眠れないし」
「あと、寝言も聞きたい」
「……なんでそんな情報求めてんの?」
「◯◯に関することは、全部俺たちの宝物だから」
メンバーのシェアハウス。ソファで4人で団らん
「……あ〜落ち着く」
滉斗くんが私の隣にぴったりくっついて座ってくる。
「ねぇ、こっち来て」
「……え、近っ」
「当たり前じゃん? 今日会えたんだよ? 甘えさせてよ」
「……あ、手、繋いでもいい?」
(反対の隣では元貴くんが、私の髪をそっと撫でている)
「◯◯って、こんなに可愛かったっけ……?」
「まじで、見るたび可愛さ更新してくるの罪だよ」
「好きすぎて、頭痛くなるわ」
「俺、曲作るのやめたら◯◯とずっと一緒にいられるかな…」
「ちょっとやめて!? それはダメ!」
「ふふ、だよね。……でも、君が俺の人生の曲だよ」
「ちょ、セリフくさすぎっ」
「でも、ド本気」
(そして…涼架くんが、ブランケットをかけてくれる)
「ほら、寒くない? ◯◯、風邪引いたら泣くよ?」
「優しい……」
「優しさじゃないよ。好きだから、守りたいだけ」
「ねぇ◯◯、今日ここに来てくれてありがとう」
「うん、本当。◯◯がいると、音楽も、生活も、全部が幸せになる」
「ずっと、こうしてたいな」
私を挟んで、左右からくっついてくる3人。
その優しさも、甘さも、熱も。
全部が溺れてしまいそうなほどで——
「ねぇ、◯◯。俺たちのこと、もっと好きになってもいいんだよ?」