夜10時過ぎ。Mrs.のシェアハウス。リビングで3人+私
「さてさて、◯◯さん。お風呂、どっちが先に入りますか〜?」
涼架くんがにこにこしながら、タオルを手渡してくれる。
バスルームからはいい香りの湯気がふんわり。
「……あ、えっと、じゃあ私が先に……」
「ちょっと待って、それは危ない」
滉斗くんが立ち上がって、真剣な顔で私の前に立つ。
「◯◯が風呂上がりでほわほわしてる姿なんて…見たら、俺……」
「え、なに?」
「……我慢できるか自信ない」
「おーい、滉斗。怖がらせんなって」
元貴くんがやってきて、私の頭をくしゃっと撫でてくる。
「でもまあ……風呂上がりの◯◯って、たぶん世界一可愛いだろうなぁ」
「今のままでも十分ヤバいのに」
「タオル巻いて出てきたら、心拍数えぐいと思う」
「やめてやめて!想像しないで!?!?」
風呂上がり。リビングに戻ると、3人が待ち構えてる
「おかえり〜、◯◯。はぁ、待ってた……」
涼架くんが、ほわっと笑って私の手を取る。
「……ちょっと、髪、濡れてる」
「乾かすよ、座って。任せて」
(ドライヤーで髪を乾かされながら)
「……こういうの、恋人っぽくない?」
「うん。てか、俺はもう恋人だと思ってるけど」
「◯◯は違うの?」
どきっ。心臓の音がうるさい。
「ちょっと涼ちゃんずるい!」
滉斗くんが割り込んできて、私の膝にポンと座るように言う。
「膝枕させて?ね?今日一番頑張ったの、俺だからさ」
「甘えさせて、お願い」
「……はい、ギルティ」
元貴くんが後ろからそっと私の肩を抱いて、耳元で囁いてくる。
「◯◯が他の男に触れられてんの、俺、嫌いなんだけど」
「俺の前だけ、俺のものになってくれない?」
(私の顔が真っ赤になっていくのを、3人とも逃さない)
「……ねぇ、◯◯」
「今夜さ、俺たちの真ん中で寝てよ」
「まくら、俺の使って」
「ブランケット、俺がかけてあげるから」
「悪いけど、寝てる間も君を離すつもりないよ」
(そして、その夜——)
電気を消した寝室。真ん中に私。その両側に3人
「……◯◯、まだ起きてる?」
滉斗くんの声が、静かに響く。
「起きてたらさ、ちょっとだけ、手……つないで」
「うわ、先越された……」
滉斗くんが反対側からそっと腕を絡めてくる。
「じゃあ、俺はここ」
涼架くんが、おでこに軽くキスを落とした。
「おやすみ、◯◯」
「夢の中でも、俺たちだけ見てて」
「君のこと、愛しすぎて、壊れそう」
その夜、私は3人の“愛”に挟まれながら、
誰よりも甘くて苦しい、でも幸せな夜を過ごした。
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